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令和元年度(2019年度)の西尾線一日平均乗降人員ランキング
愛知県の名鉄主要駅と蒲郡線付き

<令和4年(2022年)3月27日更新>

 年度末恒例、2年前を思い出す一日平均乗降人員のランキングです。名鉄の主要駅と西尾線と蒲郡線の1日平均乗降人員を多い駅から順に紹介し、西尾線の駅のみ順位を付けました。データソースは「にしがま線」の存続に向けた『名鉄西尾・蒲郡線対策協議会』の資料(第25回令和3年11月18日開催)、'21安城市の統計、西尾の統計(2020年刊)、令和3年度刊愛知県統計年鑑、あいちの統計(2021年2月更新他)です。愛知県統計年鑑に掲載された主要駅の乗客人員と、あいちの統計に掲載されている名鉄全路線の輸送人員により名鉄全体の傾向も把握したうえで、西尾線と蒲郡線の状況を確認したいと思います。例年通り2年前の数値を参照したランキングを紹介するということで今回は令和元年度(2019年度)のラインキングとなりますが、データソースによっては令和2年度(2020年度)の数値も掲載されているものもあるため、各駅の画像内で示したグラフには令和2年度も掲載していますので参考にしてください。ちなみに、前回のランキングの結果はこちらになります。それでは、ご覧ください。


 西尾線の各駅の一日平均乗降人員でランキング 令和元年度版

 今回は令和元年度(2019年度)の一日平均乗降人員のランキングです。令和元年度(2019年度)といえば、5月1日に天皇が即位され令和になり、10月1日に消費税が10%になり、タピオカが流行り、年が明けて令和2年(2020年)2月末から新型コロナウイルスの対応として学校が休校になった年です。流行語大賞はラグビーのチームのテーマとして掲げた言葉である『ONE TEAM』でした。総務省によると令和元年の経済は穏やかに回復していたようです。西尾線の利用者もこのところ増加傾向が続いてきましたが、令和元年度(2019年度)はどのような結果となっているのでしょうか。

 データソースは左のとおりです。『西尾の統計』の数値を参照した西尾市内の3駅は掲載されている数値が千人単位の年間乗客数なので、人単位にするため1000倍し、1日単位にするため定期外365日、定期360日で除し、乗客数から乗降客数にするため2倍した概算値ですので注意してください。ちなみに、365日や360日という日数は、安城の統計の注釈に記載されていた文章を参照して設定しました。

 順位は西尾線の駅のみに付けますが、蒲郡線の駅や愛知県内の名鉄主要駅も含めて乗降人員が多い順に紹介します。それぞれの駅で文字を青・赤で色分けして紹介しますが、前年度と比較して乗降人員が増加した駅が赤色、減少した駅が青色です。増減なしの駅は緑色で表示する予定でしたが、ありませんでした。

 令和元年度(2019年度)は9500系のデビューの年ということで、ここまでの写真は南安城駅に到着する9500系の急行吉良吉田行きでした。ということで、乗客数ランキングをご覧ください。。


 ランキングスタート!

 まずは名鉄全路線の利用者数の推移を確認し、全体的な傾向を把握しましょう。平成22年度(2010年度)以降、利用者は着実に増加している様子がうかがえます。令和元年度(2019年度)は前年度より0.2%増加し、平成22年度(2010年度)より16%増加しました。通年でコロナ禍に入った令和2年度(2020年度)は平成22年度(2010年度)の87%にまで減少してしまいます。次年度の結果は散々なものになることは確定しているかと思いますが、今回はその前年度なので、2月以降の乗客減少がどの程度影響するのかというところがポイントかと思います。

 ということで、愛知県統計年鑑に掲載されている主要駅と西尾線、蒲郡線の駅のランキングに進みましょう!まずは主要駅が並びます。前年度は江南駅と岩倉駅の2駅のみが減少でしたが、今回は名鉄名古屋駅など減少に転じた駅が多く見られます。豊田市駅と名鉄一宮駅、神宮前駅と知立駅の順位が入れ替わりました。どちらも順位を下げた方の駅が減少に転じています。

