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祝!西尾駅開業100周年
(11年11月6日更新)
 西尾駅は明治44年(1911年)10月30日に開業し、今年100周年を迎えました。そしてちょうど100年となる10月30日には西尾駅で記念発車式も催されました。そこで、今回は西尾線の歴史とともに、記念発車式の様子等を紹介したいと思います。参考文献として『西尾鉄道開業百年よもやま話(西尾鉄道開業100年記念誌刊行会)』と『wikipedia』を使用させていただいました。それでは、ご覧ください。

 西尾駅は100周年を迎えました

 おはようございます。2011年10月30日の西尾駅です。今回の『これが、西尾線。』は、西尾駅をとりあげます。西尾駅の開業は明治44年(1911年)の10月30日ということで、西尾駅開業100周年の記念すべき日なんです。ということで、ざざっと西尾線の生い立ちを紹介した後、西尾駅にて10月30日に催された記念発車式の様子等をごらんいただきたいと思います。
 

 まずは、記念入場券を購入します。

 西尾駅100周年を記念して名鉄では記念入場券が発売されました。100周年当日であるこの日は9時からの発売です。8時45分頃に並び始めると、このあたりになりました。階段を上り、パレマルシェの連絡通路付近をぐるっと回って販売箇所に到達します。西尾駅では1000セット用意され、一人最大5セット購入できますが、売り切れる心配は全く無い状況でした。

 9時になり、発売開始。列はどんどん進みます。改札口前には100周年を示す看板があります。上のほうが隠れてますが、『おかげさまで』と書いてあります。

 ってことで、記念入場券をゲット。

 ちなみに、記念切符の価格は『に・し・お』の語呂合わせで240円でした。手頃に買える価格です。『に・し・お・せん』の語呂合わせで発売なんかされた日にゃ、1,240円ならまだしも240千円(24万円)だったら買えないところでした。・・・などと、よく分からないことを書きましたが、今回は『西尾駅』100周年であって、『西尾線』100周年の記念式典ではありません。今から記念式典が行われるホームへ向かうので、その時間を利用して、時代をさかのぼりながら西尾駅周辺の路線網を紹介したいと思います。なぜ『西尾線』ではなく『西尾駅』が100周年なのでしょうか。
 

 現在から開業時まで、
 時代をさかのぼって路線図を見てみます。

 西尾線の各駅の開業年次は左のとおりです。明治に開業したのは西尾駅のみというのが分かるかと思います。・・・ってことは、西尾駅開業当時は西尾駅しか無かったのか!?列車は置物か!?という疑問に答えるため、路線図で過去にさかのぼってみましょう。文献等を見ながら路線図にしてみましたが、見落とし等がありましたらごめんなさい。よく知ってる方で間違いを発見されましたら、指摘していただけるとありがたいです。

 一気に昭和28年(1953年)までさかのぼりました。テレビ放送が開始されたこの年の西尾線には支線があります。安城支線と平坂支線です。また、新安城駅が今村駅になっています。昭和45年に新安城駅に改称されました。

 続いて昭和19年(1944年)です。『西尾線』という名前の路線が存在しません。図に表示されている全区間が『碧西線』でした。また、戦時中でガソリン不足などで鉄道を利用する乗客が増加したため輸送が追いつかなくなり、乗客が少なかったり近接している駅を休止する措置がとられました。ということで駅が歯抜けになってます。

 そして昭和11年(1936年)2・26事件があったこの年。日本の国名は大日本帝国で、当然ながら戦前です。この年には西尾線が存在します。ただし、当時の西尾線は西尾から安城ではなく岡崎に向かって伸びています。この年から7年後の昭和18年に、岡崎とを結ぶ西尾線のレールは取られることになります。

 さらにさかのぼって大正15年(1926年)。昭和元年でもあります。この年に治安維持法が成立し、前年にラジオ放送が開始されています。そして、現西尾線は一部が未開通で分断されています。現在の桜町前駅がありません。また、西尾駅は現在の位置よりも西側に位置しており、米津-西尾間の開通とともに昭和3年に移転されます。

 そして、100年前の明治44年(1911年)。関税自主権が確立された年に西尾駅は開業しました。黒船が来て、開国して、明治になったけど、今まで不平等な条約だったもんなぁ・・・とか言っても言わなくても良いですが、翌年に西尾鉄道となる西三軌道が西尾駅から岡崎新駅まで軽便鉄道を開業させ、めでたく西尾駅の開業となりました。線路幅の狭い軽便鉄道で、13.3kmの距離を53分かけて走ったようです。現在、西尾-新安城間の15.0kmを急行が17分で結んでいます。

 ということで、100周年は西尾駅のみ。西尾駅を除く100年前に開業した駅は、全て既に廃止されいるということですね。

 さて、西尾線の歴史をざざっと見てる間に発車記念式の会場に到着しました。っていうか、とっくに着いてたのですがね。。時刻は9時55分。記念発車式は10時からなので、式の開始まであと5分あります。

 1日駅長のまーちゃ登場!まーちゃは西尾市観光協会のマスコットキャラクターです。時刻は9時56分ということで、随分待って開始時刻まであと4分ほどとなりましたが、式が始まるまでの最後の時間つぶしとして、まーちゃをいっぱいご覧ください。
 

 まーちゃ!

