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愛知県の名鉄の駅の昭和54年度の乗客数の中の西尾線の駅。
(10年1月9日更新)
 今回の『これが、西尾線。』は、ここ数年、年度末に公開してきた乗客数のランキングです。ただし、今回紹介するのは今から30年前の昭和54年度です。乗客数から30年前の名鉄を見てみることにします。比較材料として平成18年度(愛知県統計年鑑での最新データ)の乗客数が昭和54年度の何倍になるかを算出しました。データソースは昭和56年度刊および平成20年度刊・愛知県統計年鑑です。毎度のことながら愛知県統計年鑑を参照しているため、名鉄全線ではなく愛知県内の248駅が対象なので注意してください。当然ながら、当時未開業の駅はランキング対象外です。
 全248駅を1位から順に、そして西尾線の駅は平成13年7月にパノラマDXの展望席から撮影した写真を背景にして紹介します。赤・青・黒の文字を使って紹介しますが、これは平成18年度の乗客数が昭和54年度より増加した駅を赤色、減少した駅を青色、平成22年現在廃止された駅を黒色にグレーの背景色としました。
 昭和54年度の西尾線といえば、現在高架区間となっている南安城・桜井・西尾・西尾口の各駅も地上駅の時代です。非冷房車も当然のごとく走っていました。・・・くらいしか書けませんが、果たして西尾線はどの順位に入るのでしょうか。お兄さん、インベーダーゲームをするよりランキングですよ。是非とも省エネルックでご覧ください。それでは、どうぞ!

 昭和54年度に未開業の駅。

 今回は昭和54年度の乗客数ランキングです。というわけで、未開業のこれらの駅はランキングには出てきません。

 現在までに廃止された駅。

 こちらは現在までに廃止された駅です。ランキングには出てきますが、平成18年度と比較した数値の掲載はしていません。『東笠松は?学校前は?』とか思った方、すいません、岐阜県は対象外です。

 というわけで、昭和54年度のランキングのスタートです!
 

 第1位から第19位

 表の見方の説明も兼ねて見てみましょう。
 第1位は新名古屋駅、現在の名鉄名古屋駅です。昭和54年度の年間乗客数は7017万7438人で、2位の金山橋駅を大きく離してトップです。平成18年度の順位も1位で、当然のごとく不動の1位ということですね。ただ、平成18年度の乗客数は昭和54年度の約0.7倍ということで、27年間で3割程度の乗客数が減少したことになります。もともとの数が大きいだけに3割減という数字は大きいですね。ただし、単純に名鉄の乗客数が減っただけではなく、第2位の金山橋駅(現 金山駅)の平成18年度は昭和54年度の1.6倍であり、新名古屋で他路線へ乗換えていた客が総合駅となった金山駅に転換した影響も少なからずあるかと思われます。

 さて、今回は検索用にそれぞれの欄の下に登場する駅名を記入しておきます。駅名の改称があった駅については、現在の駅名も記入しておきますので参考にしてください。
 【この欄に登場する駅】
 新名古屋(現 名鉄名古屋)、金山橋(現 金山)、新一宮(現 名鉄一宮)、神宮前、東岡崎、知立、豊橋、栄町、岩倉、古知野(現 江南)、鳴海、国府宮、太田川、津島、知多半田、堀田、犬山、大曽根、尾張瀬戸

 第20位は新安城!

 さて、第20位に西尾線と名古屋本線との接続駅である新安城駅が登場しました。平成18年度と比較して、順位も乗客数も大きな変動は無いようです。

 【まだ出てきていない西尾線の駅】
 北安城、南安城、碧海古井、碧海堀内(現 堀内公園)、碧海桜井(現 桜井)、米津、桜町前、西尾口、西尾、福地、鎌谷、上横須賀、三河荻原、吉良吉田

 第21位から第25位

 続いて21位から25位です。この中で特筆すべきは、上飯田駅の乗客減少と豊田市駅の増加ですね。上飯田駅は地下鉄上飯田線の開通により終着駅から通過駅となったことが影響していると思われます。豊田市駅については、地下鉄鶴舞線と相互直通運転をしている豊田線の開業が昭和54年7月であり、乗客数の上昇に寄与したのでしょう。平成18年度には2倍近くの乗客数となりました。

 【この欄に登場する駅】
 上飯田、前後、西春、豊田市、栄生

 第26位は西尾!

 第26位は西尾線の中心駅・西尾駅です。国道23号線バイパスの影響か徐々に乗客数を減らし、平成18年度には2割減となって、順位も35位まで下がります。残念!