 西尾線第1位は名古屋本線と西尾線の接続駅である新安城駅です。令和元年度(2019年度)の1日平均乗降人員は平成30年度(2018年度)より1.3%増加しました。2月3月はコロナ禍に突入しており増加が見込まれない状況かと思いますが、新安城駅は何とか増加となったようです。通年コロナ禍となる令和2年度(2020年度)は大きく減少し、平和22年度(2010年度)と同程度まで落ち込みましたが、言い方を変えればそれまで増加が続いていたんですね。写真は駅改良工事が始まった新安城駅の西尾線ホームです。現在はホーム先が拡幅されています。

 国府宮駅は愛知県統計年鑑に掲載されている主要駅ですが、新安城駅より少ない駅ということで単独で登場です。前年度は増加でしたが、今回は減少に転じています。

 西尾線第2位は西尾線の中心駅となる西尾駅です。令和元年度(2019年度)の乗降人員は前年度より1.6%減少しました。ここ近年の乗降人員は微増が続いてきましたが、減少に転じました。そして次年度は大きく減少することになります。写真は特急須ヶ口行きが入線した西尾駅のホームです。コロナ禍になるなんて思いもしてない4月なので、皆さんマスクをしていません。奥には『アクセスイン西尾』というホテルが見えます。前年度末の平成31年(2019年)3月に開業した新しいホテルです。

 第3位は南桜井駅です。急行停車駅ですが、特急停車駅の南安城駅と桜井駅を抑えて第3位です。令和元年度(2019年度)の乗降人員は前年度より2.2%減少しました。平成20年(2008年)の開業以来、初の減少です。次年度はさらに凄まじい減少がみられます。令和元年度(2019年度)の南桜井駅は改良工事が施工されました。改良工事により風雨をしのぐ屋根と壁ができましたが、施工前はまわりが広く見渡せる解放感あふれるホームでした。

 第4位は特急停車駅の南安城駅です。乗降人員は前年度より1.7%減少しました。南安城駅は平成30年度(2018年度)にバリアフリー&リニューアル工事の施工がありました。写真はまだ令和になる前の4月ということで、工事が完了して間もない南安城駅になります。新しい南安城駅にはエレベーターが設置され、ホームが嵩上げされ、トイレや待合室などの設備が綺麗になり、無人駅になりました。

 第5位は桜井駅です。乗降人員は前年度より3.3%増加し5,114人になりました。第4位の南安城駅が5,115人なので、その差はわずか1人の僅差となりました。コロナ禍に突入している次年度は、どれだけ乗客数が減少しないかにかかってくるかと思います。写真は桜井駅に停車中の特急名古屋行きです。まだ人々がマスクをしていない平成31年の撮影です。

 第6位は桜町前駅です。前年度と比較して0.1%の減少です。堅調に増加してきましたが、今回は横ばいでした。次年度は減少することになるかと思いますが、どの程度になるのでしょうか。

 第7位は吉良吉田駅です。乗降人員は平成30年度(2018年度)より3.2%減少しました。写真は大きくカーブしている吉良吉田駅の西尾線ホームと4番線側に停車中の教習車です。そして、乗車している列車の前面のガラスの汚さが気になるところですが、次年度の大きな減少具合も気になるところです。

 そして、蒲郡線の駅が登場しました。さきほどの吉良吉田駅も蒲郡線なんですけどね。ちなみに、路線名は愛知県統計年鑑に全駅のデータが掲載されていた頃の路線分けに合わせていて、あまり考えずにそのまま継続しています。さて、蒲郡駅は前年度より6.3%減少しました。年度末にコロナ禍に突入したので仕方のないような気もしますが、増加傾向の駅は小幅ながらも増加していますからね。次年度は別にして、今後に期待です。写真は令和2年(2020年)1月の様子ですが、マスクをしている方がちらほらいます。1月なのでインフルエンザの予防のためかと思います。

 西尾線第8位は米津駅です。前年度からは1.9%減少しました。写真は米津駅に到着する急行犬山行きです。平日朝の通勤時間帯の列車で、名古屋へ早く行くには新安城駅で普通列車に乗りかえて知立で快速特急に乗りかえます。撮影は令和2年(2020年)3月2日で、コロナ禍のため学校が休校になったばかりの頃です。全ての方がマスクをしています。

 第9位は北安城駅です。減少している駅も多い中、前年度から4.2%、平成22年度(2010年度)からは66%も増加しました。勢いを感じる北安城駅です。やはり次年度は大きく減少していますが、それでも平成22年度(2010年度)より41%も多くなっています。コロナ禍の後に期待したい駅です。

