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平成30年度の西尾線一日平均乗降人員ランキング 愛知県の名鉄主要駅と蒲郡線付き
<令和3年(2021年)3月28日更新>

 今年もやります。恒例の一日平均乗降人員のランキングです。名鉄の主要駅と西尾線と蒲郡線の1日平均乗降人員を多い駅から順に紹介し、西尾線の駅のみ順位を付けました。データソースは「にしがま線」の存続に向けた『名鉄西尾・蒲郡線対策協議会』の資料(第24回令和2年12月25日開催)、'20安城市の統計、西尾の統計(2019年刊)、令和2年度刊愛知県統計年鑑、あいちの統計(2021年2月更新他)です。今回は愛知県統計年鑑に掲載された主要駅の乗客人員に加え、あいちの統計に掲載されている名鉄全路線の輸送人員により名鉄全体の傾向も把握したうえで西尾線の状況を確認したいと思います。例年通り2年前となる平成30年度の数値を参照したランキングを紹介しますが、データソースによっては令和元年度の数値も掲載されているものもあるため、各駅の画像内で示したグラフには令和元年度も掲載していますので参考にしてください。ちなみに、前回のランキングの結果はこちらになります。それでは、ご覧ください。


 西尾線の各駅の一日平均乗降人員でランキング 平成30年度版

 今回は平成30年度の一日平均乗降人員のランキングです。今年度の新型コロナウイルスの影響が気になるところですが、まだ公表されたデータがそろわないので今回は新型コロナなんて誰も知らない頃の乗降人員を確認します。平成30年度といえば、北海道や大阪では地震に耐え、西日本では水害に絶え、愛知県でも酷暑に耐えた年です。経済動向をネットでさらっと確認すると、緩やかな回復傾向でしたが、自然災害で負の影響もあったようです。流行語大賞は『そだねー』でした。ということで、西尾線の利用者はこのところ増加傾向が続いてきましたが、平成30年度はどうなのでしょうか。

 データソースは左のとおりです。『西尾の統計』の数値を参照した西尾市内の3駅は掲載されている数値が千人単位の年間乗客数なので、人単位にするため1000倍し、1日単位にするため定期外365日、定期360日で除し、乗客数から乗降客数にするため2倍した概算値ですので注意してください。ちなみに、365日や360日という日数は、安城の統計の注釈に記載されていた文章を参照して設定しました。

 順位は西尾線の駅のみに付けますが、蒲郡線の駅や愛知県内の名鉄主要駅も含めて乗降人員が多い順に紹介します。それぞれの駅で文字を青・赤で色分けして紹介しますが、前年度と比較して乗降人員が増加した駅が赤色、減少した駅が青色です。増減なしの駅は緑色で表示する予定でしたが、ありませんでした。

 ということで、これまでの写真は南桜井駅を通過する急行佐屋行きでした。平成30年度の終わり(平成31年3月16日)にはダイヤ改正があり、南桜井駅は急行停車駅になりました。ということで、西尾線に準急が走っていた頃のランキングをご覧ください。


 ランキングスタート!

 まずは名鉄全路線の利用者数の推移を確認し、全体的な傾向を把握しましょう。平成21年度以降、利用者は着実に増加している様子がうかがえます。平成30年度は前年度より1.6%増加し、平成21年度より16%増加しました。この後に襲ってくるコロナ禍の影響はどの程度だったのだろう・・・などと思ってしまいますが、それは来年再来年に確認するということで、今回は好調な名鉄の中で西尾線はどうだったのでしょうか。

 ランキングがスタートしました。まずは愛知県統計年鑑に掲載されている主要駅が並びます。犬山線の駅が減少していますが、たまたまこの2駅なのか、路線や地域として何か要因があるのか、よく分かりませんが、多くの駅が増加となっています。

 西尾線第1位は名古屋本線と西尾線の接続駅である新安城駅です。平成30年度の1日平均乗降人員は平成29年度より5.4%増加しました。平成21年度からの推移をみても増加が続いています。写真は今は無き地下の改札口です。昨年12月に橋上駅化され、明るくて狭さを感じない改札口に生まれ変わりました。

 愛知県統計年鑑に掲載されている主要駅ですが、新安城駅より少ない駅ということで、国府宮駅が個別に登場です。乗降人員は増えていますが、新安城駅がそれ以上に増加しており、新安城駅との差が広がりました。

