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新安城駅工事中2019年10月
<令和元年(2019年)10月22日更新>

 『新安城駅に行こう。』

 彼は突如として思い立ち、家を飛び出した。そして立ち止まり、空を見上げた。快晴だ。雲ひとつない秋空が、彼に問いかけた。『最寄り駅から乗る気かい?もっと、不思議な行動をしようよ。』ならば、最寄りの南安城駅ではなく、米津駅から電車に乗ろう。米津駅まで走って行こう。全速力で。

 ということで、今回は変な物語風の文章でお送りしますが、広い心で読んでいただけたら幸いです。現在、新安城駅で工事が施工されていますが、今回はその様子を紹介します。ちなみに、物語はフィクションですが、新安城駅の様子と名鉄への問い合わせ内容は事実です。それでは、続きをどうぞ。


 米津駅から普通新安城行きに乗車

 彼は米津駅に到着した。じんわり浮き出る汗が心地よい。時刻は8時01分になった。彼は家から米津駅までの8kmの距離を2時間30分かけて走破した。平均時速は3.2km/hとなる。どうやら歩いてきたようだ。

 彼は、構内踏切の中に立った。秋空の下に伸びる、米津駅のカーブしたホーム。この綺麗な曲線を見るために、わざわざ米津駅まで来たのであろうか。もしくは違うのであろうか。そのどちらかだな、と彼は思った。そして左側に見える新安城方面のホームへ向かった。

 急勾配のカーブを下りながら普通新安城行きがやって来た。車両は蒲郡線ワンマン用の6000系である。彼は6000系だとか9500系だとか、そのような車両の知識は無い。そのため、彼は自分が乗るべき赤い電車が来たとだけ思った。

 普通新安城行きは米津駅で反対列車を待った。反対列車は普通吉良吉田行きである。急行ではなく普通列車なので、西尾口駅にも停車する。彼はしばらくホームに立って空を見上げていたが、間もなく発車するとの車内放送が聞こえ、新安城行きに乗り込んだ。そして扉が閉まり、列車が発車した。彼は扉の上に書かれた『ワンマン運転時は 最前部扉よりお降り下さい(ただし、新可児、吉良吉田、蒲郡は除く。)』の文字を眺めながら列車に揺られた。


 新安城駅に到着

 普通新安城行きは米津駅を出ると、あっという間に新安城駅に到着した。さすが天下の名鉄西尾線だ。各駅に停車しながら最高時速100kmの俊足で、安城市内を突っ走ってくれた。彼は途中駅で乗ってきた客に配慮し、新安城につく頃には車内の奥の方まで移動していたため、前の人に続いて列車を降りた。ついに、新安城駅のホームに降り立った!

 普通新安城行きと入れ替わり、普通吉良吉田行きが発車した。ホームに立った彼は、発車した普通吉良吉田を行きを見送った。くどいようだが、この吉良吉田行きは急行ではなく普通列車なので、普通停車駅である西尾口駅にも停車する。

 彼は何気なく、そのまま普通吉良吉田行きを見送り続けた。すると、電車の脇に新しい分岐器が置いてあるのに気付いた。バックホウも座っている。今は休工のようだが、どうやら工事をしているようだ。

 よく見たら、ホームも工事中っぽい。何の工事なのだろうか。彼がそう思いながら立っていると、ここまで乗ってきた新安城行きが西尾方面に向かって動き出した。この車両は西尾線ホーム2番線から名古屋方面の3番線に移動して引込線に入り 、西尾駅始発の急行新可児行きの増結用の車両となる。

『つまり、とりあえず移動したんだな。』

 彼はそう言って納得した。


 西尾線ホームの状況を確認

 さて、誰もいなくなったホームで、彼はまるでこのサイトの管理者から指示されたかのように、使命感に駆られて新安城駅の西尾線ホームの状況を確認しはじめた。あちらこちらでホームの床が仮設の状態となっている。これはどういうことなのか。

 こちらも床が仮設の状態となっていた。ここに待合室でも作るのであろうか。それとも大きな券売機が置かれるのであろうか。もしかしたら、柱が建つのかもしれない。いずれにしても、乗降の邪魔にならないよう配慮してもらいたいものだ。と、彼は思った。

 工事看板を見つけた。これだけ見やすい所に設置されていたのに、なぜそれに気づかなかったのか。彼は自分の不甲斐なさに失笑した。看板を見ると、どうやら新安城駅の橋上駅化工事のようだ。彼はネットで調べてみた。『新安城駅 橋上駅化』で検索すると、パース図や配置図を確認することができた。

 彼は配置図を見ながら考えた。仮設の状態の箇所は橋上駅や自由通路の柱が来るのであろうか。あるいは階段が取り付く場所かもしれない。『興味津々!新・新安城駅!』そう呟くと、彼は階段を降り、改札口に向かった。


 西尾線ホームは6両対応になるのか。

 さて、改札口を出た彼は、西尾線のホーム脇に来た。そしてホームの下から改めて仮設のホームを見た。本当に、何をしているのか。単に階段が来る場所のスペースの確保のためにホームの幅を広げているのであろうか。あるいはホームの先の幅を広げて、現在4両の長さの西尾線のホームを6両の長さにしているのであろうか。もしそうであれば、西尾線も6両編成の列車が頻繁に運行されるようになるかもしれない。

 西尾線ホームが6両対応ホームに整備されるのか。彼は気になって居ても立ってもいられず、思い切って名鉄に電話した。相手が出た。聞いてみよう。『新安城駅で工事しているようなのですが、西尾線のホームは6両の長さになるんですか?』すると、そうではないことがわかった。今、線路の施工しているのは補修工事のようだ。ポイントを更新しているということか。

 そして、西尾線ホームの6両対応は橋上駅化の中で検討中とのこと。それは是非とも実現して欲しいものだ。彼は『6両ホーム実現の歌』を歌って踊りたくなった。それが彼の本意ではなくても、彼は私の書く通りに行動するしかないのだ。彼は眼を見開き、大股に広げ、リズムに合わせて身体を左右に揺らし、周りに配慮し、小さな声で歌った。『新、新、新安城~ 4両ホームじゃ短い短い 西、西、西尾線~ 6両ホームが嬉しい嬉しい』そして最後にジャンプした。しかし、ここは屋根のある駐輪場だった。頭を屋根に思いっきりぶつけてしまった。ドンマイ。

 『帰ろう。』彼は意味不明な恥ずかしい行動を取らされ、疲労感でいっぱいになった。文章を書くのは勝手だが、それに振り回される身にもなってもらいたいものだと愚痴をこぼした。そしてふらつきながら西尾線のホームに戻り、急行吉良吉田行きに乗り込んだ。そして空いていた一番前の席に座った。


 帰りましょう

 急行吉良吉田行きが発車した。工事の資材が置いてある。彼は、座席にもたれ、顔をうずめて目を瞑り、じっとしていた。彼よ、お疲れさま。次の停車駅は家の最寄り駅の南安城駅だ。4分で到着する。

 ということで、今回は新安城駅の工事の内、西尾線に関する部分を紹介しました。変なスイッチが入ってしまい、変な物語風になってしまいましたが、広い心で読んでいただき、ありがとうございました。

 新安城駅では現在駅ビルの解体工事も行われています。変わりゆく今後の新安城駅には注目ですね。

 そして、彼は南桜井駅に居た。乗り過ごしたようだ。彼は突如として思い立ち、この列車で終点の弥富まで乗り通すことにしようと思いかけたが思いとどまり、南安城駅に帰ることにした。

 ということで、お疲れさまでした。こんな文章を最後まで読んでいただいた皆さん。どうもありがとうございました。

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