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令和2年度(2020年度)の西尾線一日平均乗降人員ランキング
<令和5年(2023年)3月29日更新>

 3月18日にダイヤ改正があったため矢継ぎ早の更新となりましたが、年度末恒例の、2年前を思い出す一日平均乗降人員のランキングです。西尾線蒲郡線の1日平均乗降人員を多い駅から順に紹介し、西尾線の駅のみ順位を付けました。データソースは「にしがま線」の存続に向けた『名鉄西尾・蒲郡線対策協議会総会』の資料(第26回令和4年11月24日開催)、'22安城市の統計、西尾の統計(2021年刊)、あいちの統計(2022年2月更新)です。あいちの統計に掲載されている名鉄全路線の輸送人員により名鉄全体の傾向も把握したうえで、西尾線と蒲郡線の状況を確認したいと思います。データソースの掲載年度から、例年通り2年前の令和2年度(2020年度)のランキングとなりますが、令和3年度(2021年度)の数値も掲載されている場合は、各駅の画像内で示したグラフに掲載しました。ちなみに前回のランキングの結果はこちらになります。それでは、ご覧ください。


 西尾線の各駅の一日平均乗降人員でランキング 令和2年度版

 今回は令和2年度(2020年度)の一日平均乗降人員のランキングです。令和2年度(2020年度)といえば、新型コロナウイルス影響で、学校の休校、ステイホーム、行動制限、リモートワーク&授業など、鉄道の利用者が落ち込む要素しかなく、実際に極端に落ち込んだ年度です。流行語大賞は『3密』でした。「密閉」「密集」「密接」を避けたマスク生活が始まった令和2年度(2020年度)の乗客数はどのような結果となったのでしょうか。

 データソースは左のとおりです。『西尾の統計』の数値を参照した西尾市内の3駅は掲載されている数値が千人単位の年間乗客数なので、人単位にするため1000倍し、1日単位にするため定期外365日、定期360日で除し、乗客数から乗降客数にするため2倍した概算値ですので注意してください。ちなみに、365日や360日という日数は、安城の統計の注釈に記載されていた文章を参照して設定しました。また、名鉄全線の輸送人員のデーターソースは『あいちの統計』です。

 順位は西尾線の駅のみに付けますが、蒲郡線の駅も含めて乗降人員が多い順に紹介します。例年、写真の文字の色を赤と青で使い分けており、前年度と比較して乗降人員が増加した駅が赤色、減少した駅が青色となりますが、今回は全ての駅が減少しており、青色の文字となっています。

 令和2年度(2020年度)は新安城駅が橋上駅化されました。コロナでイベントが軒並み中止となりました。それに加えて先日のダイヤ改正で西尾行きの特急が消滅したということで、今回の説明の欄で用いた4枚の写真は、現在は埋められた新安城駅の地下通路に設置され、特急西尾行きとハイキング中止の案内が表示された列車案内を採用してみました。ということで、乗客数ランキングをご覧ください。


 ランキングスタート!

 まずは名鉄全路線の利用者数の推移を確認し、全体的な傾向を把握しましょう。平成23年度(2011年度)以降、利用者は増加傾向にありましたが、令和2年度(2020年度)はコロナ禍のため前年度の25%減少しました。次年度は増加に転じるようですが、平成23年度(2011年度)の92%程度であり、令和元年度の80%程度しか戻らなかったようです。今回は通年コロナ禍となった年なので、全ての駅の乗車人員が減少していますが、名鉄全線で25%減少した中で、西尾線や蒲郡線などの駅は、どの程度の減少となったのでしょうか。それでは、ランキングスタートです!