 第10位は福地駅です。平成27年度までは大きく増加していた福地駅ですが、それ以降は横ばいで推移しています。次年度は平成24年度(2012年度)の水準まで減少するようです。

 第11位は上横須賀駅です。前年度より0.9%減少しました。最近の傾向としてはほぼ横ばいと言って良いかと思います。次年度は大きく減少してしまいますが、その後に期待ですね。

 第12位は碧海古井駅です。前年度からは2.0%増加しました。平成22年度からは36%の増加です。碧海古井駅は令和元年度(2019年度)まで増加が続いており、次年度はコロナ禍によって減少しますが、平成24年度(2012年度)の水準であり、平成22年度(2010年度)よりは多いことが分かります。

 次は蒲郡線の形原駅です。ここからは1日平均乗降人員が1000人を下回る駅になります。平成22年度から乗降人員は増えたり減ったりしており、傾向としてはほぼ横ばいです。しかしながら、今回は前年度から5.0%減少し、次年度も大きく減少します。コロナ禍の後、復活することを願っております。

 続いても蒲郡線で、西浦駅です。乗降人員は平成22年度(2010年度)以降、概ね減少し続けているようです。今回も次年度も、引き続き減少しているグラフであり、減少に転じている他の駅と比較すると勢いが全く見られないように感じて寂しく思います。頑張れ西浦駅。

 さらに続いて蒲郡線で、三河鹿島駅です。三河鹿島駅は平成23年度(2011年度)以降、大きく増加し続けてきましたが、コロナ禍に突入した今回は残念ながら減少に転じました。2.9%の減少です。次年度は平成26年度(2014年度)くらいの人数まで減少してしまいます。

 そして、再び西尾線の駅が登場です。第13位は西尾口駅です。乗降人員はこれまで増加傾向が続いてきましたが、今回は減少に転じてしまいました。2.7%の減少です。次年度に期待したいなと思うところですが、コロナ禍の後に期待しましょう。残る西尾線の駅は1つ、堀内公園駅です。

 次は再び蒲郡線で、西幡豆駅です。西幡豆駅は前年度より2.4%減少し、平成22年度(2010年度)より2%減少しました。

 そして、西尾線のラストを飾るのは堀内公園駅です。前年度より5.7%増加しました。今回、減少する駅が多い中、5%以上の増加は健闘していると思います。コロナ禍の初めで ほとんどの方が外出を控えていた時期なので、堀内公園にでかけた人がどの程度いたのか分かりませんが、休校の影響があったのでしょうか。ということで、西尾線の駅は全て登場しました。残りは蒲郡線の4駅です。

 蒲郡線の東幡豆駅です。前年度より5.2%減少しました。写真は東幡豆駅の駅舎です。令和3年(2021年)に取り壊され、現在はありません。

 続いて三河鳥羽駅です。三河鳥羽駅は平成26年度以降は増加が続いており、今回も前年度より6.5%も増加しています。次年度は残念ながら大きく減少するようですが、コロナ禍が過ぎ去った後、羽を広げて飛ぶ鳥を落とすほどの勢いでの復活劇に期待します。

 蒲郡競艇場前駅です。蒲郡競艇場前駅は前年度より3.2%増加しました。次年度はコロナ禍で大きく減少するようですが、コロナ禍が過ぎ去った後、見事なレース展開による復活劇に期待します。

 そして最後の駅は、こどもの国駅です。1日平均乗降人員は153人で、前年度より2人増えて1.3%の増加です。次年度はコロナ禍で大きく減少するようですが、コロナ禍が過ぎ去った後、元気でたくましい西尾っ子のような復活劇に期待します。ちなみに、西尾線蒲郡線の駅の順位は前年度と全く同じです。順位の入れ替えはありませんでした。


 最後に増加率ランキング

 最後に、増加率のランキングです。今回は南桜井駅が減少に転じました。令和元年度は年明けからコロナ禍に突入し、年度末の休校の影響があって、増加傾向の駅でも減少に転じた駅が見られました。次年度は全駅が減少かと思いますので、期待するのはコロナ禍の後です。勢いのある西尾線の復活を期待したいと思います。ちなみに、写真は岡崎の花火と安城の七夕が開催された日の新安城駅です。密です。ものすごく密です。誰もマスクをしていません。マスクをしていなかった頃が、どんどん過去になっていくなと思う今日この頃です。

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