→ | → | これが、西尾線。 | → | このページ |
昭和58年以降の運賃の推移。名古屋から西尾・蒲郡線へ。 (13年10月10日更新) |
今回は運賃に焦点を当てます。名鉄は昭和58年から平成9年までの15年間に6回の運賃改定がありましたが、それ以降は現在平成25年まで16年間改定されていません。運賃が年々上がっていくという感覚がなくなった昨今ですが、昭和58年からの15年間はどのように運賃が改定されていったのでしょうか。西尾・蒲郡方面に向かいつつ、いくつかの駅で名鉄名古屋駅からの運賃の推移を確認していきたいと思います。 また、平成26年4月に消費税が8%に上がりますが、それに伴い久しぶりに運賃が改定されるはずです。そこで、消費税に関連する運賃改定をピックアップし、税抜きの運賃に着目したいと思います。それではご覧ください。 |
名古屋から蒲郡へ。運賃確認の旅。左の画像に昭和58年から現在までに行われた運賃改定の一覧が書いてあります。昭和58年から平成9年までの15年間に6回の運賃改定がありましたが、それ以降は現在まで行われておらず、16年が経過しました。君、平成9年生まれ?もう高校生なの?大きくなったねぇ。時の経つのは早いもんだ。 | |
今回は昭和58年から平成9年までの運賃改定に注目します。名鉄名古屋駅から西尾・蒲郡方面に向かい、いくつかのポイントとなる駅で運賃改定時の運賃を確認していきます。写真は名古屋駅を発車する急行吉良吉田行きです。西尾・蒲郡方面に行くならこの列車ですが、この列車には乗りません。なぜなら、次に向かう駅は普通列車しか止まらない山王駅だからです。 | |
さて、運賃改定には、消費税の導入や税率の改定によるものもありました。消費税は平成元年に3%で導入され、平成9年に5%に改定されましたが、今後さらなる増税が待ちかまえていることもあり、消費税率が変わった時の運賃の変化を税抜き価格で確認したいと思います。税抜き価格は私が勝手に算出したもので、何か資料を参照している訳ではありませんので悪しからずご了承を。 | |
ということで、名鉄名古屋駅からの運賃を確認していきましょう。名古屋駅に普通東岡崎行きが到着しました。まずはこのギンギン列車に乗って、山王駅に向かいます。 | |
名古屋駅から山王駅までの運賃普通東岡崎行きが山王駅に到着しました。山王駅は名鉄名古屋駅の隣の駅で、運賃計算キロは2kmです。名古屋本線の運賃計算キロは実際の距離である営業キロと同じです。小数点以下を繰り上げて整数にし、運賃計算表で確認すると、運賃は160円になります。 | |
それでは、昭和58年から現在までの運賃改定状況を見てみましょう。名鉄名古屋駅から山王駅までは初乗り運賃になります。昭和58年改定時は100円でしたが、110円、130円と徐々に上がり、平成7年に160円になりました。現在の運賃は昭和58年の1.6倍ですね。 | |
続いて、消費税の導入・税率改定時の運賃の状況を見てみましょう。平成元年に消費税が3%で導入され、平成9年に消費税が3%から5%になりました。この時の税抜き金額を算出してみると、左の計算になります。税込みの金額を据え置きしてるので、消費税の増分だけ値下げされたことになります。消費税増分を名鉄が払ってくれているような感じで、ありがとう名鉄。 | |
さて、山王駅に東岡崎行きが到着しました。このエコエコ列車に乗って、次は金山駅に向かいましょう。 | |
名古屋駅から金山駅までの運賃金山駅に到着しました。名鉄名古屋駅からの運賃計算キロは4kmで、運賃は180円になります。 | |
昭和58年からの運賃の推移は左の通りです。山王駅と同様、徐々に値上げされ、現在の運賃は昭和58年の1.4倍です。 | |
そして消費税関連の改正時は平成元年、平成9年ともに税抜き金額で4円の値下げとなりました。消費税が上がると、名鉄が損して利用者は得をせず、誰かが得をする形となっております。 | |
急行豊橋行きか金山駅に到着しました。次はこのアカアカ列車に乗って、鳴海駅に向かいましょう。 | |
名古屋駅から鳴海駅までの運賃鳴海駅に到着です。待避線に到着しました。名鉄名古屋駅からの運賃計算キロは13kmで、運賃は340円になります。 | |
昭和58年からの運賃の推移は左の通りです。190円が340円に。1.8倍になりました。結構な値上がり具合です。名鉄の運賃が上がっていた平成9年頃までは全般的に物価は上昇しており、決して名鉄運賃だけが上がりまくった訳ではないのですが、『消費者物価指数』という指標で確認してみると、昭和58年から平成9年までで1.2倍の値上がりでした。全般的な物価を見ても、他の区間の運賃を見ても、鳴海までの運賃は大きく値上げされたんですね。 | |
消費税関連の運賃改定時の税抜き金額は左の通りです。残念ながら消費税の値上がりと同時に運賃も値上げもされている同区間です。 | |