 西尾線第1位は名古屋本線と西尾線の接続駅の新安城駅です。令和2年度(2020年度)の1日平均乗降人員は前年度より25.3%減少しました。4分の3にまで落ち込んでしまいましたが、平和23年度(2011年度)と同程度で、最近は大きく増加していたとも言えます。写真は橋上駅化工事が進む新安城駅です。橋上駅化により、名古屋寄りだけだった改札口への階段が、西尾・東岡崎寄りにも設置されました。

 西尾線第2位は西尾線の中心駅となる西尾駅です。令和2年度(2020年度)の乗降人員は前年度より25.0%減少し、新安城駅と同じく4分の3にまで落ち込みました。前年度は1万人を超えていたのですが、今後、どこまで戻るのでしょうか。写真は西尾駅に停車中の特急名古屋行きの展望席からの風景です。名古屋行きは休日に運行されていましたが、先日のダイヤ改正で特急は平日朝の全車一般車のみとなり、休日や夜は急行列車になりました。

 第3位は南桜井駅です。令和2年度(2020年度)の乗降人員は前年度より27.8%減少しました。新安城駅や西尾駅より減少の割合は高くなりました。次年度も減少するようですが、企業の従業員の利用が大勢を占めている駅かと思うので、景気とともに今後の展開が気になります。写真は南桜井駅を発車した普通西尾行きです。桜井駅から複線区間を走ってきましたが、この先にポイントがあって単線に戻ります。

 第4位は南安城駅です。乗降人員は前年度より19.2%減少しました。2割ですが、これまでの西尾線の駅と比較すると減少の割合は低くなりました。次年度は増加ですし、今後の展開は期待したいと思います。写真は南安城駅に到着した急行吉良吉田行きです。5000系です。当時も今も、西尾線の急行っぽい車両です。

 第5位は桜井駅です。乗降人員は前年度より19.7%減少しました。南安城駅と同程度の減少割合でした。前年度は第4位の南安城駅との差がわずか1人でしたが、今回は23人で差は広がりました。とはいえ、僅差です。桜井駅も南安城駅と同様に、次年度は増加です。南安城駅とともに今後の展開に期待です。写真は桜井駅に到着する特急西尾行きの前面展望です。真夜中の展望席も過去のものとなりました。

 第6位は桜町前駅です。前年度と比較して24.8%の減少で、4分の3に落ち込みました。とはいえ平成23年度より1割近く多くなっています。桜井駅や南安城駅もそうでしたが、この10年ほどの西尾-新安城駅間の成長は著しかったと再認識しました。写真は桜町前駅を通過した特急名古屋行きの最後尾の展望席からの風景です。先日のダイヤ改正で休日の特急は急行に変わりました。急行なので、桜町前にも止まっています。

 第7位は吉良吉田駅です。乗降人員は令和2年度(2020年度)より23.6%減少しました。4分の3までは減少していない程度です。西尾駅と同様に平成23年度より減少してます。この10年ほどの増加があまり無かったということですが、次年度が増加しています。今後の展開に期待です。

 そして、蒲郡線の駅が登場しました。蒲郡駅は前年度より21.1%減少しました。これまで出てきた西尾線の駅の減少は20%から25%が標準のように思いますが、蒲郡駅もその中に入る程度の減少となりました。平成23年度の75%になっていまいました。今後、是非とも増加してもらいたいと思います。

 西尾線第8位は米津駅です。前年度からは23.4%減少しました。写真は米津駅に到着する急行犬山行きです。平日朝の通勤時間帯の列車ですが、撮影したのが令和2年(2020年)5月1日で、連休に挟まれた平日である上に、コロナ禍のために学校が休校でリモートワークの方や自動車通勤に変えた方も居て、ホームには数名しか居ませんでした。そして、朝の通勤時間帯にも関わらず、車内は空席が目立っていました。

 第9位は普通停車駅の北安城駅です。前年度から15.0%の減少で、これまで出てきた駅と比較して減少の割合が小さくなっています。平成23年度(2011年度)と比較すると41%の増加となっており、勢いを感じる北安城駅です。次年度も増加していますし、コロナ禍の後の展開が楽しみです。

 第10位は上横須賀駅です。福地駅を抜いて1ランクアップしました。上横須賀駅は前年度より20.0%減少し、8割に落ち込みました。次年度は巻き返しているようですので、今後に展開に期待です。

