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令和3年度(2021年度)の西尾線一日平均乗降人員ランキング
<令和6年(2024年)4月14日更新>

 例年、年度末に公開していた一日平均乗降人員のランキングです。今年度は多忙により4月の更新となりました。西尾線蒲郡線の1日平均乗降人員を多い駅から順に並べ、西尾線の駅のみ順位を付けて紹介します。データソースは「にしがま線」の存続に向けた『名鉄西尾・蒲郡線対策協議会総会』の資料(第27回令和5年11月24日開催)、'23安城市の統計、西尾の統計(2023年刊)、あいちの統計(2023年3月21日更新)です。あいちの統計に掲載されている名鉄全路線の輸送人員により名鉄全体の傾向も把握したうえで、西尾線と蒲郡線の状況を確認したいと思います。今回は令和3年度(2021年度)のランキングとなりますが、令和4年度(2022年度)の数値も各駅の画像内で示したグラフに掲載しました。西尾の統計の公表が年度末ぎりぎりなので、例年、米津 桜町前 西尾口の3駅は他の統計より1年前までのデータしか掲載できなかったのですが、今回は西尾の統計を参照している駅も令和4年度(2022年度)までグラフに掲載できています。ちなみに前回のランキングの結果はこちらになります。それでは、ご覧ください。

 西尾線の各駅の一日平均乗降人員でランキング 令和3年度版

 今回は令和3年度(2021年度)の一日平均乗降人員のランキングです。令和3年度(2021年度)といえば、新型コロナウイルスの影響で開催が延期された東京オリンピックの開催など、まだまだコロナ禍と呼ばれつつも少しずつ人々の移動が復活しつつあった時期です。流行語大賞は大谷翔平選手の偉業をたたえる『リアル二刀流/ショータイム』でした。コロナ禍による乗客数減少の谷を過ぎて復活傾向にあった令和3年度(2021年度)の西尾線の各駅は、どのような結果となったのでしょうか。
 データソースは左のとおりです。『西尾の統計』の数値を参照した西尾市内の3駅は掲載されている数値が千人単位の年間乗客数なので、人単位にするため1000倍し、1日単位にするため定期外365日、定期360日で除し、乗客数から乗降客数にするため2倍した概算値ですので注意してください。また、名鉄全線の輸送人員のデーターソースは『あいちの統計』です。
 順位は西尾線の駅のみに付けますが、蒲郡線の駅も含めて乗降人員が多い順に紹介します。写真の文字の色を駅ごとに赤と青で使い分けており、前年度と比較して乗降人員が増加した駅が赤色、減少した駅が青色となっています。緑色は増減なしの駅ですが、使用する可能性があるのは千人単位で表記されている『西尾の統計』を参照した駅のみかと思います。
 令和3年度(2021年度)には岡崎市とタイアップした『カモン岡崎キャンペーン』に伴う東海オンエアラッピングトレインが運行されました。令和5年(2023年)大河ドラマ『どうする家康』の放送に向け、盛り上がっていく岡崎市です。ということで、乗客数ランキングをご覧ください。

 ランキングスタート!

