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西尾線のダイヤを乱す平日朝の普通吉良吉田行き
<令和5年(2023年)6月18日更新>

 西尾線は単線区間が多いため、名古屋本線から来た列車が遅れていると、その遅れが反対方向の列車に影響を及ぼし西尾線のダイヤは乱れます。今回は、平日朝に名古屋本線から遅れて来た普通吉良吉田行きが西尾線を掻き乱す様子を紹介します。毎日遅れが生じているわけではありませんが、ちょくちょく遅れは生じている列車なので、ある日の一例としてご覧いただければと思います。それでは、ご確認ください。

 遅れが生じる吉良吉田行きと その影響を受ける新安城方面の列車

 おはようございます。今日は令和5年(2023年)5月29日の月曜日、平日ダイヤの朝です。急行犬山行きに乗って南安城駅にやって来ました。
 今回は、南安城駅を7時58分に発車する普通吉良吉田行きに着目します。南安城駅で特急須ケ口行きとすれ違う列車です。
 普通吉良吉田行きは、新可児駅と新鵜沼駅を始発駅とし、犬山と名古屋を経由して西尾線に入ります。ちょくちょく遅れが生じる列車でもあります。
 そして、単線区間の多い西尾線内では、駅で反対列車を待ちあわせます。普通吉良吉田行きは、南安城駅で特急須ケ口行きと、桜井駅で急行新安城行きと、米津駅で普通新安城行きと、西尾駅で急行新可児行きと、福地駅で普通新安城行きとすれ違います。そのため、普通吉良吉田行きに遅れが生じている日は西尾線のダイヤをかき乱します。今回は、その一例として令和5年(2023年)5月29日の状況を紹介します。

 名古屋本線で遅れが生じる普通吉良吉田行きを確認

 まずは、名鉄が提供している列車走行位置で吉良吉田行きが西尾線に入るまでの状況を確認したいと思います。時刻は6時52分。吉良吉田行きは犬山線を定時で運行しています。ちなみに、吉良吉田行きは西尾線内は普通列車ですが、新安城までは急行として運行されています。そして7時07分。前を走る普通東岡崎行きに1分の遅れが生じました。
 そして7時19分に確認すると、吉良吉田行きが前を走る普通東岡崎行きに追いついて2分遅れになっていました。枇杷島分岐点から神宮前までは列車間隔が短く次々と列車がやってくる区間なので、ひとつの列車に遅れが生じると、すぐに後ろの列車に伝播します。
 ここで遅れが生じる頻度についても確認しておきます。8日間、吉良吉田行きの状況を確認したところ、半数の4日間が定時運行されており、1分遅れの日は西尾線内は定時運行でした。この頻度をここでは「ちょくちょく」という言葉で表現しております。
 そして、今日は遅れが生じた日です。急行吉良吉田行きは2分遅れで神宮前駅を発車しました。普通東岡崎行きの後ろを走行します。
 前を走っていた2分遅れの普通東岡崎行きを本笠寺駅で追い越すことができました。さあ!ここから邪魔者は居ません。突っ走って遅れを取り戻しましょう!
 ・・・と思ったものの、鳴海駅では特急豊橋行きに追い越されます。特急は3分遅れだったので、吉良吉田行きも3分遅れになりました。
 前後駅では普通東岡崎行きを追い越します。3分遅れの普通東岡崎行きを3分遅れの急行吉良吉田行きが追い越しました。
 そして吉良吉田行きは3分遅れのまま知立駅を発車し、新安城駅に向かいます。その頃、西尾線では特急須ケ口行きが定時運行で桜井ー堀内公園駅間を走行中です。
 ということで、3分遅れの吉良吉田行きは間もなく西尾線に入ります。西尾線内ですれ違う列車について各々状況を確認していきます。まずは、南安城駅にて特急須ヶ口行きとすれ違う様子をご覧ください。

 南安城駅で吉良吉田行きとすれ違った特急須ケ口行き

 そして時刻は7時56分になりました。南安城駅に特急須ケ口行きが到着です。
 特急須ケ口行きは反対列車の普通吉良吉田行きを待ち合わせます。ダイヤ通りであれば、発車時刻は7時58分で2分の待ち合わせです。普通吉良吉田行きは、特急を待たせます。
 さて、その普通吉良吉田行きは3分遅れで新安城を発車しました。3分の遅れが生じている列車が、ついに西尾線内に入りました。
 普通吉良吉田行きの到着を待つ特急須ケ口行きです。特急の発車時刻は7時58分なので、あと1分です。
 そして時刻は8時01分。普通吉良吉田行きが3分の遅れで南安城駅に到着です。
 そして、入れ替わり特急須ケ口行きが発車しました。吉良吉田行きとすれ違ったがために3分の遅れとなりました。
 さて、普通吉良吉田行きからは多くの高校生が降車します。名古屋から直通する列車なので、知立方面から乗車してくる生徒は新安城駅での乗りかえが不要です。名古屋本線から直通する列車の恩恵を受けている人も多いかと思います。
 そして、普通吉良吉田行きは4分遅れで発車しました。遅れが生じた普通吉良吉田行きは、この先さらに西尾線をかき乱します。

