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名鉄のフリーきっぷを使って三河三谷駅から三河一宮駅まで西尾線経由で行く
(2018年1月3日更新)

 ある日、BOSSから封筒が届いた。封筒をあけると、中には便箋1枚の手紙と名鉄の『迎春1DAYフリーきっぷ』が入っていた。私は便箋を広げ、BOSSからの手紙を読んだ。

『1月2日の昼過ぎに、ある場所に行って欲しい。そこで指令を出す。その場所は、JRの、みかわ・・・何とか駅だ。確か、みかわ・・・みや駅だったか。あやふやで悪いが、よろしく。隣の駅で名鉄からJRに乗り換えられるようだから、西尾から名鉄に乗ってくるお前に名鉄のフリーきっぷを与える。ありがたく使いたまえ。では、みかわ、、、みや駅にいるおまえからの連絡を楽しみに待っているぞ。』

 よく分からないが、BOSSの命令だ。断るわけにもいくまい。さらに、車ではなく電車で行かざるを得ないようだ。三河三谷駅はJR東海道本線、蒲郡駅の隣の駅だ。ということは、名鉄蒲郡線に乗って行くのか。車のほうが絶対早いじゃないか。


 三河三谷駅に着いた。

 ということで、1月2日。時刻は12時36分。私は三河三谷駅に到着した。早速BOSSに電話で報告しよう。

『もしもし。お疲れさまです。』
『おう、おまえか。三河一宮駅に着いたんだな。』
『はい。いや、え?三河一宮駅?』
『そうだ。三河一宮駅だ。何だ?三河一宮駅に着いたから電話してきたんじゃないのか。』
『あ、いや、三河一宮駅ですよね。いや、 今、向かっている途中です。』

『連絡は、着いてからでいい。』
『ですよね。三河一宮駅に着いたら電話します。』
『そうしてくれ。待ってるぞ。』
『はい、失礼します。』

何てこった。駅を間違えてしまった!

 ということで、私は急いで三河一宮駅に向かうことにした。三河三谷駅から三河一宮駅へはJR東海道本線で豊橋まで行き、豊橋からJR飯田線に乗ればいい。運賃は500円だ。しかし、BOSSは名鉄のフリーきっぷを私に与えた。これは、できる限り名鉄を使えということであろう。仕方がない。名鉄で行こう。隣の蒲郡駅から名鉄蒲郡線、西尾線、名古屋本線、豊川線を経由して豊川稲荷駅に向かい、豊川稲荷駅に隣接する豊川駅からJRに乗り、次の駅が三河一宮駅だ。大回りになるが仕方がない。そうと決めたら、早く出発しないと!


 三河三谷駅から三河一宮駅へ!

 ということで、ホームに到着。しばらく待つと、12時50分発の普通岐阜行きが来た。まずはこの列車に乗って隣の蒲郡駅に向かう。

 2分で到着。列車から降りた。さよならJR。私はJRではなく名鉄で行く。BOSSに忖度したからだ。

 名鉄のホームに来た。発車時刻は13時11分。まだ電車は来ていないようだ。それにしても風が強い。そして冷たい。ホームの待合室で待つか。

 普通吉良吉田行きが来た。とっとと乗車する。風が強いからだ。そして冷たいからだ。

 吉良吉田駅に到着した。この駅で西尾線の列車に乗り換える。西尾線のホームとの間にある『のりかえ改札口』では、フリーきっぷを自動改札機に入れた。きっぷは取られずに、ちゃんと出てきた。

 西尾線の列車は3番線に止まっていた。列車とホームの間が広く開いていたので、私は大人げなく目一杯の大股開きで電車に乗り込んだ。ふざけたつもりが特に違和感なく乗れてしまった。

 列車は西尾駅に着いた。BOSSから電話がかかってきた。何てこった。停車中で良かった。一旦ホームに降りて、電話を取った。

『はい。』
『着いたか。』
『すみません。まだです。』
『59分に着くはずだ。』
『いえ、すみません。もう少し待ってください。』
『わかった。待ってるぞ。連絡は着いてからで良いからな。』