 まずは名鉄全路線の利用者数の推移を確認し、全体的な傾向を把握しましょう。平成24年度(2012年度)以降、利用者は増加傾向にありましたが、コロナ禍により令和2年度(2020年度)は4分の3ほどに減少してしまいました。そして今回、令和3年度(2021年度)は前年度の6.3%の増加です。増加したものの、平成24年度(2012年度)の90%程度であり、令和元年度の80%程度しか戻っていません。次年度も増加していますので、今後の展開に期待です。そんな中、西尾線や蒲郡線の駅は どの程度増加したのか、もしくは減少したのでしょうか。確認していただきたいと思います。それでは、ランキングスタートです!
 西尾線第1位は名古屋本線と西尾線の接続駅の新安城駅です。令和3年度(2021年度)の1日平均乗降人員は前年度より1.6%増加しました。前年の令和2年度(2020年度)は新安城駅でも4分の3に落ち込んでしまいましたが、徐々に復活していく傾向が見えます。写真は新安城駅に停車中の一部特別車特急 西尾行きです。令和5年(2023年)3月のダイヤ改正で特急西尾行きは姿を消しました。
 西尾線第2位は西尾線の中心駅となる西尾駅です。令和3年度(2021年度)の乗降人員は前年度より10.2%増加しました。西尾駅は次年度も含め、回復傾向が見られます。今後の展開に期待です。写真は白帯の復刻塗装が施された蒲郡ワンマン用車両の発車式の様子です。この後、蒲郡線の車両はチョコレート色のツートンカラーや広見線でのいもむしの復刻塗装が施されるわけですが、そんな今となっては白帯だけで話題になった当時が懐かしく思います。
 第3位は桜井駅です。南安城駅と南桜井駅を抜かして2ランクアップしました。増加傾向が続くようですが、今後の展開はどのようになるのでしょうか。令和3年度(2021年度)の乗降人員は前年度より7.9%増加しました。写真は平日昼間の普通列車です。6000系統の2両の列車が2本が西尾-新安城駅間を往復し、桜井—南桜井駅間の複線区間ですれ違っています。
 第4位は南安城駅です。乗降人員は桜井駅に抜かされましたが、南桜井駅を抜かしたのでランクは4位のまま変わりません。乗降人員は前年度より7.1%増加し、桜井駅と同様に増加傾向がうかがえます。写真は南安城駅に到着した普通新安城行きです。5時43分発の始発列車です。6月に撮影したので明るいですね。
 第5位は南桜井駅です。今回初の減少した駅の登場です。乗降人員は前年度より7.3%減少し、2ランクダウンしました。南桜井駅は平成30年度をピークに減少傾向が続いています。次年度は横ばいのようなので、その後の展開が気になります。
 第6位は桜町前駅です。前年度と比較して8.0%増加しました。ここまで登場した西尾線の駅の多くは令和2年度(2020年度)のコロナ禍の減少を除いて長期的に増加傾向が続いています。写真は令和2年度(2020年度)に撮影した写真ですが、桜町前駅を通過した特急名古屋行きの最後尾の展望席からの風景です。令和5年(2023年度)のダイヤ改正で休日の特急は急行に変わりました。急行なので桜町前にも止まっています。
 第7位は吉良吉田駅です。乗降人員は前年度より8.2%増加しました。写真は蒲郡線の のりかえ改札口を通る西尾高校の生徒です。夏休み中なので補習授業に向かう高校3年生でしょうか。だとすると、現役で大学合格していれば令和6年度(2024年度)の今は、大学3年生です。
 そして、蒲郡線の駅の登場です。蒲郡駅は前年度より3.1%増加しました。とはいえ、平成24年度の80%、平成30年度の76%に留まっています。今後、増加傾向が続くことを期待しています。写真は白帯が施される前の6011Fです。この当時、蒲郡線を走る列車は、全て赤色でした。
 西尾線第8位は米津駅です。前年度から8.8%増加しました。今後も増加傾向が続いてコロナ前の水準を越えてくれることを期待しています。写真は桜の咲く年度末の米津駅に到着する急行犬山行きです。
 第9位は普通停車駅の北安城駅です。前年度から5.3%の増加です。平成24年度(2012年度)と比較すると37%の増加となっており、勢いを感じる北安城駅です。次年度も増加していますし、今後の展開が楽しみです。