 あと3分。

 あと3分。

 あと3分。

 あと2分。

 あと2分。

 あと1分。

 あと1分。

 新安城方面から列車が到着しました。折り返して、この列車が記念発車式で使用される普通新安城行きとなります。ということで、記念発車式の始まりです。
 

 記念発車式!

 まずは、西尾駅長の挨拶。挨拶の内容の一部をごく簡潔に書くと『これからも西尾駅をよろしく。』となりますが、西尾線と関わった思い出などをおっしゃっていました。そんな挨拶をする駅長の横に居るのは1日駅長。

 続いて、園児から乗務員への花束贈呈。園児を撮ってるKATCHをキャッチ。そのKATCHの後ろに1日駅長。

 時間が空いたので発車合図の練習。駅長と1日駅長が手を挙げてます。そんな様子を撮るKATCHをキャッチ。

 さらに時間があったので、列車に掲げられる記念系統板を持たされる1日駅長。

 そして、発車時刻となりました。西尾駅長と1日駅長の発車合図とともに普通新安城行きの発車です。岡崎には行かず新安城に行くのが今の西尾線です。

 さて、記念発車式も終わり、時刻は10:28になりました。ゲートなども撤去されて普段の西尾駅のホームになりました。いや、電車の写真を撮る人が何人も居るので普段の西尾駅ではありません。まぁ、それはそれとして、1日駅長は、今、何をしているのでしょうか。今日1日だけといえども、1日間駅長を任命されたからには、彼は今日の最終列車まで駅長としての職務を全うするに違いありません。頑張れ!まーちゃ!応援するぞ!

 という流れで、1日駅長を追いかけて、ちゃんと駅長の仕事をしているのかチェックでもしようかとも思いましたが、結果は明白なので止めておきます。代わりと言っては何ですが、西尾駅で記念入場券を買ったら『名鉄ノスタルジックカード』(以下 MNCと書きます。)が貰えました。MNCは西尾駅の他にも吉良吉田駅、桜井駅、新安城駅でも当日有効なフリー切符の提示か入場券の購入によりもらえます。とりあえず、左の写真で、『まずは西尾駅をチェック。』(以下 MNCと書きます。)裏の説明を読むと、昭和48年の西尾駅の写真で、高架になる前の地上駅時代の風景だそうです。

 西尾駅以外の駅でも配布されているということで、『もらうために西尾線をちゃちゃっと移動』(以下 MNCと書きます。)したいと思います。
 

 MNCをもらう旅。

 西尾駅からは吉良吉田駅に向かいます。急行吉良吉田行きに乗車して、MNCをMNCします。(名鉄ノスタルジックカードをもらうために西尾線をちゃちゃっと移動します。)

 吉良吉田駅のMNCゲット。裏面の説明を読むと、平成8年に運行された西尾線70周年記念列車で、旧三河線ホームの1番線に停泊中のときに撮影されたもののようです。

 続いては、桜井駅に向かいます。急行佐屋行きに乗車して、MNCをMNCします。(名鉄ノスタルジックカードをもらうために西尾線をちゃちゃっと移動します。)

 桜井駅のMNCゲット。昭和34年の碧海桜井駅に停車中の今村行きの写真です。現在は碧海桜井駅は桜井駅に、今村駅は新安城駅に駅名が変わりました。

 続いて新安城駅に向かいます。西尾駅100周年の記念系統板が掲出された普通新安城行きがやってきました。この日は16時頃まで記念系統板を掲出して運行されたようです。この電車に乗って、名鉄ノスタルジックカードをもらうために西尾線をちゃちゃっと移動します。

 新安城駅の『名鉄ノスタルジックカード』ゲット。昭和46年に運行された座席指定特急の名古屋行きの写真です。ということで、全ての『名鉄ノスタルジックカード』を入手しました。わたくし、定期券を持ってる区間もあるとは言え、名鉄さんにそれなりにお金を支払わせていただきました。
 

 最後に。

 というわけで、西尾駅開業100周年を迎えた平成23年10月30日の様子をご覧いただきました。西尾線の歴史については、知らなかった箇所もあって今回勉強した部分も多かったです。歴史ある西尾駅のますますの発展を期待しております。次は西尾線100周年ですかね。昭和3年(1928年)に開通しているので、2028年に西尾線は100周年を迎えます。17年後です。計算すると、ちょっと先ですねぇ・・・その前に、吉良吉田駅100周年とかあったりして。

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