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西尾線の位置づけ
 今回は製作者のお勉強にお付き合いください。主成分分析という手法を用いて、 西尾線は名鉄の中でどのような路線に位置づけられているかを分析します。
 ただし、大学の卒業論文を書いている訳ではないので、多くの妥協があります。 具体的にどこかということは、その時点で白状することにしますが、とりあえず完璧な分析ではないことをご了承下さい。
でもひとつの参考資料にはなり得ると思いますので、「じゃぁ、見るのやめた!」とは言わないで下さいね。

・更新当時の指標を用いているため、現在と差異があります。

今回の「これが、西尾線。」は西尾線を含めた名鉄の各路線のデータを用いて、 西尾線は各路線の中でどのような性質をもった路線として位置付けられているかを分析します。

 分析手法は「主成分分析」というものを用います。 主成分分析というのは、一言でいえば「いくつかあるデータをまとめて、 総合された主成分という指標(座標軸)を算出し、 それを用いて対象としているものの性質を導き出す手法」です。

 今回の場合でいうと、路線の性質を示すことができそうな指標はいくつも考えられることから、 それらの指標をまとめて"路線の性質を表す指標"を作ろうという訳です。

 分析に用いる路線は、本来は全ての路線・区間を採用するのが望ましいのですが、 データの関係上、除かれた区間もあります。 西尾線についても、新安城-鎌谷間のみを考慮しており、吉良町の駅は省いています。

採用路線とその区間について

 指標は、①平均駅間などの路線自体に関する指標、②普通列車率などの列車運行状況に関する指標、 ③1キロあたり乗客数などの利用状況に関する指標を用いることにしました。

採用指標の紹介と説明のページへ

 そして主成分分析の計算をします。・・・が、Excelを用いて動くソフトを用いて計算しました。 いやぁ、楽ですね。

主成分分析の計算方法と情報量の検定

 主成分分析の計算の結果、「都市幹線路線」かどうかを表す指標と 「輸送対象距離」を示す指標の2つになりました。 ただし、これらの2つの指標名は製作者の主観によるものです。 ここが主成分分析の最も難しいプロセスです。

2つの指標の名称の決定

 で、お待たせしました!結果はこのようになりました。

 上に行くほど都市幹線であることを示し、右に行くほど主に近距離輸送を考慮している路線を示します。 (・・・と製作者は考えました。これは、統合された指標の意味付けによります。 詳しくは、上の「2つの指標の名称の決定」をご覧下さい。)
 というわけで、西尾線は名鉄のなかで次のような路線と位置づけられるといえます。

 西尾線はローカル線に属しており、広見線や三河線等と同レベルの幹線度です。 これらの路線は、どれも幹線・亜幹線から枝別れしている路線ですね。 また、西尾線はローカル線の中で比較して特に長距離輸送を意識しているといえます。 それは特急が運行されていることや駅間が長いことによります。 現状を踏まえると、長距離の中でも特に名古屋までの輸送を考慮に入れているのでしょう。
 というわけで、西尾線はローカル線の中でも、 特に名古屋までの輸送を意識している路線であることが分かりました。

どうでしたか?納得していただけましたか?
「そんなん、初めから分かってたことじゃん。」
と思われるかもしれませんが、このように数値で解析したらありがちな結果になった というのはその事象が客観的に言い表せたということで、大変意義のあることだと思います。

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