 西尾線第2位は西尾線の中心駅となる西尾駅です。乗降人員は前年度より2.1%増加しました。ホームの舗装がきれいです。西尾駅のホームの改良工事が終わって間もない頃かと思います。ホームは嵩上げされて列車の扉との段差が解消されました。今だと右奥のほうに『アクセスイン西尾』というホテルが見えるはずですが、平成31年(2019年)3月開業なので、撮影した6月の時点ではまだ姿がありません。

 第3位は西尾線の急成長株、平成30年度の終わりの平成31年3月16日に準急停車駅から急行停車駅に格上げされた南桜井駅です。平成30年度の乗降人員は前年度より16%増加し、平成21年度の3.75倍になりました。前年度は西尾駅との差が4,798人でしたが、平成30年度は4,119人まで差を縮めました。写真はダイヤ改正直前の平成31年3月の平日朝の様子ですが、ダイヤ改正で西尾線では消滅する準急列車が停車中です。また、南桜井駅は令和元年度に改修工事が施工され、現在は風雨をしのぐ屋根と壁ができ、自動改札機も2基から3基に増強されました。

 第4位は特急停車駅の南安城駅です。前年度より3.5%、平成21年度より38%、乗降人員が増加しました。平成30年度の南安城駅は、バリアフリー&リニューアル工事中です。エスカレーターの設置やホームの嵩上げなどが行われました。そして、南安城駅は無人駅となりました。

 第5位は桜井駅です。前年度より5.1%、平成21年度より44%、乗降人員が増加しました。写真は桜井駅に停車中の特急名古屋行きです。パノラマスーパーのリニューアルも終了間近で、旧塗装のパノラマスーパーも年度中に姿を消しました。

 第6位は桜町前駅です。堅調に乗降人員を伸ばしており、平成21年度と比較して5割近く増えていることが分かります。平成30年度も前年度より5.5%増加しました。

 第7位は吉良吉田駅です。ここに来て、西尾線で初めて前年度から減少した駅が登場しました。0.5%の減少ですが、これまでの経緯を見ても上がったり下がったりしながら全体的には増加傾向なので、今後に期待したいですね…って、次年度も減少してますけどね。っていうか、コロナ禍に突入していくんですけどね。写真は蒲郡線のホームに停車中の蒲郡行きです。

 そして、蒲郡線の駅が登場しました。さきほどの吉良吉田駅も蒲郡線なんですけどね。ちなみに、路線名は愛知県統計年鑑に全駅のデータが掲載されていた頃の路線分けに合わせていて、あまり考えずにそのまま継続しています。さて、蒲郡駅は横ばいの傾向がみられます。平成30年度も前年度より0.8%の増、平成21年度より1%増となっています。そして、コロナ禍が訪れる。。

 西尾線第8位は米津駅です。前年度からは4.0%、平成21年度からは41%増加しています。今後もこのまま順調に伸びていくと良いのですが、そういうわけにはいかないのが残念なところです。写真は米津駅に停車中の5000系の急行佐屋行きと5700系の急行吉良吉田行きです。右側の5700系は令和元年(2019年)中に廃車となっており、写真の車両(5703F)はwikipediaによると2ケ月後の3月に廃車されたようです。左側の5000系はまだまだ元気に西尾線でも活躍しています。

 第9位は北安城駅です。前年度からは6.1%、平成21年度からは77%も増加しました。勢いを感じる北安城駅です。第8位の米津駅は急行停車駅、北安城は普通停車駅ということもあって両者の推移を比較してみましたが、割合ではなく人数で見ると米津駅も同じくらい増加しており、差は縮まっていません。とはいえ、平成21年度の米津駅の乗降人員(1,426人)を超えています。今後の展開に期待しています!・・・というのが例年の言い回しでしたが、何が起こるかわからないのが世の中ですね。

 第10位は福地駅です。平成27年度までは大きく増加していた福地駅ですが、それ以降は横ばいで推移しています。平成30年度は前年度と比べて1.2%の増でした。写真は福地駅と六万石くるりんバスのバス停です。現在はバスの運行ルートが見直され、六万石くるりんバスのバス停は『福地駅南』としてJAの駐車場に移動されていますので、駅前で待っててもバスは来ません。

 第11位は上横須賀駅です。前年度は第10位の福地駅との差がたった2人でしたが、逆転することができず、5人に差を広げてしまいました。今後、どのような展開になるのでしょうか。とりあえずは減少するかと思いますが。どれだけ踏ん張れるかの勝負になるのかもしれません。写真は上横須賀駅のホームです。ホームの一部がきれいになっています。補修的な整備がされたようです。

