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(06年10月26日更新) |
当サイトで出題した問題の中から、1問ピックアップし、改めて問題の内容をチェックします。今回紹介する問題は2004年10月1日出題のくっつく編・FILE No.b58です。突然ですが、あるなしクイズは意地悪クイズとは違います。ということで、特にくっつく編や隠れてる編では、はじめから出ている3つの例題だけでも別解が出ないように配慮してました。ある方だけに共通するものが見つかれば、必ずそれが答えということにしておかないと、『分かった!』という達成感が味わえないだろうな・・・というのも理由のひとつです。しかし、この問題では、残念ながら別解が見つかってしまいました。しかも、4つめの例題を出すタイミングはかなり遅く設定していたため、別解を打ち消す手段は、正解者の皆さんの例題だけとなってしまいました。 今回は高校生の池下昇さん(17)とサラリーマンの本山浩志さん(36)に進行していただきます。それでは、ご覧ください。 |
「ちゃんと聞いてください!」 「いきなり何なんだ!」 「はじめまして。池下といいます。驚かせてしまってすみません。」 「ホントに驚いたよ。で、私に何か用かい?」 「はい。僕の話を聞いて欲しいんです。」 「突然のことで正直困惑してるんだけど、何か、私が君に迷惑でもかけたのかな?」 「あなたに、ちょっといい話をしたいんです。」 「いい話を?私に?なぜ?」 「とにかく、話したいんです。お願いします。」 「とりあえず、私は君が誰なのかも知らない。制服着てるから高校生だということが分かるくらいだ。初対面でいきなり言われた君の発言も意味がわからないし、君の話を聞く気にはなれないな。だから、悪いけど他の人に話してくれるかな。」 「2004年の10月1日のことでした。とあるホームページのサイトで、あるなしクイズが出題されました。」 「もしかして、話し始めてしまったのかい?」 「そのサイトでは、毎月毎月、新作のあるなしクイズを2問ずつ出題していたのですが、この月に出題された2問のうち1問は、くっつく編と呼ばれる問題でした。」 「えっと。。どうしたらいいんだろね、私は。」 | |||||||||||||||||
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「くっつく編の問題が出題されたわけですが、はじめの状態、つまりヒント追加なしでの正解率が35%でした。少なくとも僕は、難易度の点では適当で良い問題だと思います。そんなあるなしクイズの問題で、実はとあるドラマが展開されていたのです。」 「仕方ない。ちょっとだけ聞いてやるか。。」 | |||||||||||||||||
ここで答えると 100 点 | |||||||||||||||||
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「くっつく編ということで、パターンが決まっているありがちな問題でした。しかし、パターンが決まってる問題ほど、問題作成には注意が必要です。この問題では、出題者の意図と反した、あるものが発見されてしまいました。」 「ほう。それは何?」 「それは・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 「別解です。」 「溜めすぎだよ。」 どばさん(東京都) ということは、「けっ」は違うんですね。 はいさん(神奈川県) 頭に「ざい」でも成り立ちます。 「頭に『けっ』をつけると、缶は欠陥、席は欠席、炊くは結託となり成立します。ない方を見ると、けっびん、けっだい、けっにる。成り立ちません。しかし『けっ』は正解ではありませんでした。つまり、別解の成立です。そして、頭に『ざい』も同様に、在韓、在籍、在宅。ざいびん、ざいだい、ざいにる。別解が成立してしまいました。」 「でも、例題がまだ残ってる。この時点では正解かもしれないけど、例題が全て出ると間違いってことが分かるんじゃないのかな。」 「敢えてそうしているなら、良し悪しはともかく狙い通りということで問題ないのですが、この問題の出題者は、分かったときの快感を感じて欲しいと思っていて、はじめの3つの例題だけでも別解が存在しないように配慮していたんです。」 「なるほどね。」 「別解が2つも成立してしまったことに、出題者は問題の精査不足を痛感し、落ち込み、この問題を解いてくれた方々への罪悪感に押しつぶされそうになりました。」 「つまり、後悔したんだね。」 「しかし、別解は2つだけではなかったのです!!」 「泣きっ面に蜂か。」 どばさん(東京都) 頭に「い」、後ろに「きん」がついて、「移管金」「移籍金」「委託金」 みいさん(岡山県) 語頭に「どう」(導管、同席、銅鐸)かなと思っているうちに、皆様の例題が。 「別解が4つになってしまいました。」 「どばさんは2つも発見したんだ。やるねぇ。」 「別解が4つも成立してしまったことに、出題者は問題の精査不足を痛感し、落ち込み、この問題を解いてくれた方々への罪悪感に押しつぶされそうになりました。」 「2つも4つも同じってことか。」 「ついに、出題者は自暴自棄に陥ってしまいました。彼は、精魂込めて作成したこの問題を、目の前から抹殺してしまったのです!」 「パソコンの電源を切ったんだね。」 「しかし、彼はまだ、気付いていませんでした。日本中、いや、世界中の方の愛の力を。」 「ほう。それは何?」 「それは・・・」 「それは何?」 「それは・・・」 「それは何?」 「それは・・・」 「それは何?」 「黙っててください。」 「無駄に溜めようとするからだよ。みいさんのコメントに『皆様の例題が』って書いてあるけど、そういうこと?」 「くっつく編では、正解者の方から例題も募集していました。正解した皆さんが送ってくれた例題は、これまでの別解を見事に打ち消す、素晴らしい例題ばかりだったのです!」 「やっぱりそうじゃん。」 いかたこさん(兵庫県)の例題 来る はあるけど 去る はない ファッドさん(大阪府)の例題 彼 はあるけど カレー はない NOOさん(北海道)の例題 タン はあるけど カルビ はない 「皆さんの例題のおかげで、別解が打ち消されました。このサイトのあるなしクイズは、出題者だけではなく、皆さんの助けがあってこそ成立していたのです。彼の目から涙が溢れてきました。ありがとう。皆さんありがとう。このとき、彼はとても大切なものを手に入れました。」 「それは、出題を始めてどのくらい経ってたの?」 | |||||||||||||||||
ここで答えると 18 点 | |||||||||||||||||
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「どうでした?いい話ですよね。」 「話が良かったのかはともかく、いい問題だとは思うよ。答えが分かったから言うんだけどね。」 「なるほど。真ん中にズバッと、いい問題でしたね。」 「乗ってくれてありがとう。君も、満足したかい?」 「はい。ありがとうございました。では、次の話にいきます!」 「満足してないじゃないか。もういいよ。別の人に話してくれないか。」 「いや、でも、次は、あるなしクイズの話じゃないんですよ。」 「私は別に、あるなしクイズの話が嫌だって訳じゃないんだよ。」 「そうなんですか!じゃあ、あるなしクイズの話にします!」 「何でそうなるんだよ。・・・あれ?君、あっち見てみなよ。あの優しそうなお兄さんが君の話を聞きたそうな顔してるよ!」 「2004年の10月1日のことでした。とあるホームページのサイトで、あるなしクイズが出題されました。」 「もしかして、また話し始めてしまったのかい?」 | |||||||||||||||||
というわけで、くっつく編のb58を改めて考えてみました。皆さんの例題に助けられたのはホントの話。例題を募集しておいてホントに良かったです(^_^)。 |
↑ | 口は鼻で評価が上がった問題。〜FILE No.x89〜 | ↑ |
↓ | 何というか、それが答えかもしれない問題。〜FILE No.x48〜 | ↓ |
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