 【まだ出てきていない西尾線の駅】
 北安城、南安城、碧海古井、碧海堀内(現 堀内公園)、碧海桜井(現 桜井)、米津、桜町前、西尾口、福地、鎌谷、上横須賀、三河荻原、吉良吉田

 第27位から第49位

 ザザっとランキングを進めましょう!本笠寺駅が27位にランクイン!しかし平成18年度には乗客数7割も減少して88位まで下がります。刈谷駅が平成18年度に向けて乗客数が伸びますが、きっと、おそらく、いや、絶対、JRへ乗り換える客が増えたということでしょうね。その他、赤池、河和の両駅の乗客減少が目立ちますね。

 【この欄に登場する駅】
 本笠寺、有松、刈谷、中京競馬場前、須ヶ口、小幡、赤池、大同町、国府、河和、常滑、柴田、知多武豊、徳重(現 徳重・名古屋芸大)、柏森、大森(現 大森・金城学院前)、美合、喜多山、新木曽川、甚目寺、ナゴヤ球場前(現 山王)、三郷、刈谷市

 第50位から第73位

 平成18年度は198位の西枇杷島駅が61位にランクインです。乗客数が平成18年度の約10倍もあったんですね。調べると昭和60年代に急激に乗客数が減っていきます。蒲郡駅も乗客減少が激しく、27年間で6割もの乗客が減ったことが分かります。その他にも乗客数半減した駅がいくつか見受けられます。

 【この欄に登場する駅】
 南加木屋、小牧、大江、旭前、布袋、豊川稲荷、新清洲、蒲郡、本宿、木田、大野町、西枇杷島、尾張横須賀、中小田井、道徳、新瀬戸、扶桑、巽ヶ丘、朝倉、田県神社前、東枇杷島、豊明、三河高浜、勝幡

 第74位は南安城!

 第74位は南安城駅です。平成18年度の乗客数は昭和54年度の2割減。残念!

 【まだ出てきていない西尾線の駅】
 北安城、碧海古井、碧海堀内(現 堀内公園)、碧海桜井(現 桜井)、米津、桜町前、西尾口、福地、鎌谷、上横須賀、三河荻原、吉良吉田

 第75位から第95位

 平成18年度は202位の坂部駅が89位にランクイン!阿久比駅の開業前で、当時は急行も止まっていたようです。この地域の主要駅だったということでしょうか。平成18年度の乗客数は8割減となりました。

 【この欄に登場する駅】
 土橋、水野、聚楽園、東大手、明治村口(現 羽黒)、大里、諏訪町、東名古屋港、左京山、本星崎、犬山遊園、佐屋、名和、若林、坂部、森上、桜、住吉町、楽田、碧南、矢作橋

 第96位は碧海桜井!

 第96位は碧海桜井駅、現在の桜井駅です。西尾駅、南安城駅が減少傾向となっている中で、桜井駅は増加傾向となっています。今後も期待です。

 【まだ出てきていない西尾線の駅】
 北安城、碧海古井、碧海堀内(現 堀内公園)、米津、桜町前、西尾口、福地、鎌谷、上横須賀、三河荻原、吉良吉田

 第97位から第115位

 第103位の日進駅が平成18年度には約2.6倍と大躍進!・・・と書いてみましたが、豊田線が年度途中の7月29日開業なので、昭和54年度の数字に12/8を乗じて12ヶ月に換算すると約1.8倍になります。それでも、それだけ増加したのは沿線が発展した結果なのでしょう。同様に尾張旭駅も沿線が発展した結果でしょう。さらに増加したのは平田橋駅(現 上小田井駅)です。地下鉄鶴舞線の接続駅となりましたが、単なる乗換だけでは乗客数に反映されないことから、沿線の発展も大きく寄与していると想像できます。現在は急行停車駅に格上げされています。

 【この欄に登場する駅】
 北新川、奥町、古見、瓢箪山、寺本、伊奈、日進、青塚、豊田本町、呼続、七宝、弥富、尾張旭、新舞子、成岩、萩原、平田橋(現 上小田井)、守山自衛隊前、新川橋

 第116位は吉良吉田!そして117位から118位

 第116位は吉良吉田駅です。平成18年度の乗客数は3割減。この間に三河線の廃止や蒲郡線のワンマン化がありました。この先、蒲郡線が無くなって完全な末端駅となってしまうのか、さらにもしかして・・・。

 第117位は石仏駅、第118位は味美駅でした。

 【まだ出てきていない西尾線の駅】
 北安城、碧海古井、碧海堀内(現 堀内公園)、米津、桜町前、西尾口、福地、鎌谷、上横須賀、三河荻原

 第119位は上横須賀!