 第12位は碧海古井駅です。前年度からは3.9%、平成21年度からは31%増加しています。写真は碧海古井駅を通過する急行吉良吉田行きの車内から撮影した前面展望です。先ほど米津駅で紹介した5700系の車内です。表示は写りませんでしたが上に速度表示があります。碧海古井駅通過中に取った別の画像からは何となく時速98㎞を読み取りました。この車両5705Fは令和元年(2019年)11月に廃車になったようです。

 次は蒲郡線の形原駅です。ここからは1日平均乗降人員が1000人を下回る駅になります。平成21年度から乗降人員はほぼ横ばいの傾向で、前年度からは2.8%増加しました。

 続いても蒲郡線で、西浦駅です。前年度より1.5%減少し、平成21年度より17%減少しています。次年度も減少、さらにコロナ禍に突入するためその後も減少すると思うと、蒲郡線の主要駅のひとつとして寂しいなと感じてしまいます。何とか増加に転じてほしいものです。

 さらに続いて蒲郡線で、三河鹿島駅です。蒲郡線が続きますが、西尾線の残りは西尾口駅と堀内公園駅です。いつ登場するのか、お楽しみに。ということで、三河鹿島駅は前年度より5.6%増加し、平成21年度より39%増加しました。ここまで増加傾向が続いており、順位を書いていませんが前年度から入れ替わり、西幡豆駅を抜きました。次年度以降、減少に転じるのが残念です。

 西尾線の第13位は西尾口駅です。牛角の向こうに西尾口駅があります。乗降人員の増加傾向は続き、前年度から4.7%、平成21年度から84%もの増加となりました。小駅なので84%と言っても287人の増加ですが、それでも84%という数字は素晴らしいですよね。次年度以降も期待したいなと思うところですが、残念です。その後に期待しましょう。残る西尾線の駅は堀内公園駅です。

 次は再び蒲郡線で、西幡豆駅です。西幡豆駅は前年度より2.2%減少し、平成21年度より1%減少しました。そして好調な三河鹿島駅と西尾口駅に抜かれてしまいました。頑張れ!西幡豆駅!頑張れ!蒲郡線!

 そして、西尾線のラストを飾るのは堀内公園駅です。前年度より2.7%増加し、平成21年度より25%増加しました。平成18年度には乗降人員が300人以下で名鉄から廃止対象として挙げられた駅だったことを考えると、頑張ってますね。安城市が費用を出して存続させたのは間違っていなかったと思います。ということで、西尾線の駅は全て登場しました。残りは蒲郡線の4駅です。

 蒲郡線の東幡豆駅です。前年度より1.7%減少し、平成21年より18%減少しました。全体的に減少傾向が続いているようで、次年度も減少しています。頑張れ!東幡豆駅!頑張れ!蒲郡線!

 三河鳥羽駅は平成26年度以降は増加が続いており、前年度から4.3%増加し、平成21年度からは下がって上がって平成21年度の乗降人員まで復活しました。次年度も増加するようですし、コロナ禍の影響がどれだけあるのかが気になりますね。頑張れ!三河の鳥羽!頑張れ!蒲郡線!

 蒲郡競艇場前駅は平成21年度のレベルで横ばいという傾向がみられます。平成30年度は前年度の1.6%減少しました。頑張れ!蒲郡競艇!頑張れ!蒲郡線!

 そして最後の駅は、こどもの国駅です。1日平均乗降人員は151人で、これはひとつ上の蒲郡競艇場前駅の半分以下の人数になります。平成21年度から増加したり減少したりしていますが、乗降人員は150人から170人程度の中で動いているので、ほとんど横ばいかと思います。これからコロナ禍に入っていきますが、何とか踏ん張って欲しいと思います。頑張れ!こどもの国!おとなも頑張れ!蒲郡線!


 最後に増加率ランキング

 最後に、増加率のランキングです。南桜井駅が相変わらずの大幅増でした。それ以外の駅も全体的に増加しており、唯一減少した吉良吉田駅も0.5%程度に抑えられました。第1位の南桜井駅は次年度の状況を見ると減少に転じています。そしてその次の年度、つまり今年度は明らかに各駅とも大幅に減少しているはずです。どの程度踏ん張れるのか、増加に転じる時期はいつなのか。これからも注目してきたいと思います。ちなみに、写真は南桜井駅に掲示された平成31年3月16日改正の案内です。文字を確認するには画像が粗いとは思いますが、南桜井駅が急行停車駅になること、準急が急行に格上げされること、平日朝の新可児行きなど2両の列車の一部が4両に増結されることが書かれています。西尾線の準急、すでに懐かしい感じがします。

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