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にしがま線の利用促進大会に行ってみた。
(2018年11月11日更新)

 誰が呼んだか、にしがま線。西尾線・蒲郡線の西尾-蒲郡駅間を指します。この区間は乗客が少ないことから、西尾市、蒲郡市、愛知県、名古屋鉄道を構成員とし、中部運輸局をオブザーバーとした『名鉄西尾・蒲郡線対策協議会』が設立されています。現在は愛知県の補助を受けながら西尾市と蒲郡市が合わせて年間2億5千万円を名鉄に支援しており、平成32年(2020年)まで存続することになっていますが、それ以降は未定です。そんな中、地元は路線存続のため精力的に活動されており、『西尾市名鉄西尾・蒲郡線応援団』と『市民まるごと赤い電車応援団(蒲郡市)』が主催する『名鉄西尾・蒲郡線利用促進大会』が10月28日の日曜日に開催されました。これまで何回か開催されていたのですが、今回、初めて参加しましたので紹介します。


 蒲郡へ向かいます。

 平成30年10月28日の日曜日、時刻は8時32分の米津駅です。今から蒲郡に行きます。蒲郡市民会館にて開催される『名鉄西尾・蒲郡線利用促進大会』に参加するためです。

 この大会は『西尾市名鉄西尾・蒲郡線応援団』と『市民まるごと赤い電車応援団(蒲郡市)』が主催するもので、中高生の意見発表、識者の基調講演、アトラクションとして吹奏楽団の演奏で構成される2時間程度の催しです。これまで何回か開催されていますが、今回、初めて参加してみたいと思います。

 さて、蒲郡駅まで行くルートは、蒲郡線経由と安城市内を通るルートが存在します。どちらのルートが行くのが早くて安いのでしょうか。

 新安城方面のホームに8時35分発の準急佐屋行きが到着しました。安城市内を通るルートで行く場合、この列車に乗って南安城まで行き、徒歩でJRの安城駅まで移動し、特別快速豊橋行きに乗車すると、9時25分に蒲郡駅に到着します。

 そして、吉良吉田方面のホームに8時36分発の準急吉良吉田行きが到着です。この列車に乗って蒲郡線経由で蒲郡駅に向かうと、9時31分に蒲郡駅に着きます。安城市内を通るルートより6分遅くなってしまいますが、運賃は600円で安城のルートより110円安くなります。・・・が、私は定期券を持っているため、安城のルートが410円となり、蒲郡線経由より190円安くなります。・・・が、安くて速い安城のルートは安城市内で15分以上歩かないといけないし、何より今回の内容で蒲郡線を利用しないのはいかがなものかと思うので、この吉良吉田行きに乗車することにします。


 吉良吉田行きに乗車しました。

 準急吉良吉田行きに乗車しました。この列車で吉良吉田駅に向かいます。乗車した車両の番号は6015です。10になるような計算式を考えてみると、6+0-1+5=10。他に(6の0乗+1)×5=10ってのもあります。

 上横須賀駅に到着です。上横須賀駅では既に到着していた急行佐屋行きとすれ違いました。他の時間の吉良吉田行きは毎時21分51分発ですが、この列車だけは53分発です。佐屋行きが発車した後も停車し続け、発車時刻になったら何事も無かったかのように発車しました。きっと、日によっては、犬山への送り込みのため回送列車として運行される蒲郡ワンマン用車両とすれ違ってるんじゃないかな、と推測しています。

 吉良吉田駅に到着しました。のりかえ改札口に切符を通して蒲郡線のホームに向かいます。切符を取り忘れないよう気を付けて、自動改札機を通り抜けます。ここから先はマナカが使えません。もちろんトイカもはやかけんも使えません。ICカードで来た方は、右側の有人改札口で出場処理をしてもらいましょう。ここは吉良吉田駅ですが、駅員さんにカードを渡して「蒲郡まで」と伝えれば、しっかり蒲郡駅までの運賃を引いてくれます。

 そして、蒲郡線のホームに来ました。ここから乗車する列車がこちらです。この列車は、9時01分発の普通蒲郡行きです。


 蒲郡行きに乗車。

 普通蒲郡行きが発車しました。ワンマン運転なので、車掌はいません。写真を見ると運転手も乗ってないように見えますが、私が最後尾に乗っているからであり、反対側で運転手さんが運転しています。無人運転なんてハイカラなシステムは搭載されておりません。ちなみに、乗った車両の番号は6210ですが、計算して10になる式を見つけられれば良いって訳ではないと思っております。長々と無意味なことを書いてしまいました。ごめんなさい。

 普通蒲郡行きは三河鳥羽駅に到着しました。そして入れ替わり、普通吉良吉田行きが発車しました。

 そして、この列車も発車しました。

 次の停車駅は西幡豆です。


 蒲郡行きはどんどん進む。

 普通蒲郡行きは、西幡豆駅を発車しました。どんどん進みましょう。

 蒲郡線を越えるのは港湾道路です。写真左側に進むと東幡豆港があります。東幡豆港の沖合いには沖島と前島という2つの島があります。昔は観光目的で猿やうさぎがそれぞれの島に放し飼いにされ、猿ヶ島、うさぎ島と名付けられましたが、観光客の減少により、平成9年(1997年)に閉園しました。ネットで調べると、どうやら猿はモンキーセンターにお引越ししたようですね。うさぎはよく分かりません。

