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栄光のあるなし
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言葉遊びではない問題。〜FILE No.x37〜
(06年12月27日更新)

 当サイトで出題した問題の中から、1問ピックアップし、改めて問題の内容をチェックします。今回紹介する問題は2000年12月1日出題の上級編・FILE No.x37です。この問題は、当サイトでは珍しく、言葉遊びではなく現実のモノの特徴を考える問題です。また、この問題は、あるなしクイズの「形」としては特殊な問題となるかと思いますが、何とか納得していただけたようです。
 今回は、当サイトの鉄道のページの中の「これが、西尾線。」で使用する写真の撮影を大学生の福地さん(21)と鳥羽さん(20)に依頼しました。その作業時間を利用してお二人に進行していただきます。それでは、ご覧ください。


「着いた着いた。鎌谷駅。」
「お前の運転、恐いな。深夜だからって、スピード出しすぎじゃないか?」
「いやいや、もう5時過ぎたんだから、深夜じゃないって。」
「そこしか否定できないのか。」
「それより、もう撮影してもいい時間じゃない?」
「えっと・・・5時15分か。はじめは5時20分ごろの鎌谷駅を撮影しろって書いてあったんだっけ。」
「そうそう。じゃあ撮影しよっか。」

早朝の鎌谷駅

「真っ黒だね。」
「しょうがないだろ。フラッシュ使うなって言われてるし。」
「・・・何で?」
「知らねーよ。」
「ま、いいや。さて、次は三河荻原駅だね。」
「それじゃあ、行こう。安全運転で。」

福地様、鳥羽様。本日は朝早くからご苦労さまです。「これが、西尾線。」の「鎌谷駅&三河荻原駅・最期の日(別ウインドウで開きます)」に使用する写真の撮影にご協力いただき、ありがとうございました。廃止となる2駅の1日を撮影するということで、根気の要る仕事だとは思いますがよろしくお願いします。さて、撮影リストを見てお分かりのとおり、撮影時刻の間が1時間以上空くことも多いため、お二人にプレゼントを用意しました。あるなしクイズです。当サイトで出題した問題の中から1問ピックアップした難問です。是非暇つぶしにご活用ください。それじゃ、よろしく。

「三河荻原駅に着いたよ。・・・何?その手紙。」
「あいつから、『当日にあけろ』って封筒を渡されてさ。」
「え?あいつって誰?」
「だから、あいつだよ。」
「あの、あいつ?」
「その、あいつ。」
「そっか。あいつか。で、暇つぶしにあるなしクイズを解けって・・・」
「まぁ、所詮、暇つぶし程度だし、どうでもいいんだけどさ。」
「これは何?・・・問題の難易度かな?」
「ん?どれどれ・・・」
 
FILE No.FILE No.x37
出題日2000年12月1日
問題分類上級編
正解者数21人
出題1日目の
正解者数
4人
ヒント追加なし
(〜5日目)正解率
62%
 
「簡単な問題と言ってもいいのかな。」
「ヒント追加なしで62%の正解率なんだから、簡単なんじゃないか。」
「そっか。・・・そういや、写真、撮らないと。」
「あ、そうだったそうだった。」

早朝の三河荻原駅

「撮れた?」
「撮れた。真っ黒な写真が。・・・わざわざ撮る必要があるのか?!」
 
 ここで答えると 100 点
 
あ るな い
フォーク
ふぉーく
ナイフ
ないふ
巻戻し
まきもどし
早送り
はやおくり
走行車線
そうこうしゃせん
追越車線
おいこししゃせん
??????
??????
??????
??????
??????
??????
ヒント
「ない」方にも注目してくださいね。
「あるなし」じゃない!って苦情はご遠慮ください。
こういう問題を作るのは、実は苦手です。
 