 桜井駅で吉良吉田行きとすれ違った急行新安城行き

 普通吉良吉田行きは桜井駅で急行新安城行きとすれ違い、急行新安城行きを3分遅らせました。
 急行新安城行きが南安城駅にやって来ました。3分遅れのままの到着です。
 後ろ2両はこんな列車。乗車して新安城駅に向かいます。
 さて、間もなく新安城駅に到着します。通常であれば名古屋方面は3分の接続で8時16分発の特急岐阜行きに接続していますが、車窓から特急岐阜行きが発車するのが見えます。バイバイ、特急名鉄岐阜行き。。
 東岡崎方面も、一番奥の6番線に停車しているはずの8時15分発急行豊橋行きの姿が見えません。そして、到着ホーム反対側には8時15分発の急行吉良吉田行きが停車中です。急行新安城行きを待っていたため、既に遅れが生じています。
 急行新安城行きは4分遅れで終点の新安城駅に到着しました。
 そして、入れ替わり急行吉良吉田行きが2分遅れで発車しました。
 ということで、名古屋本線の列車に乗りかえる方は乗れる列車に乗りましょう。準急国府行きは東岡崎には先着しますが、国府や豊橋は特急が先に到着します。急行犬山行きは知立には先着しますが、金山や名鉄名古屋は特急須ケ口行きが先着します。さて、例の普通吉良吉田行きは、さらに西尾線をかき乱します。

 米津駅で吉良吉田行きとすれ違った普通新安城行き

 普通吉良吉田行きは3分の遅れを持ったまま米津駅で普通新安城行きとすれ違い、普通新安城行きを3分遅らせました。
 この普通新安城行きは新安城駅に8時26分に到着し、名古屋方面は2分の接続で8時28分発の特急須ケ口行きに、東岡崎方面も2分の接続で8時28分発の特急豊橋行きに接続しています。
 時刻は8時27分。1分遅れて特急須ケ口行きが到着です。
 特急須ケ口行きは遅れがなければ2分停車して28分に発車します。今日は1分遅れて到着したので停車時間は1分です。しかし、普通新安城行きはまだ到着しません。
 そして特急須ケ口行きが発車しました。バイバイ、特急須ケ口行き。
 そして普通新安城行きが4分遅れで新安城駅に到着です。西尾線ホーム手前側2番線の到着です。名古屋方面の特急は発車してしましましたが、東岡崎方面は特急豊橋行きも遅れているので乗りかえられるかもしれません。
 入れ替わり普通吉良吉田行きが4分遅れで発車しました。車両の見た目が同じなので分かりづらいですが、西尾線ホーム奥側1番線からの発車です。
 この遅れがさらに西尾線のダイヤを乱します。写真左側5番線に特急豊橋行きが到着です。さて、例の吉良吉田行きは西尾駅に接近している模様です。

 西尾駅で吉良吉田行きとすれ違う予定だった急行新可児行き

 西尾線をかき乱してきた普通吉良吉田行きですが、通常西尾駅ですれ違う急行新可児行きは、西尾駅でのすれ違いはできなかったものの、西尾口駅までの複線区間を活用して吉良吉田行きの遅れの影響を受けませんでした。さすが複線。
 しかし、西尾線内の遅れは各列車に広がっています。新安城を4分遅れで発車した普通吉良吉田行きと南安城駅ですれ違ったため、新可児行きも4分遅れになりました。さすが単線。
 そして、新安城では急行新可児行きから接続しているはずの特急岐阜行きが発車しました。バイバイ、特急岐阜行き。
 急行新可児行きは4分遅れで新安城駅に到着しました。特急岐阜行きに接続していれば特急に乗りかえていた人も引き続きこの列車に乗車することになったため、前後駅、鳴海駅と進むにつれて普段より車内は混んでいたのではないかと想像します。
 急行新可児行きは、この駅で6両に増結します。引込線から増結車両が入線します。連結がっちゃんこ。
 そんな中、名古屋本線の豊橋寄りには8時40分着の普通犬山行きが赤信号で停車しており、ホームが空くのを待っています。
 そして、急行新可児行きには乗客が乗り込んでいます。その時、後ろを振り返ると、、、
 普通犬山行きがホーム手前の第二場内信号まで接近して停車していました。普通犬山行きの到着時刻は8時40分で2分過ぎています。あの吉良吉田行きは、間接的に名古屋本線にも遅れを生じさせています。

 名古屋本線にも影響が及ぶ

 急行新可児行きは6分遅れて3番線を発車しました。
 そして、時刻は8時43分。普通犬山行きが3分遅れて入線しました。
 名古屋本線の岡崎側には8時42分着の特急須ケ口行きが待っていました。普通犬山行きが待避線の3番線に入ったので、もう大丈夫です。線路は空きました。
 ということで、本線の特急須ケ口行きも遅れが生じました。

 西尾線内の列車の遅延は続く

 西尾線のダイヤをかき乱してきた普通吉良吉田行きは、福地駅で普通新安城行きとすれ違い、普通新安城行きを4分遅れにしました。そして、西尾線のダイヤを乱しまくった普通吉良吉田行きは、終点の吉良吉田駅に到着しました。
 西尾線の列車走行位置を見ると、遅れが生じた列車ばかりです。
 ということで、今回は西尾線のダイヤをかき乱す普通吉良吉田行きを紹介しました。朝のラッシュ時は数分の列車の遅れは良くあることだと考えて行動するのが良いのかなと思います。
 時刻は9時を過ぎました。徐々に遅れが解消されているようです。今回はダイヤの乱れを扱いました。今回扱った吉良吉田行きは学生が多く利用しており、新安城駅の混雑を考慮すると名古屋本線との直通が望ましいと思いますが、名古屋本線と直通するということは、このような影響も受けてしまうということですね。

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