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平日朝の混雑状況2019 ~年間調査報告~
<令和2年(2020年)1月7日更新>

 あけましておめでとうございます。本年も当サイトをよろしくお願いいたします。

 さて、朝の通勤電車は混雑するものですが、その混み具合は年間通して一律ではなく、時期によって差があります。学校や会社が休みとなる8月や年末年始、年度替わりの時期は乗客数が減る傾向があるかと思われますが、実際はどのような動きがみられるのでしょうか。また、どのくらいの差が出るのでしょうか。ということで、2019年の1年間をかけて調査しましたので、その結果を報告します。


 平日朝の混雑状況を調査しました

 こちらは平日朝の西尾駅です。昼間は閑散としているホームですが、平日朝なので列ができています。朝のラッシュ時は混雑しているものですが、今回はその混み具合を確認すべく、1年間調査しました。対象列車は左の写真に写る西尾7時30分発の急行犬山行きです。ちなみに並んでいる方々は、急行犬山行きの発車後に入線してくる特急須ヶ口行きを待っています。まぁ、この駅始発の特急ですからね。座れますからね。

 調査の対象範囲は急行犬山行きの3両目の前3分の1の範囲とし、その範囲に乗車していた方の人数を数えました。混雑していて確認が難しい場合もあり、多少の差違があるかと思いますが、誤差ということで気にしない方向でお願いします。

 調査は安城方面に向かう西尾市民が乗車し終えた米津-南桜井駅間としました。写真は9500系の3両目の前扉付近で、今回の対象範囲は図示したとおり、前の扉と真ん中の扉の間にある座席の真ん中を境としました。

 さて、1年間この調査を進めてきたわけですが、出張で別の列車に乗らざるを得なくなったり、お休みをいただいたり、インフルエンザにかかったり、列車のダイヤが乱れたりと、調査できなかった日もあります。確認したら30日もあってびっくりですが、残り208日の結果として、参考にしてもらえたらと思います。


 状況を大きく把握します

 まずは、平均値により大きな視点で状況を把握します。年間通しての結果は左のとおり、平均49.0人でした。グラフの45人の位置に混雑率100%のラインが引いてありますが、使用される4両編成の車両の定員を各形式ばくっと見渡し、割り切れて都合の良い540人に決め、4両編成の12分の1の範囲を調査したので540を12で除し、定員45人を算出しました。年間の平均値は49人なので、100%より少し多いことになります。49人の日の車内の様子は、場所によって隣の人と触れ合うか触れ合わないかくらいの混み具合だったかと思います。

 続いて、月ごとの平均値で1年の動きをざくっと見てみましょう。月別平均乗車人員です。

 最大が4月、最小が3月という結果となりました。年度始めに電車通学を始め、夏休み、冬休みを経ながら徐々に下宿や車に流れていく西尾市の大学生事情を感じとりましたが、もしかしたら一般的な傾向で、他の路線でも同様の結果なのかもしれません。

 そして、曜日別平均乗車人員です。

 火曜日が最も多く、金曜日が最も少ないという結果となりました。連休になるように金曜日に休みをとる方が多いのでしょうか。火曜日は仕事や勉強を頑張る日なのかもしれません。


 ランキングで状況を確認します

 次はランキングで状況を確認します。まずは混雑した日トップ10です。

 棒グラフは、青色が着席人数、橙色が立乗人数を示しています。やはり4月が大勢を占め、5月が2回、10月が1回ランク入りしています。4月の中でも中旬に乗客が多いようです。1位の4月23日は、年間平均の1.49倍の人数となりました。5割増ですね。

 続いて閑散とした日トップ10です。

 お盆、年末年始、年度替わりの日の辺りがランクインしています。1位の1月4日は金曜日で正月3連休と土日に挟まれたことから、仕事が休みの方が多かったと思います。同じような日がお盆にもあって、8月16日金曜日がその日なのですが、私も休んだため記録がありません。調査していたら、確実にランクインしていたと思います。1位の1月4日は、年間平均の0.33倍の人数となりました。3分の1ですね。


 1年間の全記録を確認します。

 さて、これまでの結果を踏まえ、1年間の記録をざざっと見ていきましょう。2019年1月から12月までの1年間です。グラフの背景には調査した列車が写っておりますが、3月16日のダイヤ改正までは6000系統の車両の準急、改正以後は3000系統の車両の急行で、12月は9500系が登場しますので、そのあたりも注目してください。

 いきなり乗客数がミニマムの1月4日。米津駅から乗って座れた人もいました。次の週からは乗車率100%を越えるくらいまで増えました。

 1月中旬もおおむね乗車率100%程度でした。実際の車内は立ってる方がお互いに触れあわない程度の密度だったかと思います。そして、私はインフルエンザにかかりました。

 1月下旬から2月にかけて乗客は多少ですが減りました。ちなみに2月5日は調査していません。早朝の列車で南桜井駅に行き、写真を撮っていました。

 2月中旬はさらに乗客が減りました。車内の移動は他の人を配慮しつつも可能な状態で、空間に余裕がありました。

 3月に入りました。立っている方は引き続き20人前後で推移しており、座ってる方と同じくらいの日も多くなりました。

 そして3月16日の土曜日、名鉄のダイヤ改正がありました。休みが明けて18日の月曜日、思っていたとおり急行が来ましたが、思っていたのと違って今までより新しい車両が来ました。