「気になることがあるんだけどさ。2つめと3つめのヒントって、どうよ。」
「苦情を避けるためだけの言葉だね。何というか、嫌らしい。」
「もっと言えば、惨めだよな。」
「同感。・・・ところで、答えって、(ナイショ)だよね?」
「・・・あ、ホントだ。」
「だよね。というわけで、あるなしクイズはクリア。」
「・・・全然暇つぶしになってないじゃん。」
「ところで、次の撮影は・・・」
「あ、そうだ。この駅の始発列車を撮るんだっけ。あ、踏み切りが鳴ってる。ちょっと、撮ってくる。」

三河荻原駅始発列車

むーさん(愛知県)
問題見て、20秒ほどでわかりました。

もよさん(沖縄県)
ちゃんと納得できる問題だ、と思いますよ、ぼくは。

「やっぱり、この問題は簡単だったんだよ。」
「ヒントが惨めで簡単な問題だったってことか。」
「さてと。次は鎌谷駅で撮影だね。」

鎌谷駅蒲郡行き
鎌谷駅犬山行き
三河荻原駅蒲郡行き

「次は?」
「次は・・・9時20分に鎌谷駅。」
「今、7時半だから・・・」
「約2時間待ち。」
「時間が空いたねぇ。。」
「暇つぶしのクイズも無いしな。・・・そうだ!いいこと思いついた!」
「え?何?」
「この問題って、言葉遊びじゃなくて、実際のモノの共通点だろ?だから、暇つぶしに、例題の写真を撮って、答えの確認しよう。」
「そんな、意味の無い。。」
「だから、暇つぶしだよ。暇つぶし。他に、何か暇つぶしするものを思いつくか?じゃあ、決定!」
「いやいや、少しは考える時間をくれよ。」
「まず、フォークとナイフだ。」
「強引だなぁ。。じゃあ・・・ファミレスでも行く?」
「この付近に、ファミレスはない。」
「・・・確かに、無い。」
「まぁ、でも、行くしかないよな。」
「車で走っていけば、そのうち見つかるよ、きっと。」

ナイフとフォーク

「まさか、名古屋まで来てしまうとは思わなかったな。」
「23号バイパスに入ったからだと思うけどね。」
「しっかし、この写真はどうなんだ。」
「・・・成り立ってないね。」
「現実なんて、そんなもんか。」
「そういうことになるね。」
「次は、巻戻しと早送りか。」
「ま、それはこのリモコンを。」

巻戻しと早送り

「これ、何のリモコン?」
「ビデオ。」
「ビデオ?」
「ビデオ。」
「・・・何で今持ってるの?」
「だって、リモコンの写真を撮りたいんでしょ?」
「いや、全然答えになってない。」
「持ってきて良かった。ビデオのリモコン。」
「だから何で・・・ま、いいや。次は、走行車線と追越車線か。」
「まぁ、車で走っていれば、すぐ片側2車線の道路が見つかるよ。」
「だよな」

走行車線と追越車線

「やっと見つけた。片側2車線の道路。」
「まさか、瀬戸大橋まで来てしまうとは。。」
「ここまで来ないと片側2車線の道路に気付かないってのは意外だったな。」
「ここまで気付かないふりをするのが大変だったよ。。」
「まさに、気力の勝利だな。」
「で、四国だよ。香川県だよ。どう?うどんでも食べよっか。」
「おお、いいね。」
「『かまたまふたたま』を噛まずに言えるかなぁ。。緊張してきたよ。。」
 
 ここで答えると  点
 
あ るな い
フォーク
ふぉーく
ナイフ
ないふ
巻戻し
まきもどし
早送り
はやおくり
走行車線
そうこうしゃせん
追越車線
おいこししゃせん
西
にし

ひがし
信号の青
しんごうのあお
信号の赤
しんごうのあか
心臓
しんぞう
肝臓
かんぞう
おだいり様
おだいりさま
おひな様
おひなさま
9時
くじ
3時
さんじ
ある
ある
ない
ない
ヒント
「ない」方にも注目してくださいね。
「あるなし」じゃない!って苦情はご遠慮ください。
こういう問題を作るのは、実は苦手です。
西ってのは、一般的な地図の話です。
歩行者信号や雪国の縦に並んだ信号を除く。
一般的に、心臓はそっちです。
おだいり様は、向かってこっちのはず。
アナログ時計の9時は、一般的にこっち。
あるなしクイズの「ある」のことです。
 
