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  各全総のまとめ  
各全総の策定年次、目標年次、時代背景、基本目標、開発方式をまとめました。


 全国総合開発計画(通称:全総)は、国土計画の道しるべのような役割を担っているもので、平成10年までに5回策定されています。

 全総は、基本的に次のようなフローで構成されています。

  @現状、基本課題の把握
  A基本目標の設定
  B基本目標を達成するための方針(開発方式)の設定
  C交通網等、各分野の計画

 このページでは、現状として時代背景、そして基本目標と開発方式をまとめました。
 
全国総合開発計画(一全総)
【策定年次:昭和37年、目標年次:昭和45年】

時代背景 岩戸景気により工業が発展。そして工業の盛んな都心部と農村との地域格差問題が現れる。
基本目標 地域格差の是正,都市基盤整備の充実。
開発方式 「拠点開発方式」
大都市圏からある程度離れた地域に、工業地域や都市を開発する拠点(開発拠点)を配置し、それらを大都市圏と交通・通信網で結ぶ開発方式。

 新産業都市と工業整備特別地区
 
新全国総合開発計画(新全総)
【策定年次:昭和44年、目標年次:昭和60年】

時代背景 人口,産業等の大都市集中が依然として続ていた。また、所得の増大によって国民の価値観は、 物質的な豊かさから環境や精神的な豊かさへと移行した。
基本目標 自然との調和,安全で快適な環境条件を考慮に入れつつ、開発可能性を全国土に拡大する。
開発方式 「大規模プロジェクト構想」
新幹線や高速道路等のネットワークを整備し、大規模プロジェクトを推進する開発方式。

 大規模プロジェクトな新幹線計画 
 
第三次全国総合開発計画(三全総)
【策定年次:昭和52年、目標年次:おおむね10年後】

時代背景 オイルショックを境にして高度成長から安定成長へと移行。
基本目標 国土を保全した上で利用し、経済社会の新しい変化に対応する。 そして居住環境の総合整備を進めることにより、地域格差等の諸問題に対応する。
開発方式 「定住構想」
大都市への人口集中を抑制する一方で、地方を振興し、過疎過密問題に対処しながら全国土の利用の均衡を図り、人間居住の総合的環境の形成をする方式。
 
第四次全国総合開発計画(四全総)
【策定年次:昭和62年、目標年次:昭和75年(平成12年)】

時代背景 大阪圏等の大都市圏への集中はほぼ横ばいで推移している反面、 東京圏に関しては人口集中が進む。産業構造においてサービス産業を主とする第3次産業が著しく発展。
基本目標 特定の地域へのかどの集中がなく、地域間で相互に補完しあいながら交流する多極分散型国土の形成。本格的な国際化の進展
開発方式 「交流ネットワーク構想」
独自性のある地域開発を行うのと同時に、交通・通信のネットワークの整備や姉妹都市をはじめとする各地域間での交流を促進する開発方式。
 
21世紀の国土のグランドデザイン−地域の自立の促進と美しい国土の創造−(五全総)
【策定年次:平成10年、目標年次:2010〜2015年】

時代背景 人口増加の終焉や環境保全の重視,高度情報化時代等の社会状況の大きな変革。
基本目標 多軸型国土構造形成の基礎づくり
戦略 「参加と連携」
地方や民間企業に委ねる方式。各地域の個性や多様化を尊重した、「呼びかけ型」の計画方式。

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