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西尾線の特徴
2つの指標の名称の決定
 主成分分析の計算をして各路線の性質を示す2つの新しい指標(主成分)を求めることができました。 しかし、その指標が何を表しているかを理解しないと路線ごとの性質なんてわかりません。
 このページでは、2つの指標の意味合いを考察します。 これが、一番難しいプロセスです。反論も多いかもしれません。 とりあえず、ご覧ください。

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 まず、各路線の性質を示す指標値はこのような式で表されます。

(西尾線の性質を示す指標値①)=a×(西尾線の平均駅間)+b×(西尾線の複線化率)+・・・
(三河線の性質を示す指標値①)=a×(三河線の平均駅間)+b×(三河線の複線化率)+・・・

 そして、上式のa,b,・・・を前段階で求めました。2つめの指標(②)も同じく係数を求めました。
 平均駅間等の各指標に付けられる係数は下表の通りです。

  指標①(第1主成分) 指標②(第2主成分)
平均駅間 0.08 0.62
複線化率 0.46 -0.21
パノラマカード
利用可能駅率
0.44 -0.09
特急停車駅率 0.07 0.70
平均両数 0.50 0.10
普通列車の割合 -0.23 -0.22
年間1キロ
平均乗車人員
0.41 -0.04
年間輸送人員
増加率
0.34 -0.12

 つまり、各路線の指標①(第1主成分)の値は

0.08×(その路線の平均駅間)+0.46×(その路線の複線化率)+・・・・

となります。ただし、平均駅間や複線化率はそのものの値ではなく、 標準化した値(平均0,分散1に整理した値)を用いています。


 では、新しく出来た指標(主成分)の意味付けをします!

さきほどの表を大きい順に並び替えてグラフ化しました。

【第1主成分】
主成分得点

 つまり指標①(第1主成分)は、「平均両数が長く」「複線区間が多く」 「パノラマカードが使える駅が多く」「乗車人員が多く」「普通の割合が低い」 路線ほど大きい値となることがわかります。
 では、大きい値になる路線って、どんな路線なのでしょうか?
 僕はその路線が幹線の役割を担っているほど、この指標値が高くなると考えました。 逆に考えてみても、「編成が短くて」「単線で」「無人駅が多くて」「利用者が少なくて」「普通しか走っていない」 路線はローカル線のイメージが湧くと思います。
そこで、この指標①(第1主成分)を「都市幹線軸」と称することにします。

主成分得点

 指標②(第2主成分)は、「普通列車の割合が多く」「複線で」「平均駅間が短く」「特急停車駅が少ない、または"ない"」 路線ほど大きい値となることがわかります。
 それは、どんな路線なのでしょうか?
 これは、その路線が近距離輸送を考慮している路線ほど値が大きくなると考えました。 「複線で」というのは、特に地下鉄線のイメージです。 ただし、列車本数は考慮されていないことには注意しなくてはなりません。 逆に考えると、「優等列車の割合が多く」「単線で」「平均駅間が長く」「特急停車駅が多い」路線が低い値となり、 それは乗客の目的地がその路線から離れた都心である遠距離輸送を考慮している路線だということになります。
 というわけで、指標②(第2主成分)を「輸送距離軸」と称することにします。


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