 ということで、車内から海が見えます。うさぎ島・・・ではなく前島も見えます。

 普通蒲郡行きは東幡豆駅に到着し、それなりに多い乗客を1両目の後ろの扉だけから乗せ、発車しました。次の停車駅は、こどもの国です。


 こどもの国駅までが西尾市です。

 普通蒲郡行きは、こどもの国駅に到着です。愛知こどもの国へは、ホームの下を通るこの道を歩いて15分ほどです。愛知こどもの国は愛知県の施設ですが、平成26年から民間の指定管理者が運営するようになりました。楽しいイベントが盛りだくさんですので、特に子育て中の方は是非行ってみてください。ちなみに、何だかんだ言って、あさひが丘駐車場が一番便利なのですが、こどもの国駅からあさひが丘駐車場までを結んで、こどもの国駅までもアトラクションの一部かのように包括してしまう、楽しい移動アトラクションがあると面白いな、とか、この文章を書きつつ妄想してみました。

 普通蒲郡行きは、こどもの国駅を発車しました。こどもの国駅は6両ホームです。一部特別車の特急が来ても大丈夫な6両ホームです。しかし、増結されて8両編成だとホームが足りません。でも、安心してください。増結されて8両になった一部特別車の特急は蒲郡線では運行されていません。そもそも一部特別車の特急が運行されていません。っていうか、全ての列車が2両編成です。

 などど、くだらないことを話してるうちに市境を過ぎ、西尾市から蒲郡市に入りました。

 そして、西浦駅に到着です。この駅で反対列車を待ちます。


 西浦駅ですれ違う。

 待つこと数分。普通吉良吉田行きの到着です。

 1両目の前の扉が出口です。

 真ん中の扉は締切で、後ろの扉が入口です。

 乗降の位置が確認できたところで、普通蒲郡行きが西浦駅を発車しました。次の停車駅は形原です。


 2両ホームの駅

 普通蒲郡行きは2両ホームの形原駅を発車。

 乗客も増えてきました。

 複線用地が確保されてますね。

 そして2両ホームの三河鹿島駅を発車。


 そして、蒲郡駅へ。

 写真左側は名鉄の蒲郡競艇場前駅。右側がJRの三河塩津駅。名鉄のレールを見ると、何気にロングレールですね。

 名鉄もJRも高架を走る。

 そして、蒲郡駅に到着しました。乗客、結構います。

 蒲郡駅も他の蒲郡線の駅と同じく、自動改札機はありません。切符は駅員さんに渡しました。


 名鉄西尾・蒲郡線利用促進大会。

 さて、蒲郡市民会館に到着しました。長い前フリになってしまいましたが、ここからが本題です。『三河湾大感謝祭 会場』と書かれた看板が立ってますが、この建物の中が『名鉄西尾・蒲郡線利用促進大会』の会場です。

 挨拶の後は、沿線の学校の生徒による意見発表、名城大学の先生による基調講演、アトラクションとして蒲郡市ジュニア吹奏楽団による演奏がありました。蒲郡市ジュニア吹奏楽団の方は、隣の三河湾大感謝祭と掛け持ちで演奏されたようで、ご苦労様でした。それにしても、参加者の年齢が高いこと高いこと。あの中では、私はまだまだ若輩者です。

 名城大学の松本先生の基調講演では、『鉄道も道路と同様にお金以外の幅広い便益を考えれば、税金を投入して存続させる考えもあるのではないか。税金投入について市民の同意が得られるかどうか、ということ。私たちが描く街づくりの中で鉄道が必要なものとして位置付けできるかが重要。』という、赤字補填ありきで存続させる考え方が面白いと思いました。その他、鶴城丘高校の生徒さんが蒲郡線と地域の活性化のため、蒲郡線や沿線の店にマナカを導入するという提案がありました。のりかえ改札口が撤去できないかもしれませんが、費用面で市の協力を得つつ、簡易型の読取機を設置するのもありなのかな、と思いました。

 今回、皆さんの意見を聞いて、私もひとつ意見を述べたくなってきました。ということで私見ですが、JR東海の力を借りられないかな、と思います。昔と違って名古屋から蒲郡まではJRの方が圧倒的に早く、蒲郡線の各駅に客を呼び込むには名鉄西尾線経由よりJR東海道本線経由のほうが絶対有利です。なので、蒲郡線の活性化のためにはJRのさわやかウォーキングを開催してもらったり、蒲郡線沿線のポスターをJRの駅に掲示してもらうとか、企画乗車券の設定をしてもらうとか、実現したら面白いかなと思います。お金だけじゃなくて、名鉄にはできないことを自治体の力により実現できたらいいなと思ったりしました。


 帰りはお迎えの車で。。

 ということで、今回は西尾・蒲郡線の様子と名鉄西尾・蒲郡線利用促進大会を紹介しました。私見の中身はともかく、私も西尾・蒲郡線の存続について考えたということ自体が大事なことで、それが存続につながるのかなと思いました。

 そして帰りは家族に迎えに来てもらいました。西尾市文化会館に行くためでして、時間の余裕がなかったので車で迎えに来てもらいました。西尾まで行くとしても、電車だと時間がかかるから車で移動するという現実。ちょっと残念ですね。

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