 年度替わりです。3月中は引き続き車内の空間に余裕がありましたが、4月になると週末に向けてドドドっと乗客が増えていくのがグラフを見ても分かります。ちなみに、4月2日は中学生が10名ほど乗車しており、通勤客は4月1日より数人多い程度でした。

 4月も第2週になると、一気に乗客が増えました。この頃になると、車内はぎゅうぎゅう詰めで大変な状況です。どこぞの路線のように積み残しが出るほどではないですが、電車通学初心者にはキツい環境かと思います。

 そして4月23日の火曜日。この1年で最多の乗客数となりました。着席、立乗を合わせて73人で、単純に3倍すると219人が1両の車両の中に居た計算となります。そして次の週からは10連休。世の中は平成から令和になりました。

 10連休が終わりました。多くの方が『仕事に行きたくない病』にかかったと思います。しかし、皆さん何とか打ち勝ったようで、5月も乗客は多く、車内は込み合いました。

 5月の下旬になると、乗客数は少し落ち着いてきました。押し合いへし合いの状況から隣の人に触れてしまう程度となり、さらには触れることもない日も出てくるほど改善しました。

 6月になっても基本的に車内の状況は変わらず、日によって場所によって、隣の人に触れるか触れないかの状況が続きます。しかし、一部がクロスシートの車両である3302Fが使用された6月6日は身動きできない状況になりました。人数だけではなく、座席の配置も混雑に影響するんですね。

 6月下旬も状況は変わりません。ちなみに、着席人数が14人の時は3500系、16人の時は一部がクロスシートの3300系、18人の時はロングシートの3300系または3700系ですが、3700系は完璧に埋まると19人が正解です。仕切りのない9人掛けのシートなので8人座っている場合もありますし、立客に隠れて確認が難しく、何となく18人にしてしまった日もあります。17人の6月18日は3700系の3702Fでした。

 7月に入っても状況は同じで、日によって場所によって、隣の人に触れるか触れないかの状況が続いています。

 夏休みに入ると、学生が居なくなって車内空間に余裕が出てきました。場所によっては支障なく車内の移動ができるようになりました。

 8月に入るとさらに乗客が減り、車内は支障なく動ける範囲が広がりました。車内が空いて喜ぶのか、自分は休めなくて悔しがるのか、それはあなた次第です。

 お盆休みになりました。8月13日から15日まで、名鉄は休日ダイヤで運行されました。16日はお盆休みと土日に挟まれた平日ダイヤ運行日で、乗客は相当少なかったと思われますが、私も休みをいただいたので調査していません。私は空いた車内ではなく、休みを選択しました。

 夏休み中の8月27日が9月と同じくらい多いですが、制服を着た中学生が20人ほど乗車していました。何かしらの活動があったのでしょう。学生も忙しいですね。さて、空間に余裕があった8月が終わり9月になると、隣の人に触れない程度の混雑に戻りました。

 9月の前半は乗車率が概ね100%で隣の人に触れない程度の状況が続いています。9月17日の着席人数が最多の19人となりました。車両は3700系、3702Fで、9人掛けの座席もしっかり9人座ってくれました。5人掛け、5人掛け、9人掛けの半分、9人掛けの半分の合計19人です。つまり、2人の方が0.5人として体半分にされ、くっつけられて1人にされています。でも数字上のことなので、お二人とも無事です。

 9月の下旬になると乗客が増えてきました。大学生の夏休みが終わった頃かと思います。でも、4月や5月の頃の乗客数に戻らないのがポイントです。9月25日は使用車両が3703Fで着席人数が19人となっていますが、お二人とも無事です。

 10月7日の乗客が多いですが、理由は分かりません。10月8日はダイヤが乱れまくったため、調査は止めました。この頃の乗車率は概算で100%を超えた辺りをキープしており、車内は日によって場所によって、隣の人に触れるか触れないかという状況です。

 10月下旬も同様に、日によって場所によって、隣の人に触れるか触れないかという状況です。10月22日は祝日のため、10月30日はダイヤが乱れたため、調査できませんでした。

 11月になっても同様に、日によって場所によって、隣の人に触れるか触れないかという状況です。11月12日は西尾駅に行ってこの写真を撮っていたため、調査できませんでした。

 11月下旬も乗客数や車内の様子は変わりません。11月19日の着席人数は19人で、使用された車両は3700系である3701Fでした。お二人とも無事です。

 そして12月になりました。12月になっても乗客数に変化はありません。12月2日には、前日デビューしたばかりの9500系が来てくれました。着席人数が15人です。調査対象箇所に座席が撤去された車椅子スペースがあり、このような座席数となりました。

 そしてラスト、12月下旬です。学生が冬休みとなる最終週は乗客が減り、空間に余裕が見られるようになりました。乗客駅によっては、楽に座席を確保できるようになった方も多いのではないでしょうか。ということで、1年間ざざっと見ていただきました。長かったですね。


 最後に

 ということで、今回は1年間の乗客数の推移を見ていただきました。何かしらの参考になれば幸いです。

 車両も確認したので、複数回使用された車両のリストも作成しました。だから何って感じもしますが、興味があればご確認を。長い内容になりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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