 早く三河一宮駅まで行かないと!この時間、三河一宮駅には30分に1本の列車があるようだから、30分置きにBOSSから電話があるってことか。何だかんだ言って、やっとスタート地点に着いただけだというのに。名鉄じゃなくてJRで行けば良かった。などと言ってても仕方がないので、再度急行佐屋行きに乗って、新安城に向かう。

 新安城駅に着いた。この駅で岡崎方面の列車に乗り換える。豊川稲荷へ行くには、急行豊川稲荷行きが一番早いらしい。ということは、発車時刻は14時32分だ。14分待ちだ。14分待ちか。14分待ちなのか。

 29分になった。やっぱり、BOSSから電話がかかってきた。

『はい。』
『着いたか。』
『すみません。まだです。』
『29分に着くはずだ。』
『いえ、すみません。もう少し待ってください。』
『わかった。待ってるぞ。連絡は着いてからで良いからな。』

 急行豊川稲荷行きが来た。この列車に乗る。そして豊川稲荷に着く。JRに乗り換える。三河一宮駅に着く。で、BOSSに電話。よし。イメージトレーニングも完璧だ。

 列車は国府駅を出発した。ここでBOSSから電話がかかってきた。そうか、59分になったのか。

『はい。』
『着いたか。』
『すみません。まだです。』
『59分に着くはずだ。』
『何度も待たせてすみません。次こそ大丈夫です。今、電車の中ですので、すみません。』
『そうか。わかった。待ってるぞ。車内での通話はマナー違反だから、連絡は着いてすぐで良いからな。』

 豊川稲荷駅に着いた。初詣に出掛けた感じの人が多いので、とりあえず一人で呟いておく。あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 JR豊川駅まで来た。どうやら豊川駅から先はICカードが使えないらしい。私は往復乗車券を購入した。それにしても、あと少しだ。あと少しで三河一宮駅に着く。やっと指令を受けることができる。そうか、三河一宮駅がゴールだと思っていたが、三河一宮駅はスタート地点なのだ。

 私は改めて気を入れ直した。私は電車の旅をしているのではない。間もなく、おそらく、私は危険で厳しい指令を受けるのだ。私はホームへ降りる階段へと向かう。どうやら豊川駅から先はICカードが使えないらしい。

 階段を降りる。一歩一歩、確実に三河一宮駅に近づいている。胸の鼓動が聞こえてくる。いや、冷静を保て。指令を遂行するのみだ。どうやら豊川駅から先はICカードが使えないらしい。

 ホームに降りた。案内放送によると、列車は4分遅れているようだ。もうすぐ到着するというのに。歯がゆい思いだ。

 列車が到着した。私はこれから訪れるであろう運命を思い、身震いを・・・

『はい。』
『着いたか。』
『すみません。まだです。』
『29分に着くはずだ。』
『電車が遅れてまして。。今、豊川駅で電車に乗るところです。』
『そうか。わかった。待ってるぞ。連絡は着いてすぐで良いからな。』

 私はこれから訪れるであるう運命を思い、身震いを抑えながら列車に乗り込んだ。

 そして、三河一宮駅に到着した。


 BOSS!指令を!

『着きました!BOSS!』
『遠くまでご苦労であった。早速指令を伝える。』
『はい。』
『三河一宮駅の駅舎の中のベンチに仙人のような男性が座っているはずだ。その人から紙を1枚受けとれ。その紙には、あるなしクイズが書いてあるはずだ。それを解き、答えを私に伝えてくれ。よろしく。』
『は?仙人?あるなしクイズ?何?あ、切れた。。』

 言ってる意味が分からないが、とりあえず、ベンチに座っていた仙人の格好をした男から紙を渡された。ついでに『待たせすぎだ』と愚痴られた。

 BOSSの言うとおり、紙にはあるなしクイズが書いてあった。これを解けということか。。。

 しかし分からない。名鉄のこと知らないと、できない問題のようだ。名鉄に詳しくない私は、きっと、解けない。

 私は検索してみた。『名鉄』と『あるなしクイズ』で、とあるサイトにたどり着いた。そこの管理者に連絡をとった。『答えは次回』と言われた。ふざけんな、こら。

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