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乗客数対決!西尾線の駅 その3 ~北安城駅vs碧海古井駅~
(2018年1月13日更新)

 前回のネタの最後に出てきたあるなしクイズの答えを確認したい方は、一番下までスクロールしてください。

 さて、西尾線の中で新安城駅、西尾駅、吉良吉田駅を除く11駅を似たような駅で組み合わせ、乗客数の推移を比較する企画の第3弾です。今回は、普通停車駅だけど平日朝に準急が特別停車する北安城駅と碧海古井駅の対決です。データソースは安城の統計で、掲載された1日平均乗降人員を採用し、単位は『人』です。それでは、ご覧ください。


 北安城vs碧海古井

 今回は、普通停車駅だけど平日朝に準急が特別停車する北安城駅と碧海古井駅の対決です。

 この2駅は西尾線の普通停車駅の中でも乗降客数の多い駅となります。が、所詮、西尾線だし。普通停車駅だし。

 北安城駅は安城市新田町にある4両ホームの1面1線の駅です。普通停車駅ですが、高校生の通学に配慮して平日朝に上下1本ずつ準急が停車します。北安城駅のある安城市新田町は、駅が開業した大正15年当時、前回の南安城駅と同様に碧海郡安城町大字安城(旧安城村)であり、旧安城村の北のほうにある駅が、北安城駅だったようです。北安城駅の西側は住宅街で、駅前の道をひたすら真っ直ぐ進むと徒歩10分ほどでJR安城駅の北口に到着します。写真を撮影した日はJRが人身事故のため運転を見合わせており、普段JRの安城駅で下車する方が北安城駅を利用したため、普段よりも乗客が多くなっています。駅の東側は家が点在するなか田んぼが広がっており、近隣には安城東高校があります。

 碧海古井駅は安城市古井町にある4両ホームの1面1線の駅です。平成20年に碧海桜井駅と碧海堀内駅が『碧海』を卒業して桜井駅と堀内公園駅になったため、碧海がつく駅は碧海古井駅だけになりました。北安城駅と同様、大正15年に開業し、北安城駅と同様、普通停車駅ですが、北安城駅と同様、平日の朝に準急が停車します。本数は名古屋方面の1本のみです。家やスーパーなどに囲まれた住宅街の中にある駅なので、住民の方の通勤通学に配慮した結果かと推測しています。写真は碧海古井駅に停車中の準急岩倉行きです。新安城から普通列車になるため、残る通過駅は北安城駅のみです。

 ということで、そんな2駅をご覧ください。


 乗客数の推移をみていきましょう!

 北安城駅と碧海古井駅の乗降客数の推移は左の通りです。碧海古井駅は戦時中に休止になりましたが昭和27年に再開し、昭和30年台後半に大きく伸びました。しかし北安城駅とともに昭和40年代前半に大きく落ち込みました。そして昭和50年代から平成3年頃まで増加傾向を見せていましたが、下降に転じ、その後平成16年頃から上昇に転じています。北安城駅のほうがその振り幅が大きいようで、順位の入れ替わりが生じています。全体としてはこんな感じですが、特徴的な箇所を個別に見てみましょう。

 昭和40年代前半に北安城駅も碧海古井駅も乗降客数が一気に落ち込みます。

 その理由は桜町前駅と同様で、当時の特急優先のダイヤです。左は昭和45年12月改正の時刻表です。時刻は新安城駅の発車時刻から適当に設定しました。昭和40年代前半の名鉄は小駅無視の特急中心ダイヤであったため、当時普通停車駅であった両駅の利用者の何割かは南安城駅や新安城駅を利用するようになったのでしょう。

 ということで、こちらが普通停車駅に成り下がってしまった碧海古井駅です。平成元年ですが。

 そしてこちらが同じく北安城駅です。同じく平成元年です。

 昭和の終わりごろは増加傾向だった両駅でしたが、平成5年6年に北安城駅の乗降客数が落ち込みました。

 時期を考えるとバブル崩壊による不景気が要因かと思いますが、他にもJRに乗客が流れているとか、団塊ジュニアの末期の世代が高校を卒業して高校生の利用者が減ったとか、いろいろ推測できて、実際のところ理由はよく分かりません。

 そして、それまで北安城駅と乗降客数がきっこうしていた碧海古井駅は相対的に北安城駅より乗降客が多い駅となり、同時に西尾線の普通停車駅の中で最も乗降客が多い駅にもなりました。

 しかし、北安城駅も沈んだままではいられません。平成15年度以降、両駅ともに乗降客は増加傾向に転じますが、平成21年度以降の北安城駅の増加は大きく、平成28年度には平成15年度の1.8倍まで増加しました。

 その間の平成23年度に北安城駅は碧海古井駅を抜かして西尾線の普通停車駅の中でトップに躍り出ました。おめでとうございます!

 2両編成の準急弥富行きが通過する普通停車駅の碧海古井駅です。自動改札機が導入された平成20年度に山ができていますが、概ね乗降客数は増え続けています。これからも期待できます。頑張れ!碧海古井駅!

 2両編成の準急新可児行きが通過する普通停車駅の北安城駅です。絶好調の北安城駅でこれからも期待できます。頑張れ!北安城駅!


 勝敗をつけず、次の対決へ。

 ということで、今回は北安城駅と碧海古井駅の乗客数を比較しました。これからも、普通列車の乗降客数増加につながって行くと良いなと思います。増加すれば、普通列車が4両で運行される時間帯の延長につながるかもしれません。さて、次回は福地駅と上横須賀駅の対決です。西尾駅より南の2駅ですね。

 さて、前回、あるなしクイズを出題しました。

 名鉄に関係するということで、答えあわせです。

 答えは、『逆さに読むと、名鉄の駅名になる』でした。わかりましたでしょうか。それではまた、ごきげんよう。

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