 第11位は福地駅です。上横須賀駅に抜かれて1ランクダウンですが、その差は6人しかありません。前年度より23.0%減少しましたが、平成27年度までの大幅な増加のおかげで平成23年度(2011年度)より20%多い程度で抑えられているようです。先日のダイヤ改正で特急停車駅になりました。次年度は増加しているため今後の展開に期待しましょう。

 第12位は碧海古井駅です。前年度からは22.3%減少しました。平成23年度以降、順調に乗客数を伸ばしてきた碧海古井駅も平成23年度よりは多く利用されたようです。写真を撮影した時期を踏まえると、写真に写る新幹線は空気輸送をしているのかなと想像してしまいます。

 次は蒲郡線の形原駅です。前年度より25.5%減少しました。平成23年度から乗降人員は増えたり減ったり、ほぼ横ばいで推移してきましたが、今回の減少に続く次年度もほぼ横ばいということで、減ったまま横ばいで推移することのないことを願っております。

 続いても蒲郡線で、西浦駅です。前年度より20.0%減少しました。乗降人員は概ね減少し続けており、グラフを見るとコロナによる今回の減少があまり目立っていません。そんな中、次年度はわずかながら増加しています。西浦駅は蒲郡線の主要駅のひとつなので、是非とも上向いて欲しいと思います。

 さらに続いて蒲郡線で、三河鹿島駅です。前年度からは15.0%減少しました。三河鹿島駅は平成23年度(2011年度)以降、増加し続けてきただけあって、他の駅と比較して減少の割合は低く抑えられたようです。そして今回減少したものの、平成23年度よりも16%ほど多い状況となっています。次年度はほぼ横ばいのようですが、今後に期待です。

 そしてさらに続いて蒲郡線の西幡豆駅です。西幡豆駅は前年度より22.8%減少し、平成23年度(2011年度)と比較して24%減少しました。とはいえ、順位は西尾線の西尾口駅を抜いて1ランクアップです。おめでとうございます。

 そして、再び西尾線の駅になります。西尾線の西尾口駅です。蒲郡線西幡豆駅に抜かれましたが、順位は西尾線の駅のみを対象としているため前年度と同じ第13位です。乗降人員はこれまで大幅な増加傾向が続いてきましたが、前年度に減少に転じ、今回は27.0%の減少になってしまいました。他の駅と比較しても大きく減少してしまいました。残る西尾線の駅は1つ、堀内公園駅です。

 そして西尾線のラストを飾るのは堀内公園駅です。前年度より24.8%減少しました。平成23年度と同程度まで落ち込んでしまいました。ということで、西尾線の駅は全て登場しました。残りは蒲郡線の4駅です。

 蒲郡線の東幡豆駅です。前年度より14.9%減少しました。写真には東幡豆駅の駅舎が写っています。令和3年(2021年)に取り壊され、現在はありません。

 続いて三河鳥羽駅です。前年度より24.3%減少しました。次年度は増加するようなので、今後に期待しましょう。

 そして蒲郡競艇場前駅です。蒲郡競艇場前駅は前年度より22.6%減少しました。次年度もわずかに減少するようです。コロナが過ぎ去った後の見事なレース展開による復活劇を期待しています。

 そして最後の駅は、こどもの国駅です。1日平均乗降人員は121人で、前年度より32人減って21.9%減少しました。駅からこどもの国までの距離と同じように、人が溢れかえるような駅になるまでの道のりは遠いと思いますが、次年度は増加するようですし、明るい未来が待っていると良いなと思います。


 最後に増加率ランキング

 最後に増加率のランキングです。最も減少が抑えられたのは北安城駅で14.9%の減少、最も減少してしまったのは南桜井駅で27.8%でした。西尾線全駅の合計で算出すると25.0%の減少で4分の3の乗降人員になったことが分かりました。次年度は大きく復活することを願っております。写真は新安城駅に停車中の特急豊橋行きです。この年、1700系が引退しました。ということでこの写真で終わりたいと思います。ありがとうございました。

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