「これまた、ヒントがいっぱい出たな。」
「逃げの感情がひしひしと伝わってくるね。」
「『一般的』って言葉とかな。」
「『こっちのはず』なんて発言も出てる。」
「ここまで縛ったら、そりゃあ、成り立つだろ。」
「・・・で、次の例題は西と東だけど。。」
「ま、その前に、うどん食べに行こうよ。閉まるのが早いはずだからさ。」
「そうだね。」

はっしーさん(大阪府)
う〜ん、あるなしって奥が深い・・。

えみさん(愛知県)
本当にこんなんで合ってるんでしょーか。

大介富士さん(愛知県)
これは、あるなしクイズをこえているね。でも、意外と簡単だったけど。

「もしもし。はい。福地です。今ですか?今はですねぇ・・・香川県を走行中です。いやぁ・・・あのー、あるなしクイズ、いただいたじゃないですか。あれ、なかなか良い問題だったんで、例題が本当に成り立つのかどうか確認してみようと思いまして・・・はい?鎌谷駅?そうです。そのための暇つぶしでいただいたあるなしクイズです。で、2時間ほど時間が空いたんで、四国まで来たんですよ。」
「あいつからの電話かな。」
「写真ですか?えっと・・・3枚撮りました。走行車線と追越車線までです。・・・あ、鉄道のほうですか。えっと・・・7時半まで撮影したと思います。・・・9時20分の写真ですか?その頃は・・・名神を走ってたかと思います。」
「何でそんな強気なの。ま、いいけど。」
「大丈夫ですって!ここからは、あなたに任せますよ。夕方からの写真がそろえば充分ネタとして成立しますって。あなたなら、見事な構成力で対処できるはずです。そんなそんな、謙遜しないでくださいよぉ。。」
「あちらは、パニックに陥ってるみたいだねぇ。。」
「それより、いただいたあるなしクイズですけど、簡単とはいえ、あるなしクイズの限りない可能性を示唆してますよね。大介富士さんの感想を見ても、そう感じます。あるなしクイズって、素晴らしいですよね。」
「一方的に畳み掛けてるな。。」
「っていうか、もうこちらは鎌谷駅の写真は撮れないですし、早く撮影しにいかないと!・・・でしょ?だから!早く!急いで!」
「君は悪魔だな。。」

ばつまるさんの例題
PCキーボードのQ はあるけど PCキーボードのP はない

海山カワオさんの例題
板東英二 はあるけど 木村優子・永井美奈子 はない

(あ)さん、へーさんの例題
ご飯 はあるけど 味噌汁 はない

ゴローさんの例題
新郎 はあるけど 新婦 はない

「皆さんの例題を見ても、必ずしもそうなってるとは限らないものもあるよな。」
「そのへんは、納得できるかどうか。一般的にどうかということなんだろうね。」
「現実のモノを対象にした問題だからな。一般的にどうかを考えないといけない側面もあるんだよ。」
「君、なかなか鋭いね。もしかして、あるなしクイズが大好き?」
「好きか嫌いかと聞かれたら、好きなほうの部類に入るかもしれない。」
「そっか。大好きなんだね。あ、うどん屋、見っけ!」

 というわけで、上級編のx37を改めて考えてみました。この問題は必ずしもそうではないけど、一般的には・・・という立場に立って考えないといけない問題でした。とはいえ、皆さんのコメントを読むと、納得してもらえてる感じがします。よく考えたら、文字に注目した問題でも、そういう側面があるものです。ちなみに、この後も何度か実際のモノを考える問題を出題したかったのですが、本当にこういう問題を作成する才能はないようで、全然思いつきませんでした。。


この問題の答えはこちら


干支を意識した問題。〜FILE No.b32〜
始めに月から土までの例題を出した問題。〜FILE No.x64〜

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