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平日朝の混雑状況2020 ~続・新型コロナ影響調査報告~
<令和2年(2021年)1月6日更新>

 今回は、令和2年(2020年)7月4日に公開した内容の続きです。世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。春の非常事態宣言発出時には鉄道の乗客数は大幅に落ち込みました。令和2年(2020年)3月から6月までの状況は7月に報告しましたが、その後、どのように推移したのでしょうか。7月以降も継続して調査しましたので、令和2年(2020年)7月から12月までの状況を1年前の2019年に調査した結果と比較する形で報告したいと思います。今回は文章がたくさんありますが、最後までご覧いただけるとうれしいです。


 朝ラッシュ時の乗客数を1年前と比較します。

 新型コロナウイルスが猛威を振るい、私たちの生活は大きく変わりました。春に発出された緊急事態宣言により人の動きが大きく抑制されましたが、解除された後も鉄道の乗客数はコロナ前より少ないように感じます。実際、西尾線の平日朝の乗客数は、どのような状況だったのでしょうか。

 平成31年・令和元年(2019年)の1年間、平日の西尾駅を7時30分に発車する急行犬山行きの乗客数を調査し、このページにて報告しました。また、令和2年(2020年)2月28日から6月26日まで、同じ列車の同じ範囲の乗客数を調査した結果をこのページにて報告しています。今回は、その続きです。

 調査期間は前回の続きである令和2年(2020年)6月29日から12月28日までで、調査方法はこれまでと同じく西尾駅7時30分発の急行犬山行きの、前から3両目の前3分の1の範囲で、米津-南桜井駅間の乗客数を確認しました。

 左は前回の報告の最終週である6月第4週の結果です。棒グラフの濃い色が着席人数、薄い色が立乗人数です。平成31年令和元年(2019年)は緑と黄緑で、コロナ禍の令和2年(2020年)は橙路と薄黄色で表記しています。平日ダイヤの運行日を考慮し、日付ではなく曜日を昨年と合わせて比較しました。そのため日付は前年と2日ずれています。

 この週は月曜始まりとした1週間では唯一、愛知県内でコロナの新規感染者がいませんでした。この後、梅雨明けの第2波、冬の第3波が待っているのですが、その中で乗客数はどう変化するのでしょうか。1週間区切りで社会情勢と乗客数の状況を確認していきたいと思います。なお、各週の文章のうち社会情勢についてはその週のうちに書き留めておいたものですので、当時の雰囲気を感じていただけたらと思います。また、本文中の日付は特に記載が無い限り令和2年(2020年)の日付です。それでは、ご覧ください。


 6月末から12月までの状況を1週間ずつ確認します。

 7月第1週です。東京で感染者が増加し、7月3日(金)には1日で124人に達するなど3桁の日が続きました。愛知県ではまだまだ新規感染者数は落ち着いているのですが、乗客数は完全に戻っておらず、前年である令和元年(2019年)の8割弱から9割ほどで推移しています。

 梅雨前線の影響で雨が続き、熊本県や岐阜県などで河川の氾濫して大きな被害を受けた7月第2週です。東京都の感染者は1日で240人を超えて過去最多となり、近隣の県の感染者も増加しました。乗客数は乗車率概ね100%で推移しています。車内は立っていても隣の人と触れずに居られる状態でした。前年の報告を見ると、前年の令和元年(2019年)は場所によっては隣の人と触れてしまうような状況だったようです。

 7月第3週です。東京都の感染者が1日で290人を越えました。旅行代金の半額を補助する観光支援事業であるGo Toトラベルの実施方法の見直しを求める声が大きくなり、東京都発着が対象から外されました。乗客数は前年の令和元年(2019年)が減少したため、相対的に前年の9割まで近づきました。前年は大学生が順次夏休みに入り、乗客が減少したものと思われます。

 オリンピックが1年延期になったので、単なる4連休の7月第4週です。23日(木)には、ついに愛知県も感染者数が過去最多の97人となってしまいました。東京都の感染者も300人を超えて過去最多となりました。乗客数を見ると、7月21日(火)に前年の令和元年(2019年)を超えました。令和2年の高校生はまだまだ夏休みに入っておらず、短い夏休みで頑張った証です。

 7月第5週&8月第1週です。愛知県の感染者数は7月28日(火)に110人、29日(水)に167人、31日(金)に197人となり、過去最多を更新しまくりました。ちなみに8月1日(土)に梅雨が明けました。遅い梅雨明けです。乗客数は7月27日(月)は105%で前年の令和元年(2019年)より多くなりましたが、8月に入ると令和2年(2020年)の乗客が減少し、前年の7割前後となりました。