快速特急豊橋行きが鳴海駅を通過し、急行豊橋行きが発車します。引き続き、このアカアカ電車に乗って、次は新安城駅に向かいます。 | |
名古屋駅から新安城駅までの運賃新安城駅に到着です。名鉄名古屋駅からの運賃計算キロは30kmで、運賃は540円になります。 | |
昭和58年からの運賃の推移は左の通りです。昭和58年の新安城駅までの運賃は、現在の鳴海までの運賃と同じ340円でした。そこから15年間で200円のアップ。1.6倍になりました。 | |
消費税関連の運賃改定時の税抜き金額は左の通りです。1円、2円、得をしました。税込の運賃は上がっているのでお得感はありませんが。 | |
さて、ここからは西尾線へ進みましょう。西尾線ホーム2番線に到着したのは急行吉良吉田行きです。このキラキラ電車に乗って、次は西尾駅に向かいます。 | |
名古屋駅から西尾駅までの運賃西尾駅に到着です。名鉄名古屋駅からの運賃計算キロは47kmです。名古屋本線は営業キロがそのまま運賃計算キロでしたが、西尾線・蒲郡線は営業キロに1.15を乗じたものが運賃計算キロになります。距離が15%割増されているんですね。新安城駅から西尾駅までの営業キロは15.000kmですが、運賃計算キロは15.000×1.15=17.250kmになります。名古屋本線、西尾・蒲郡線それぞれのキロ数の0.1km未満の端数を切り上げた29.7kmと17.3kmを合算すると47.0km。そこからさらに1km未満の端数を切り上げますが、今回は切りの良い値なので、そのまま運賃計算キロは47kmになります。そして、運賃は770円になります。 | |
昭和58年からの運賃の推移は左の通りです。昭和58年の西尾駅までの運賃は、現在の新安城までの運賃より安い500円でした。そこから15年間で270円アップし、1.5倍になりました。 | |
消費税関連の運賃改定時の税抜き金額は左の通りです。3円値上げの平成元年は税込の運賃が20円アップ、5円値下げの平成9年は税込の運賃が10円アップです。 | |
西尾駅での停車時間が長い急行吉良吉田行き。ということで、引き続き同じ列車に乗車しましょう。このキラキラ電車で吉良吉田駅へ。 | |
名古屋駅から吉良吉田駅までの運賃吉良吉田駅に到着です。名鉄名古屋駅からの営業キロは54.4kmですが、運賃計算キロは59kmになります。そして運賃は960円です。 | |
昭和58年からの運賃の推移は左の通りです。1.5倍になりました。15年間で330円の値上げ。 | |
消費税関連の運賃改定時の税抜き金額は左の通りです。平成元年の8円値上げが気になります。710円から3%の消費税を加えると、731円になります。切り捨てではなく四捨五入をした場合でも730円になるはずですが、730円ではなく740円です。税込運賃は切り上げられました。山王駅や金山駅の運賃据え置きによる減額分をこのあたりの距離の運賃で吸収したのでしょうか。 | |
さて、乗換改札口を通り、蒲郡線のホームにやってきました。最後はこのワンマン列車に乗って、蒲郡駅に向かいましょう。 | |
名古屋駅から蒲郡駅までの運賃蒲郡駅に到着しました。名鉄電車の旅も、ここで終点です。名鉄名古屋駅からの営業キロは72.0kmですが、運賃計算キロは79kmで、運賃は1,230円になります。 | |
昭和58年からの運賃の推移は左の通りです。昭和58年には現在の吉良吉田駅よりも安い860円でしたが、平成9年には370円値上げされて1.4倍になりました。 | |
消費税関連の運賃改定時の税抜き金額は左の通りです。平成9年の6円の値上げが気になります。消費税3%の税込1,200円から消費税を5%にすると、1,223円になります。ここでも切り上げられたか。 | |
ということで、終点の蒲郡です。西尾経由で蒲郡まで、72kmの距離を79kmの運賃を支払ってたどり着きました。お疲れさまでした。 | |
さて、消費税が上がったら・・・。ということで、今回は運賃に着目してみました。昭和58年には既に物心がついていた私にとっては、物価が上昇していた時代の一端を垣間見れることができたかな、などと思っております。さて、消費税は平成26年4月より8%に、そしてさらに10%まで上がる計画となっています。ということで、ささっと増税後の運賃を計算してみました。おそらく、このように単純に算出するだけではないと思いますが、参考までにということで。 まずは新安城駅です。新安城駅は、20円、30円上がるかな。。 | |
西尾駅は20円、40円と上がるのかな。。 | |
吉良吉田駅は、1,000円を超えるのかな。。 | |
蒲郡駅は、40円、60円と上がるのかな。。 | |
→ | → | これが、西尾線。 | → | このページ |