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吉良吉田駅から刈谷駅へ! ふれんどバスvs西尾線
<平成31年(2019年)1月6日更新>

 今回は対決シリーズです。吉良吉田駅から刈谷駅に向かいます。現在、名鉄電車だけで刈谷駅に行こうとすると、西尾線で新安城へ行き、名古屋本線で知立へ、そして三河線で刈谷駅まで行くルートしかありませんが、かつては吉良吉田駅と三河線の碧南駅が三河線として線路で繋がっていたため、三河線を利用して碧南経由で刈谷駅まで行くことができました。三河線の吉良吉田-碧南間は平成16年3月をもって廃止となり、現在は代替バスである『ふれんどバス』が運行されています。ということで、今回は碧南経由と西尾・新安城・知立経由との対決をしてみたいと思います。碧南経由を『ふれんどバスルート』、西尾経由を『西尾線ルート』と称し、どちらのルートが早くて安いのかを検証したいと思います。


 吉良吉田駅から刈谷駅までの対決です。

 昔むかし、吉良吉田駅から刈谷駅まで名鉄で行くルートは2つありました。三河線を利用して碧南経由で行くルートと、西尾線を利用して西尾・新安城・知立経由で行くルートです。碧南経由の場合、まずは吉良吉田駅から碧南行きに乗車することになります。

 三河線の吉良吉田-碧南間は平成16年3月31日をもって廃止となりましたが、翌日の4月1日から代替バスとなる『ふれんどバス』が運行を開始しました。

 ということで、今回は吉良吉田駅から刈谷駅までの対決です。ふれんどバスを利用して碧南を経由する『ふれんどバスルート』と名鉄西尾線を利用して新安城と知立を経由する『西尾線ルート』とを比較します。『西尾線ルート』は新安城、知立を経由する大回りルートです。対して『ふれんどバスルート』は鉄道よりスピードが遅く、また渋滞等により定時性が確保できるのかというデメリットが思い浮かびます。

 標準ダイヤの時間帯、西尾線の発車時刻は毎時15分45分ですが、ふれんどバスの発車時刻は時間帯によってまちまちです。今回は両ルートの発車時刻が近い休日の11時台に出発したていで、他の時間帯に撮影した写真も使用しながら確認していきたいと思います。どちらが先に刈谷駅に到着するのでしょうか。どちらのほうが安いのでしょうか。それでは、ご覧ください。


 吉良吉田駅を発車します!

 こちらが『西尾線ルート』の急行佐屋行きです。発車時刻は11時15分です。

 そしてこちらが『ふれんどバスルート』のふれんどバス碧南高校行きです。発車時刻は11時13分です。

 ふれんどバスの発車時刻になりました。ふれんどバスは吉良吉田駅を発車します。渋滞等もなく、先に刈谷駅に着くことができるのでしょうか。バスの移動は、車内から見える風景の写真で紹介します。

 そして、ふれんどバスに遅れること2分。西尾線の急行佐屋行きも発車時刻の11時15分に発車します。安城、知立を大回りするルートですが、先に刈谷駅に着くことができるのでしょうか。鉄道の移動は、他の時間帯の列車も使いつつ、外から列車を撮影した写真で紹介します。


 いざ、三河線へ!

 西尾線ルートはお隣の上横須賀駅に到着しました。隣の駅ですが、名鉄としては長い4.2kmの距離を北上しました。しかし、まだまだ西尾市吉良町です。急行佐屋行きは反対列車を待ち合わせて11時20分の発車します。この時はちょっぴりダイヤが乱れていて、急行佐屋行きが遅れ、既に反対列車が到着してます。

 ふれんどバスルートは西尾市吉良町を抜けて西尾市一色町に入り、一色町公民館に到着です。時刻表の11時20分より1分遅れて21分に通過しました。一色町公民館は名鉄東部バスの西尾駅行きや西尾市民病院行き、同じく一色さかな広場・佐久島行船のりば行き、一色町内を回る市営の『いっちゃんバス』の停留所もあり、西尾市一色町のバスターミナルの機能が期待される場所です。

 西尾線ルートは西尾駅に到着しました。平成23年の幡豆3町の合併以前から西尾市だった西尾市住吉町にあります。ここまで各駅に止まってきましたが、これからは通過駅があります。とりあえず、0.8kmしか離れていない西尾口駅は通過します。西尾駅は11時31分の発車です。

 ふれんどバスルートも、西尾市一色町を抜けて、合併前から西尾市だった西尾市巨海町に入りました。『巨海』は『きょかい』ではなく『きょうみ』でもなく、『こみ』と読みます。ふれんどバスは、時刻表どおりの11時31分に巨海停留所を通過しました。

 西尾線ルートは西尾市米津町にある米津駅を発車しました。発車時刻は11時36分です。このときは反対列車の遅れのため、反対列車の到着を待たずに急行佐屋行きは発車しました。

 ふれんどバスルートは西尾市平坂町の平坂港前停留所に到着です。『へいさかこうまえ』ではなく『へいさかみなとまえ』と読みます。11時36分に到着し、発車時刻の11時38分まで停車しました。前方に反対方向の吉良高校行きのふれんどバスが停車しており、吉良高校行きは37分に発車しました。この場所は、昭和35年(1960年)に廃止された名鉄平坂支線の終着駅である港前駅があった場所です。・・・が、平坂支線は西尾行き。今回は三河線の代替バスであるふれんどバスに乗っています。目指すは碧南駅。そして刈谷駅。