 第10位は上横須賀駅です。上横須賀駅は前年度より13.3%増加しました。増加率では西尾線の中でトップです。乗降人員の推移をみるとコロナによる減少以外は増減がほとんどない状況なので、上横須賀駅の推移より、コロナ禍の影響は令和2年(2020年)は8割に減少、令和3年(2021年)は9割まで復活というのが大きな傾向なのでは、と推測します。
 第11位は福地駅です。前年度より11.8%と大きく増加しましたが、ひとつ上位の上横須賀駅がさらに増加しているため、順位は変わらずです。
 第12位は碧海古井駅です。前年度からは9.0%増加しました。次年度も増加です。今後の展開に期待ですね。写真は碧海古井駅を通過する一部特別車特急西尾行きです。令和5年(2023年)3月の改正で特急西尾行きは無くなり、この時間帯に急行西尾行きが登場しましたが、いずれにしても碧海古井駅は通過です。
 次は蒲郡線の形原駅です。前年度より0.6%増加、ほぼ横ばいです。次年度は増加するようなので、今後の展開に期待しましょう。
 続いても蒲郡線で、西浦駅です。前年度より2.9%増加しました。乗降人員は概ね減少し続けており、グラフを見るとコロナによる今回の減少があまり目立っていません。そんな中、今回はわずかながら増加しました。写真は白帯が施され、「にしがま号」の系統版を掲げながら運行する普通 蒲郡行きです。
 さらに続いて蒲郡線で、三河鹿島駅です。前年度からは0.5%増加しました。三河鹿島駅は長期的に増加傾向にある駅で、今回はほぼ横ばいですが、今後は増加傾向が続くような雰囲気も感じます。今後も期待です。写真は2両ホームいっぱいに止まる2両編成の普通吉良吉田行きです。6012Fの編成で、現在も白帯無しの赤い列車で蒲郡線を走行しています。
 さらにさらに続いて蒲郡線の西幡豆駅です。西幡豆駅は前年度より2.6%増加しました。写真は駅舎の解体前のさよならイベントが開催されている西幡豆駅です。賑わっています。
 そして、再び西尾線の駅の登場です。第13位は西尾口駅となりました。前年度より6.3%増加です。乗降人員はこれまで大幅な増加傾向が続いてきましたが、前年度に27.0%もの減少となってしまいました。しかし、多くの駅の状況と同じく、今後は増加傾向となる雰囲気を感じます。写真は西尾口駅に到着した普通新安城行きです。令和3年(2021年)5月のダイヤ改正で西尾線に3100系、3150系、9100系が使用された2両の普通列車が登場しました。
 そして西尾線のラストを飾るのは堀内公園駅です。残念ながら前年度より7.3%減少してしまいました。平成24年度の7割ほどまで落ち込んでいます。子供と公園で遊ぶには時期尚早な雰囲気があって、公園利用者が増えなかったのかもしれません。ということで、西尾線の駅は全て登場しました。残りは蒲郡線の4駅です。
 蒲郡線の東幡豆駅です。前年度より3.1%増加しました。写真は駅舎の解体前のさよならイベントが開催されている東幡豆駅です。西幡豆駅と同様、賑わっています。
 続いて三河鳥羽駅です。前年度より3.6%増加しました。
 そして蒲郡競艇場前駅です。蒲郡競艇場前駅は前年度より1.6%減少しました。次年度は増加するようです。今後に期待しましょう。
 そして最後の駅は、こどもの国駅です。1日平均乗降人員は132人で、前年度より11人、9.1%増加しました。次年度も増加するようですし、明るい未来が待っていると良いなと思います。

 最後に増加率ランキング

 最後に増加率のランキングです。西尾線の南部区間となる上横須賀、福地、西尾の3駅が10%以上の増加となりました。そして南桜井駅、堀内公園駅の桜井地区の2駅が今回も減少となってしまいました。西尾線全駅(北安城から吉良吉田まで)の合計で算出すると6.2%増加という結果でした。このまま増加傾向が続くことを期待しています。写真は西尾線ホームで普通西尾行き2番線に案内する列車案内です。現在、普通列車は通常1番線を使用しています。ということで、ランキングは以上です。今年度も当サイトをよろしくお願いします。

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