 8月第2週です。8月5日(水)に2度目の愛知県独自の緊急事態宣言の発出する旨の記者発表があり、期間は8月6日(木)から24日までとし、県を跨ぐ移動の自粛を要請されました。車内は高校生が少なくなり、順次高校が夏休みになったことがうかがえます。前年の令和元年(2019年)と比較すると、8割減で推移していることが分かります。

 お盆休みの8月第3週です。8月11日(火)には感染者数が67人となり、15日ぶりに100人を切りました。と思ったら、13日(木)には109人で再び100人を超えました。と思ったら、14日(金)には88人になりました。お盆休みの週なので乗客は少なく、調査範囲で8月11日(火)は13人、12日(水)は11人です。ちなみに、令和2年(2020年)の最低乗客数は5月1日(金)の9人(着席8人、立客1人)でした。

 8月第4週です。連日気温が35度を超え、連日愛知県内で100人を超える方が熱中症で緊急搬送されました。コロナの新規感染者はピークを超えたように見受けられるものの、重症になる方が増えてきました。乗客数は前年の令和元年(2019年)の8割ほどで、車内に立客はそれなりにいるものの、空間に余裕があるような状態です。

 8月第5週です。愛知県独自の緊急事態宣言は予定通り8月24日(月)をもって解除されました。28日(金)には安部首相が辞意を表明しました。学校の短い夏休みが順次終わり、乗客に高校生が増えてきました。乗客数をみると8月26日(水)が140%となっていますが、前年の令和元年(2019年)が少ないのが要因です。前年のこの時期は部活の大会などがあったためか、例えば火曜日に中学生が多く乗車していたなど、日によって状況にばらつきがありました。

 9月第1週です。台風9号と10号が沖縄から九州にかけて通過し、その影響で愛知県では湿った空気が流れ込んで局地的な豪雨にみまわれました。コロナの新規感染者数は減少傾向で、9月3日(木)には愛知県で18人となり、20人を下回りました。乗客数は前年の令和元年(2019年)の8割程度で推移しています。

 9月第2週は九州で猛威をふるった台風10号から始まり、愛知県では先週に引き続いて局地的な豪雨が各所でみられました。乗客数は8割から9割程度で推移しています。

 9月第3週です。9月16日(水)に菅内閣が発足しました。19日(土)からの4連休は賑わいをみせた観光地も多かったようです。乗客数は前年の令和元年(2019年)に近づく日もあり、9月15日(火)には前年の98%、17日(木)には前年の96%に達しました。

 9月第4週です。敬老の日と秋分の日のおかげで平日ダイヤは水曜日からとなりました。9月22日(火)の愛知県の新規感染者数は9人で70日ぶりに1桁になりましたが、連休明けは検査体制の影響か少ない傾向があり、次の日からは再び2桁に戻りました。乗客数は79%から88%の間で推移しています。

 10月第1週です。朝晩が肌寒くなってきました。GO TOトラベルに東京が追加され、東証のシステムにトラブルが発生し、トランプ大統領が新型コロナに感染しました。乗客数は7月上旬の状態に戻り、乗車率は100%程度で令和元年(2019年)の8割ほど、車内は立客が隣の人と触れることがない程度でした。

 10月第2週です。10月11日(日)に台風14号が愛知県を通過しましたが、その前の木曜日から雨が降り始め、最高気温が20度を下回って肌寒くなりました。乗客数を見ると10月5日(月)が前年の令和元年(2019年)の62%となりました。その要因は前年の乗客が多いためですが、多くなった理由は不明です。令和2年(2020年)は調査範囲で40人前後の人数を保って推移しています。

 10月第3週です。10月16日(金)に『Go To Eat あいち』の食事券の第1期受付が始まりました。1万円で1万2500円分の食事券が手に入るということで、webは即日完了、電話もなかなか繋がらないような盛況ぶりでした。乗客数は14日(水)に92%に達しましたが、前年を上回る日はなかなか出てこない状況です。

 10月第4週です。前週16日(金)に『鬼滅の刃』の劇場版が公開され、興行収入が3日間で46億円、10日間で100億円突破の大ヒットとなりました。乗客数は19日(月)に前年を超えて102%でした。しかし、水曜日からはまた100%未満に戻っています。