 西尾線ルートの急行佐屋行きは、安城市安城町にある南安城駅に到着しました。11時44分の発車です。吉良吉田駅を発車して29分が経過しました。

 ふれんどバスは西尾市西小梛町の西小梛停留所に到着です。『西小梛』は『にしこなぎ』と読みます。時刻表どおり11時43分に通過しました。そして主要地方道 岡崎碧南線(県道43号)の棚尾橋を渡り、碧南市に入ります。

 急行佐屋行きは安城市東栄町にある新安城駅に到着です。11時48分に発車します。写真は14時48分発の列車ですが、吉良吉田行きの遅れにより、5分遅れて到着しました。西尾線を離れ、名古屋本線に入ります。

 11時48分。ふれんどバスは碧南駅に到着です。時刻表より2分早くの到着です。西尾線ルートの新安城駅発車時刻である11時48分に碧南市内を走るバスからの風景を撮影しようと思っていたら、碧南駅に到着してしまいました。


 三河線の列車に乗車します!

 ふれんどバスは碧南市中町にある碧南駅に停車中です。時刻表では11時50分の到着で、運賃は何と200円。安いですねぇ。バスはこの先、碧南高校まで運行されます。ここまでありがとう!ふれんどバス!

 急行佐屋行きが知立市栄にある知立駅に到着しました。到着時刻は11時53分です。この駅で乗り換えです。ここまでありがとう!急行佐屋行き!

 ふれんどバスルートは、ここ碧南駅から名鉄三河線の電車に乗車します。乗車する列車は、11時57分発の普通知立行きです。

 西尾線ルートは、ここ知立駅から三河線の6000系に乗車します。乗車する列車は、12時01発の普通碧南行きです。


 刈谷駅を目指して三河線を進む!

 ふれんどバスルートは12時02分に碧南市新川町にある新川町駅を発車!

 西尾線ルートは12時04分に知立市上重原町にある重原駅を発車!

 ふれんどバスルートは12時07分に高浜市青木町にある高浜港駅を発車!そして、その頃・・・

 西尾線ルートが刈谷駅に到着しました!12時07分に到着し、吉良吉田駅を11時15分に発車したため所要時間は52分です!


 ふれんどバスルートも刈谷駅へ!

 ふれんどバスルートも刈谷駅を目指して進みます。普通知立行きが高浜市屋敷町にある吉浜駅に到着。

 そしてふれんどバスルートも刈谷市に突入。刈谷市小垣江町にある小垣江駅に到着です。この駅で反対列車とすれ違います。この反対列車は・・・

 到着した反対列車は、西尾線ルートで刈谷駅まで乗車した普通知立行きです。つまり、西尾線ルートとふれんどバスルートは小垣江駅がゴールだとほぼ同時に到着するこということですね。でも、今回のゴールは刈谷駅です。ふれんどバスルートの普通知立行きが発車しました。あと2駅!あと少し!

 そして12時21分にふれんどバスルートも刈谷駅に到着です!吉良吉田駅を11時13分に発車したため所要時間は1時間8分でした。これで、両ルートとも刈谷駅に到着しました。皆さんお疲れさまでした。


 まとめ

 ということで、両ルートを比較します。まずは所要時間です。西尾線ルートは52分、ふれんどバスルートは1時間8分で、西尾線ルートに軍配が上がりました。ちなみに、ふれんどバスの発車時刻は毎時一定ではなく、碧南駅の乗換え時間がまちまちです。今回は7分でしたが、碧南駅の乗換え時間は最短5分で設定されており、吉良吉田駅を00分15分30分45分に発車するバスだと所要時間が最短の1時間6分になります。とはいえ、今回の結果には全く影響しない程度の差しかありません。

 続いて運賃です。西尾線ルートの無駄な大回りとふれんどバスの安さが響き、ふれんどバスルートが60円安くなりました。

 そして利便性では、休日や平日昼間のダイヤを見ると、毎時2本運行されている西尾線ルートに対して毎時1本のふれんどバスルートは利便性が劣ると言えます。しかし利用者が見込まれる平日朝や夕方は、ふれんどバスの運行頻度が西尾線と同程度となる1時間に2本なり3本確保されており、敢えて言えば、渋滞のない鉄道のほうが定時性の点で優位に立つかな、と思うくらいです。

 ということで、早く行くには西尾線ルート、安く行くにはふれんどバスルートがおすすめです。

 ちなみに、 吉良吉田から碧南までの三河線が廃止となる直前の平成15年3月改正のダイヤだと、左のとおりとなります。所要時間はちょうど1時間と表記しましたが、刈谷駅が発車時刻なので、到着は数分早いかもしれません。廃止された吉良吉田駅から碧南駅までの所要時間は、今のふれんどバスより10分早い27分でした。

 そして、安城から刈谷までJRを利用した場合は左のとおりとなります。安城市内を徒歩で移動しなければならず、しかも時間の余裕があまり無いですが、俊足のJRでショートカットすると、時間もお金も名鉄よりちょっぴりお得になるようです。時は金なり!1円を笑う者は1円に泣く!と思われる方は、JRの利用がおすすめです。

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