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普通吉良吉田行きに阻まれる特急西尾行き
(09年11月23日更新)
 1日1本だけ運転されている特急西尾行き。この列車は名古屋から直通で運転されていますが、新安城からは普通吉良吉田行きの直後に運転されています。無理やり特急の走る時間を確保した感もあり、何となく回送電車の雰囲気もある特急西尾行きを、今回は『普通吉良吉田行きの直後を走っている』ことに着目して紹介します。
 フラッシュ無しでの夜の撮影ということで見苦しい写真もありますが、そこは皆さまに広い心で見ていただくとして、特急西尾行きの運行状況を名古屋から西尾までご覧いただきたいと思います。それでは、どうぞ!

 特急西尾行きの直前を走る列車があります。

 夜の名古屋駅です。22:43発の特急豊橋行きが停車中です。この電車に乗ると、新安城で乗り換えて西尾まで行くことができます。

 特急豊橋行きとともに新安城に到着。到着時刻は23:08です。そして西尾へ向かうため、1、2番線に移動します。

 接続列車は23:11発の普通吉良吉田行きです。3分の接続となります。普通吉良吉田行きは西尾線内を各駅に停車して、西尾、吉良吉田へと向かいます。

 そんな、名古屋から西尾まで行ける特急豊橋行きの4分後に名古屋駅を発車する列車が・・・

 こちら、特急西尾行きです。特急豊橋行きの4分後に発車する特急西尾行き。今回は『普通吉良吉田行きの直後を走る』ことに着目し、特急西尾行きを紹介します。各々の区間でポイントとなる事項があるため、ポイントを押さえて行きましょう。各区間ごとに、どこからか指令が来るのでそれを実行しながら進みます。まずは、名古屋から新安城までの名古屋本線です。
 

 新安城まで5分遅く走る特急西尾行き

 名古屋から新安城までの指令が来ました。『新安城まで5分遅く』ということですが、豊橋行きの特急の場合、名古屋から新安城までの所要時間は25分です。これを西尾行きの特急は30分かけて新安城に向かいます。

 その理由は新安城23:11発の普通吉良吉田行きの存在です。豊橋行きと同じ所要時間で走った場合、新安城到着時刻は23:12です。単線の西尾線では、さすがに前の電車の1分後に発車できません。まぁ、複線でも普通列車の1分後に特急が発車する状況は一般的に無いとは思いますが。

 そして西尾線の単線区間は、同じ方向でもすれ違える箇所と箇所の間は1列車しか進めません。ということで、新安城の次にすれ違える南安城に普通が到着するまで特急は新安城を発車することができません。

 というわけで、特急西尾行きは通常の特急よりゆっくりと新安城まで向かいます。『だったら、もっと遅く名古屋を出ればいいじゃん』と思ってしまいますが、運用の都合か、後発の本線の急行や普通が西尾行きなんかに抜かされることに屈辱を感じるのか、特急が通過となる米津や桜町前に行ける列車を直前に設定することにより『桜町前に特急を止める要望書』などというものを出す気にさせないようにするためか、真実は分かりませんが特急西尾行きの発車時刻は22:47です。
 

 とっとと南安城へ行く特急西尾行き

 特急西尾行きが新安城駅に到着しました。名古屋から30分かけて、急行並みの所要時間で到着です。ちなみに、真っ暗な写真ですが、ホントに新安城駅です。いや、ホントに。

 続いての指令が来ました。とっとと南安城へ向かいましょう。『とっとと』と書きましたが、実際は急ぐことなく新安城の停車時間も充分あります。この区間のポイントは、反対列車がすでに南安城で待っているということ。『南安城駅で2本の列車とすれ違う普通新安城行き。』にて紹介した2本待ち合わせの列車とのすれ違いです。

 というわけで、こちらは南安城で特急とすれ違う普通新安城行きです。この列車は23:15に南安城に到着し、特急西尾行きを今か今かと待っています。この新安城行きが2本の列車とすれ違いをせざるを得ないのも、特急の直前に普通吉良吉田行きが設定されているから、とも言えます。

 というわけで、とっとと南安城まで行きましょう。
 

 南安城で約2分停車する特急西尾行き

 特急西尾行きが南安城駅に到着です。そして入れ替わり普通新安城行きが発車しました。

 続いての指令が来ました。特急西尾行きは南安城で2分ほど停車します。反対列車を待つわけではなく、ただ単に発車時刻になるまで待ちます。

 先ほども説明したように、西尾線の単線区間は、同じ方向でもすれ違える箇所と箇所の間は1列車しか進めません。ということで、普通吉良吉田行きが南安城の次にすれ違える桜井駅に到着するまでは、特急は南安城を発車することができません。

 というわけで、南安城で2分停車する特急西尾行きです。発車時刻の22:23になると、特急は桜井駅に向かって出発しました。
 

 桜井で約3分停車する特急西尾行き

 桜井駅に到着です。そして、指令が来ました。特急西尾行きは桜井で3分ほど停車します。南安城と同様に、反対列車を待つわけではなく、ただ単に発車時刻になるまで待ちます。桜井から先は南桜井まで複線区間だし。

 特急は桜井の次の停車駅が終点の西尾です。桜井から西尾までの配線は左の図のとおりで、南桜井-米津間と米津-西尾口間が単線区間となります。特急西尾行きが桜井駅に到着したとき、桜井-西尾間には2本の列車が走っています。ひとつは先ほどから特急を阻む普通吉良吉田行き、そしてもうひとつが準急の新安城行きです。これを踏まえて、ノンストップで西尾まで行きたいと思うのが特急西尾行きです。

 特急がノンストップで西尾まで行くために考慮すべき2列車のうち普通吉良吉田行きに対しては、普通吉良吉田行きが西尾口を出発して複線区間に入った直後に特急が米津駅を通過するのがベストです。もうひとつの準急新安城行きは、米津で普通吉良吉田行きとすれ違う時間に運行されていることを考えると、桜井-南桜井間の複線区間ですれ違いたいところです。そんな条件で考えると、特急の発車時刻は23:29となります。

 というわけで、桜井駅を23:29に発車すべく3分ほど停車する特急西尾行きです。
 

 西尾まで止まらない。特急だから。

 さあ!もう阻むものはありません。特急らしくノンストップで西尾駅へ!

 桜井駅の発車時刻である23:29になりました。次の停車駅は終点の西尾です。

 南桜井駅に差し掛かる直前、桜井-南桜井間の複線区間で準急新安城行きとすれ違い。

 そして特急は米津駅を通過!時刻は23:32ごろです。前を走る普通吉良吉田行きが西尾口駅を発車して複線区間に入った直後の時刻となります。さあ!とっとと西尾駅へ!
 

 西尾駅に到着。

 時刻は23:36。特急は西尾駅に到着しました。所要時間は49分ということで、昼間の急行が名古屋から西尾まで48分で到着していることを考えると特急らしからぬ所要時間です。

 さて、すでに西尾駅を発車する列車はありません。到着する西尾行きはまだあるのですが、新安城方面・吉良吉田方面ともに最終列車は発車してしまいました。西尾より先、吉良吉田方面へ行きたい方は、タクシーなり、迎えに来てもらうなりしてください。私は駐車場に止めた車で家に帰ります。

 そして、特急は引込線に入って次の日の朝まで過ごします。お疲れ様でした。

 ということで、今回は特急列車を紹介しました。内容は理解できましたか?ちょっとややこしい内容のときは、みなさんに伝わってるかちょっと心配です。まぁ、何とか、ある程度は、きっと、大丈夫、かと。

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