 10月末から11月です。10月29日(木)の愛知県の新規感染者数が87人となり69日ぶりに80人を超え、31日(土)には97人に達しました。乗客数は大きく見ると変化はなく、令和元年(2019年)が調査範囲で50人を超える程度、令和2年(2020年)が50人を下回る程度で推移しています。

 11月第2週です。11月4日(水)にアメリカ大統領選挙権の投票日を迎えましたが、勝敗が確定せずにこの週は過ぎ去りました。愛知県の新規感染者は11月7日(土)に113人に達し、86日ぶりに100人を超えました。乗客数は令和元年(2019年)の74%ほどで、乗車率100%に届かない程度で推移しています。

 コロナ感染拡大が顕著になってきました。第3波の到来でしょうか。愛知県の新規感染者は11月12日(木)には143人に達し、8月8日以来の140人超えとなりました。この週は出張だったり休みをいただいたりと未調査の日が多く、比較ができたのが木曜日だけで、84%でした。

 コロナ感染者はさらに増加し、11月19日(木)には愛知県の新規感染者は200人を超えて過去最高の219人に達しました。乗客数は波があり、令和元年(2019年)の70%から91%で推移しました。

 11月26日(木)、愛知県は錦三、栄地区の一部の飲み屋などを対象に午後9時までの営業時間短縮を要請しました。期間は29日(日)から12月18日までです。そして11月27日(金)の愛知県の新規感染者が234人で過去最多となりました。乗客数はこれまでと大した変化はなく、令和元年(2019年)の81%から87%で推移しました。

 11月30日(月)の朝、人身事故により名古屋本線新安城―東岡崎駅間が運転見合わせとなり、西尾線の新安城方面の列車は、特急須ヶ口行きを除いて新安城止まりになりました。対象列車も急行新安城ゆきとなりましたが、この時間帯の西尾線内に目立った遅れはなかったため、普段どおりに調査しました。この週の乗客数も これまでと大差なく令和元年(2019年)の8割ほどで、乗車率100%程度で推移しました。

 12月第2週です。12月になりましたが名古屋の最高気温は15度くらいの日が続き、まだまだ寒さは控えめです。愛知県のコロナ新規感染者はまだまだ控えることなく、12月9日(水)には過去最多の245人に達しました。乗客数は令和元年(2019年)の8割ほど、乗車率100%程度がまだまだ続いています。

 本格的な寒さの到来です。愛知県でも最高気温が1桁の日が続き、ところによって積雪もありました。そんな中、12月16日(水)には愛知県の感染者数が過去最多の248人に達するなど高い水準が続き、愛知県は18日(金)から1月11日までの期間で県全域を対象として居酒屋などの営業時間短縮を要請しました。19日(土)から、新安城駅が橋上駅化されました。ホームの階段の位置が変わっため、次週からの乗客数に影響があるかもしれません。

 メリークリスマス。第3波はまだまだ収まらず、12月24日(木)の愛知県の感染者数が過去最多の270人になりました。しかし、乗客数をみると前年の令和元年(2019年)には少なくなってくるのに対し、令和2年はそれほど大きく減らず、結果的に前年より多い日が続出しました。12月24日(木)は前年の148%に達しています。調査箇所が新安城駅のホームの階段に一番近い扉となったために乗客が集まったのかもしれませんが、その影響かどうかは分かりません。

 最終週です。令和元年(2019年)は既に平日ダイヤの運行日は終了しています。令和2年(2020年)は12月28日(月)のみ平日ダイヤです。この日から、Go Toトラベルが全国一斉に運用停止となりました。12月30日(水)の愛知県の感染者数が過去最多の294人になりました。31日(木)には東京の感染者が初めて1,000人を突破し、1,337人となりました。


 まとめ

 最後に、前回紹介した3月から6月までを合わせて令和元年(2019年)と令和2年(2020年)の結果を週ごとに平均し、その推移を左の図にまとめました。黄色で示されたコロナ禍の令和2年(2020年)は緊急事態宣言が発出された4月5月と夏休みに谷があり、山の部分も緑色で示された令和元年(2019年)より少ない状況で推移しているのが分かります。これまで通勤で朝ラッシュの西尾線を利用してきましたが、コロナ禍の前であれば毎年春には押し合いへし合いの状況になっていたのが令和2年には全くなく、夏以降でも令和元年までならあった隣の人に接触するほど接近する状況も令和2年にはほとんどなかったかと思います。今、令和3年1月の時点では首都圏の1都3県で緊急事態宣言が発出されるような状況ですが、早くコロナ禍から脱するよう願うとともに、その後、乗客数はどのくらい戻るのかが気になるところです。

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