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激混みの急行吉良吉田行きを6両で運行してほしいので、
4両ホームを確認しながら考える。

(16年8月1日更新)

 名古屋から西尾線に直通する急行吉良吉田行きは、夕方からの帰宅ラッシュの時間帯の混雑がひどく、特に金山駅から鳴海駅の区間は朝のラッシュ時かと思うほどの混みようです。 同じ急行でも豊橋行きや豊川稲荷行きは6両編成で運行されて車内も比較的余裕があるのですが、吉良吉田行きは夕方になっても昼間と変わらず4両編成のままで運行されています。 混雑緩和のために吉良吉田行きも6両編成で運行して欲しいところですが、吉良吉田行きの運行区間には6両編成だと不都合が生じる4両ホームの駅がいくつかあり、それが障害となっています。 今回は、それら4両ホームの駅を紹介しながら、何とか夕方の帰宅ラッシュ時に6両編成の吉良吉田行きが運転できないか考えます。それではご覧ください。


 激混みの急行吉良吉田行きと
 4両ホームの駅

 平日17時47分、帰宅ラッシュ時の金山駅です。急行豊橋行きが金山駅に到着しました。6両編成で、鳴海駅で快速特急豊橋行きに追い越され、さらに鳴海駅で普通列車との接続が無い列車であり、比較的車内に余裕があります。


 続いて平日17時56分、同じく帰宅ラッシュ時の金山駅です。急行吉良吉田行きが到着しました。4両編成で、特急列車に抜かされず知立駅や新安城駅に一番早く到着し、さらに鳴海駅で普通列車に接続する列車で、たくさんの人が乗り込みます。


 夕方の帰宅ラッシュ時の吉良吉田行きの混雑はひどいものがあります。混雑緩和のため、豊橋行き急行と同様に6両編成にできないものでしょうか。


 佐屋駅から吉良吉田駅までの停車駅の内、左図の赤字で示す各駅は4両ホームであり、6両編成だと何かしらの不都合が生じます。今回はこれらの各駅にどのような不都合があり、どうすれば6両編成の対応が可能なのかを考えてみたいと思います。

 

 米津駅、桜町前駅

 まずは急行(準急)吉良吉田行きが停車する西尾線の米津駅と桜町前駅を考えます。4両ホームのこれら2駅に6両編成の列車が止まると、どんな影響があるのでしょうか。


 まずは桜町前駅です。桜町前駅は1面1線の単式ホームなので、影響は後ろの2両がホームからはみ出るくらいかと思います。左の写真は6両編成の急行吉良吉田行きが後ろ2両をはみ出して止まるイメージで、発車する急行佐屋行きと到着する急行吉良吉田行きです。


 続いて米津駅です。米津駅は急行(準急)同士がすれ違う駅なので、6両編成の列車同士がすれ違いができるかどうかも重要になりますが、写真のとおり停車位置は6両編成にも対応しており、すれ違いは可能です。


 以上より、桜町前駅と米津駅はホームから外れた2両分の扉を開けずに締切るだけで6両編成の対応は可能かと思われます。とはいえ、ホームが延伸される方が望ましいんですけどね。桜町前駅にある作業車用の側線の影響も無さそうです。駐車場の廃止の調整は要りそうですが、用地買収などの大きな調整はなく、工事するだけ。ということで、桜町前駅と米津駅は以下のように考えます。

『現状でも運行可能じゃが、ホームを延伸して頂けると有り難いのう。』

 あなたは誰ですか。

 

 福地駅、上横須賀駅、吉良吉田駅

 続いては、西尾駅より南の福地駅、上横須賀駅、吉良吉田駅です。6両編成の列車が止まると、どんな影響があるのでしょうか。


 福地駅、上横須賀駅は交換可能な駅ですが、米津駅と違ってすれ違いも4両までしかできません。特に上横須賀駅は現行ダイヤで急行(準急)同士がすれ違う駅で、このままでは6両編成の急行吉良吉田行き同士のすれ違いは不可能です。ホームを延伸したいところですが、用地買収など調整すべきことがあって、簡単ではなさそうです。一方だけが6両の場合は物理的にすれ違い可能ですが、結論としては6両編成の運行はできないということにしておきます。


 吉良吉田駅は終着駅なので、少なくとも通り抜けできない増結車両を締切ることはできません。『西尾駅で5両目に乗ったら福地も上横須賀も吉良吉田駅に着いても扉が開かない!』なんて監禁は悲しすぎます。車両を移動してホームに降りられる場合でも、ホームの前後には道路や構内の踏切があって、さらに大きくカーブしていることから、2両分をはみ出した状態で長時間停車させるのは避けるべきで、やはりホームの延伸が必要と考えます。ただ西尾駅以南の需要はそれほど多くないことから、そこまでして6両編成のまま吉良吉田駅まで運行する必要はないと思われます。


 ということで、6両編成の吉良吉田行きは西尾駅で増結した2両を切り離し、西尾駅より先は4両編成での運行となるかと思います。切り離した2両は折り返し佐屋行きに増結することになりますが、折り返しは上横須賀駅ですれ違ってきた別の車両と連結することになるため、6両編成で運行する時間帯は車種の統一が必要となります。

 その他、吉良吉田行きを西尾止まりにするという案もあります。できそうですが、西尾駅のホーム運用の検討や蒲郡線への影響の検討などが面倒なので今回は検討外とし、吉良吉田行きの場合ということで、福地、上横須賀、吉良吉田は以下のように考えます。