 第119位は上横須賀駅です。何が起こったか、この後どどどっと乗客数は減少し、平成18年度には昭和54年度の7割減となりました。

 【まだ出てきていない西尾線の駅】
 北安城、碧海古井、碧海堀内(現 堀内公園)、米津、桜町前、西尾口、福地、鎌谷、三河荻原

 第120位から第143位

 形原駅、西浦駅の蒲郡線の駅の減少は大きいですね。線内では主要駅に入ると思うので、できることなら早急に伸びてほしい駅です。小牧線は地下鉄上飯田線との直通運転の効果で増加傾向なのですが、第123位の間内駅は減少してます。増加している駅といえば、第134位の新須磨駅(現 碧南中央駅)です。現在は市の中心部が碧南駅から碧南中央駅に変わり、乗客数ランキングも平成18年度には碧南中央駅が碧南駅を抜かし上位となっています。第141位の米野木駅は7月29日開業の駅ということで、昭和54年度の数字に12/8を乗じた上で平成18年度の乗客数換算値を算出すると約1.5倍になります。素晴らしき5割増。

 【この欄に登場する駅】
 二ツ杁、味岡、日比野、間内、高横須賀、下小田井、猿投、形原、清水、高浜港、宇頭、西浦、新川町、味鋺、新須磨(現 碧南)、新日鉄前、尼ヶ坂、三河八橋、富士松、小垣江、町方、米野木、吉浜、男川

 第144位は米津!

 第144位は米津駅です。平成18年度には昭和54年度の4割減となりました。昭和54年度当時はまだ特急停車駅では無かったかと思いますが、その後特急停車駅となりました。しかし、乗客は減少、そして急行停車駅に格下げされたのが平成20年です。

 【まだ出てきていない西尾線の駅】
 北安城、碧海古井、碧海堀内(現 堀内公園)、桜町前、西尾口、福地、鎌谷、三河荻原

 第145位から第164位

 第145位の梅坪駅から分岐する豊田線が昭和54年7月29日に開業しました。これまでの豊田線の駅と違って三河線の影響もあるので平成18年度の数字は修正できませんが、増加したのは確かです。その他、南成岩駅(現 青山駅)や藤川駅が平成18年度には大きく増加しています。逆に乗客数が大きく減少したのは西幡豆駅、東幡豆駅・・・蒲郡線ですね。加えて広見線の富岡前駅も27年間で半減しているようです。

 【この欄に登場する駅】
 梅坪、富貴、竹村、八幡新田、牛田、二子、西幡豆、藤川、森下、南成岩(現 青山)、富岡前、瀬戸市役所前、上挙母、東幡豆、石刀、渕高、長浦、今伊勢、奥田、玉ノ井

 第165位から第185位

 ここで廃止された駅の登場です。廃止された駅もあれば、河和口のように乗客数が半減しても生き残ってる駅もあります。藤浪や小牧口のように大きく増加する駅もあったりして、人生いろいろ、駅もいろいろです。そして豊田線の浄水駅ですが、例のごとく7月29日開業ということで、昭和54年度の数字に12/8を乗じた上で平成18年度の乗客数換算値を算出すると約3.6倍になります。さすが、豊田線。

 【この欄に登場する駅】
 島氏永、平戸橋、牛山、六輪、春日井、小牧原、木津用水、浄水、西一色(廃止)、苅安賀、名電赤坂、藤浪、小牧口、河和口、開明、西中金(廃止)、椋岡(廃止)、三河一色(廃止)、観音寺、玉野、御油

 第186位から第201位

 西尾線の駅がなかなか出てこないですねぇ。残る駅は、北安城、碧海古井、碧海堀内、桜町前、西尾口、福地、鎌谷、三河荻原の8駅。15駅中8駅も残ってますか。。ここで登場した駅の中では、岡崎公園前、大山寺、黒田の伸びが大きいですね。

 【この欄に登場する駅】
 木曽川堤、丸渕、名電山中、岡崎公園前、八幡、日長、重原、犬山口、蒲池、榎戸、大山寺、西ノ口、丸ノ内、黒田、植大、上丸渕

 第202位は碧海古井!そして203位から206位

 西尾線の駅が登場!今も昔も普通停車駅の碧海古井駅です。そして203位から206位は、平成18年度には乗客数が2.3倍にも増加した妙興寺、続いて廃止された寺津と三河広瀬、そして廃止されていない蒲郡競艇場前がランクインです。

 【まだ出てきていない西尾線の駅】
 北安城、碧海堀内(現 堀内公園)、桜町前、西尾口、福地、鎌谷、三河荻原

 第207位は北安城!そして208位から210位

 第207位に北安城駅がランクイン!JRの安城駅が近いため乗客が激減したと思っていましたが、それほど減ってはないようです。そして208位から210位は、平成18年度には乗客数が1割ほど減った上野間、廃止された松木島、そして乗客数3割アップの山崎と続きます。

 【まだ出てきていない西尾線の駅】
 碧海堀内(現 堀内公園)、桜町前、西尾口、福地、鎌谷、三河荻原

 第211位は桜町前!