『4両編成で運行すべし。その場合は車種の統一が必要じゃ。』

 だからあなたは誰ですか。

 

 新安城駅西尾線ホーム

 吉良吉田行きが使用する新安城駅の西尾線ホーム1,2番線も4両ホームです。名古屋方面に向かう佐屋行きは6両編成にも対応した3番線からの発車なので問題ありません。


 新安城駅はこれまでに出てきた西尾線の駅と比べて利用者が桁違いに多いうえ、豊橋行きなど他の系統の急行が6両編成の場合も多いことから、締切は避けるべきかと思います。特に後ろの2両を締め切った場合、最後尾の車両が出口に一番近い新安城駅では降りられない人続出でパニックすら起きそうです。6両編成の吉良吉田行きを2番線から発車させるには、ホームの延伸が必要です。


 西尾線ホームの延伸をせず、締切をしないとなると、次に思い浮かぶのは吉良吉田行きも佐屋行きと同様に3番線を使用する案です。実際、夜に6両編成で運行されている特急西尾行きも3番線から発車しています。しかし、今回は標準ダイヤの時間帯であり、その時間の3番線は名古屋本線の普通列車が使用しています。言い方を変えれば、名古屋本線の普通列車が新安城駅ではなく手前の矢作橋駅で急行を待避して新安城駅に遅れて到着すれば吉良吉田行きが3番線を使用できるのですが、『西尾線ごときのために本線の普通列車の利便性を損ねてしまうのはいかがなものか』とか言われそうなので、止めときます。それに西尾線へ向かう列車は前述の特急以外は1,2番線に統一されているので『それを崩して発着番線を分かりにくくするのもいかがなものか』とも思うので、やはり3番線から発車する案は無しにしましょう。


 だったら吉良吉田行きをやめて豊橋方面の5番線に止まれば良いのでは、という案も考えられますが、西尾線利用者として『鳴海駅までの混雑のために西尾線直通を無くすのはいかがなものか』と言いたくなるので無しの方向でお願いします。ということで、新安城駅西尾線ホームについては、以下のように考えます。

『新安城駅の西尾線ホームを6両対応にするべし!2番線だけでもよろぴく!』

 おまえは何なんだ。

 

 まとめとたわごと。

 ということで、4両ホームの状況をご紹介しました。新安城駅の西尾線ホームが4両なのが一番厳しいところです。おそらく西尾線ホームが6両対応にならない限り、標準ダイヤの時間帯に6両編成の西尾行きや吉良吉田行きが西尾線に入っていく姿は見られないと思います。新安城駅の西尾線ホームの6両対応、ホント実現して欲しいものです。是非とも2番線だけでもよろぴくお願いします。


 今回は何とかして6両編成の急行吉良吉田行の運行ができないものか考えてみましたが、現状のままでは新安城駅がなかなか厳しく、実現は難しそうです。ただ、実際に激しい混雑をみせるのは帰宅ラッシュ時の鳴海駅までの区間に限ったものであることを踏まえると、ダイヤを見直した対策案もあるかと思います。例えば鳴海駅で分割して後ろの編成は鳴海駅から普通東岡崎行きにするというのが案1。しかし、現行ダイヤでは鳴海駅を含め西尾駅より前の停車駅では停車時間が短く、切り離しをする時間がありません。そのため、例えば吉良吉田行きの前を走るミュースカイと名古屋駅の発車時刻を入れ替えて鳴海駅での停車時間を確保するなどの策が必要ですが、他路線のダイヤへの影響が大きくなりそうです。これは簡単には実現できないような気がします。


 次に、ちょっと不便になりますが、乗客の一部を比較的余裕のある快速特急豊橋行きに移ってもらい、急行吉良吉田行きの混雑を緩和させるのが案2です。夕方の帰宅ラッシュ時に限り、現在金山駅が始発の普通知多半田行きと急行吉良吉田行きを入れ替えて、急行吉良吉田行きを金山駅始発にする案です。名鉄名古屋からは快速特急豊橋行きに乗車し、金山駅で乗り換えになります。名古屋から新安城や西尾線へ向かう人の一部は知立まで快速特急に乗車することが考えられ、吉良吉田行きの混雑を緩和できます。特に金山駅の利用者にとっては着席のチャンスを得るということで、喜ばれる案ではないでしょうか。ただ、名古屋駅を利用する人から非難轟々、抗議殺到、全く受け入れてもらえないような気がします。ダメかも。


 最後に、急行吉良吉田行きに近い時刻に金山始発の急行鳴海行き(鳴海駅から普通東岡崎行き)を帰宅ラッシュ時限定で運行するというのが案3です。鳴海駅で普通列車に乗り換えていた方も直通運転となり、利便性が高まる案です。また、金山始発の急行を設定するということで、金山駅利用者の着席サービスが向上します。金山駅始発の普通知多半田行きを25分55分発に繰り上げてもらい、知多半田行きが発車した後、普通東岡崎行きの前の金山発27分57分に設定するとか、難しいかな?ホントに実行可能かどうかは判断できませんが、確実に混雑は緩和します。

 ということで、最後は妄想してしまいましたが、いつになるか分からない次回のダイヤ改正で急行吉良吉田行きの混雑が緩和されると嬉しいです。今回のネタはかなりの長文になってしまいました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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