 第211位は桜町前駅です。平成18年度までの27年間に乗客数は3.1倍。西尾線の中で飛躍的に乗客数が伸びた駅です。昭和54年度当時は普通停車駅でしたが、現在は急行停車駅となりました。

 【まだ出てきていない西尾線の駅】
 碧海堀内(現 堀内公園)、西尾口、福地、鎌谷、三河荻原

 第212位から第232位

 続いての212位から232位までは廃止された駅から飛躍的に乗客数が伸びた駅まで様々です。知多奥田駅は平成18年度までに9.3倍にも発展しました。一ツ木駅の乗客数も3倍以上となりました。そして豊田線の駅は例のごとく7月29日開業ということで、昭和54年度の数字に12/8を乗じた上で平成18年度の乗客数換算値を算出すると、黒笹駅は約9.0倍、三好ヶ丘は約12.4倍になります。10倍以上ですねぇ。ホント、豊田線の沿線は活性化されたようです。そして27年間で乗客数が約7割減ったのがこどもの国駅。頑張れ蒲郡線。

 【この欄に登場する駅】
 小田渕、知多奥田、一ツ木、矢田、名電長沢、こどもの国、野間、五ノ三、越戸、三河平坂、三河鳥羽、善師野、三河御船、西一宮、黒笹、半田口、三好ヶ丘、稲荷口、白沢、三河旭、中畑

 第233位は福地!そして234位から235位

 第233位に福地駅の登場です。平成18年度の乗客数は約1.7倍ということで、なかなか頑張ってますね。今後の発展に期待です。そして234位は廃止された布土駅。235位は大きく乗客数を伸ばした上豊田駅です。豊田線の駅なので、昭和54年度の数字に12/8を乗じた上で平成18年度の乗客数換算値を算出すると、約8.0倍になります。

 【まだ出てきていない西尾線の駅】
 碧海堀内(現 堀内公園)、西尾口、鎌谷、三河荻原

 第236位は三河荻原!そして237位から239位

 第236位は三河荻原駅です。ついに、西尾線の駅も廃止された駅が登場しました。237位の枝下駅と239位の三河楠駅も廃止された駅です。そんな中、乗客数を伸ばしたのが三河鹿島駅。蒲郡線の中で頑張りました。

 【まだ出てきていない西尾線の駅】
 碧海堀内(現 堀内公園)、西尾口、鎌谷

 第240位は鎌谷!そして241位から242位

 第240位に鎌谷駅の登場です。鎌谷駅も今は無き、廃止となった駅です。アーメン。そして241位の棚尾駅も廃止されています。それに対し242位の三河知立駅は乗客数が増加しています。素晴らしい!

 【まだ出てきていない西尾線の駅】
 碧海堀内(現 堀内公園)、西尾口

 第243位は碧海堀内!そして244位から247位

 第243位は碧海堀内駅、現在の堀内公園駅です。昭和54年度の乗客数は西尾線で廃止された駅より少ない訳ですが、27年間で1.5倍と成長しました。駅に隣接して堀内公園が建設されたのも成長の一因なのかもしれません。244位の多屋駅、245位の上ゲ駅も乗客数が増加しています。そして玉津浦駅、弥富口駅は廃止されてしましました。駅だって、人生いろいろ。

 というわけで、ずらずらっとご覧いただきありがとうございました。続いては最下位の駅の発表です!さあ!残る駅は西尾口駅のみですが、どの駅が最下位なのでしょうか!

 第248位は西尾口!

 というわけで、最下位は西尾線の西尾口駅となりました。それでも昭和54年度から乗客数が約2.9倍にもなったというのは沿線が発展したからなのでしょうね。まぁ、1日に換算すると概算で70人弱の伸びですが。
 

 お疲れ様でした。

 というわけで、今回は昭和54年度の乗客数ランキングをお届けしました。27年間で乗客数が大幅に増加した駅、逆に大幅に減少した駅、昭和54年度には存在しなかった駅、平成18年度には廃止された駅、時の流れで駅も変わる。今後10年20年と、名鉄の各駅はどのようになるのでしょうか。これからも、長い目で、その様子を見ていきましょう。

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