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西尾→名古屋 鉄道vs国道23号
 (07年3月18日更新)

 西尾線の乗降客は、このところ減少傾向です。その要因は?と聞かれると、「鉄道利用が多い世代である学生の数が減少しているから」「さらに先の蒲郡線の利用客が減少しているから」「西尾線だから」「乗客が減ることを減少と言うから」など、好き勝手に言うことはできますが、大きな理由のひとつとして「道路が整備され、自動車を使うようになったから。」というのも挙げられるかと思います。
 今回は、特に西尾線への影響が大きそうな国道23号線を取り上げます。この道路は西尾~名古屋間のほとんどの区間は高架道路となっており、車線数も片側2車線、片側3車線の区間が多く、現在片側1車線の区間も順次拡幅工事が進められています。そして、名古屋市の大高ICからは名古屋高速に接続されています。
 というわけで、西尾から名古屋まで、道路と鉄道とを比較します。スタートは西尾駅。ゴールは名古屋駅です。駅から駅までの対決であるため、鉄道に有利となる条件になるかとは思いますが、果たしてどちらが早く到着するのでしょうか。運賃や高速料金等も含めて比較します。ちなみに、道路の写真は助手席から撮影しました。それでは、ご覧ください。

・平成20年6月改正で、標準ダイヤの特急は快速急行又は準急になりました。


西尾駅乗客数推移

 左図は西尾駅の年間乗客数の推移です。減少傾向にあることがわかるかと思います。その要因はいろいろ考えられますが、国道23号線の知立バイパス(豊明IC~安城西尾IC)が徐々に拡幅整備されていく中で減少しており、どの程度の関連性があるのかは分かりませんが、少なからず影響はありそうです。

 ちなみに、4車線というのは片側2車線のことです。念のため。

国道23号線・知立バイパス

 国道23号線のうち、安城西尾IC~豊明IC間は知立バイパスと呼ばれています。知立バイパスの整備とともに、西尾から名古屋への移動は飛躍的に良くなりました。知立バイパスは豊明までですが、その先は名四バイパス、名古屋高速と続いており、名古屋駅まで列車と対決してみても、所要時間は大差ないように思います。

写真は特急名古屋行き

 というわけで、今回は国道23号線を中心にした道路ルートと西尾線・名古屋本線の鉄道ルートの所要時間等を比較してみることにしましょう。

ルート説明

 さてここで、各ルートを説明します。左図の緑色で示したルートは鉄道ルートです。標準ダイヤ時間帯に西尾駅を発車する列車の中で所要時間の最も少ない毎時01発の特急に乗って、西尾駅から名古屋駅へ向かいます。そして、青色で示したルートは国道23号線を含む道路ルートです。周りの車とスピードを合わせつつ、名高速経由で西尾駅から名古屋駅まで向かいます。

 
道路ルート、スタート!

 それでは、早速名古屋に向かいましょう。鉄道に合わせて西尾駅からのスタートです。鉄道が毎時01分発の特急を選択しているため、こちらも12:01に出発します。まずは、国道23号線(知立バイパス)に向かいます。それでは、出発!!

鉄道ルート、スタート!

 そして、こちらが西尾駅に停車中の特急名古屋行きです。発車時刻は12:01。何だかんだ言って、特急ですからね。ぶっちぎりで名古屋まで到着してしまうかもしれません。というわけで、鉄道ルートもスタートです!

西尾駅を発車した特急を見る

 車は東口から出発したため、発車したばかりの特急名古屋行きに遭遇。写真は車の中からの撮影です。特急名古屋行きは、西尾線を北上します。

道路ルートのルートを見る

 西尾駅発車後すぐ、電車の車内から西側方向を撮影しました。下の道路は県道花蔵寺花ノ木線です。道路ルートは次の信号を右折し、県道豊田一色線を北上します。

道路ルート・安城西尾IC

 時刻は12:17になりました。安城西尾ICから国道23号線の知立バイパスに入ります。ここからが本番。快適な道路で名古屋へ向かいます。

鉄道ルート・新安城駅

 その頃、特急名古屋行きは新安城駅に到着です。西尾線から離れて名古屋本線に入ります。

道路ルート・安城市内

 時刻は12:25になりました。安城市内の平面道路区間を走行中です。走行中と書きましたが、渋滞気味。どうやらここで、タイムロス。

鉄道ルート・豊明駅

 そして12:27頃。特急名古屋行きは豊明駅を通過しました。豊明駅は国道23号線の豊明ICの近くに位置しています。道路ルートは豊明ICまでまだまだ先です。

道路ルート・刈谷市内

 時刻は12:30になりました。再び高架道路となった知立バイパスを走行中です。この区間は片側1車線ですが、この先、徐々に2車線、3車線と拡幅されていきます。

鉄道ルート・鳴海駅

 そして12:32頃。特急名古屋行きは鳴海駅を通過しました。鳴海駅は名古屋市緑区。鉄道ルートはすでに名古屋市内を走行中です。

道路ルート・豊明IC付近

 時刻は12:37になりました。知立バイパスと名四バイパスの接続点である豊明ICに差し掛かります。豊明ICから先の名四バイパスは、さらに車線が増えて片側3車線になります。

鉄道ルート・神宮前駅

 その頃、特急名古屋行きは神宮前駅に到着しました。残りの停車駅は、金山、そして名古屋です。

道路ルート・大高IC

 時刻は12:42になりました。名高速の入口である大高ICに差し掛かります。ここからは高速道路です。たったの750円で制限時速60kmの速さでぶっ飛ばせます。鉄道ルートとの差は大きいようですが、ここで大逆転を期待しましょう。

鉄道ルート・金山駅

 そして12:41の鉄道ルートは金山駅です。次の停車駅は、名鉄名古屋。ラストスパートです。

道路ルート・星崎料金所

 時刻は12:45です。道路ルートは星崎料金所を通過します。当然ながらETCレーンです。料金所に止まって財布を取り出して払おうとしたら小銭が740円しかなくて札を出そうとしたら1万円札しかなくて仕方ないから「すみません」と言いつつ1万円札を出したら笑顔の料金所のおじさんの裏の顔が見え隠れしてるのを感じてしまったので領収書を受け取るときにもう一度「すみません」と言って丁寧に受け取るような余裕なんてありません。最後まであきらめない。何てったって、高速道路です。

鉄道ルート・名鉄名古屋駅!

 というわけで、鉄道ルート、ゴール!特急名古屋行きは名鉄名古屋駅に到着しました。時刻は12:46で所要時間は45分でした。

道路ルート・錦橋IC

 時刻は12:52になりました。道路ルートは錦橋ICまで来ました。ここで下ります。名古屋駅まで、あと少しです。

費用比較

 さて、鉄道がゴールしてしまったので、この欄を使って料金の比較をします。鉄道は運賃が770円で、今回は特急に乗ったのでμチケット350円を加えて1,120円。道路は名高速の料金750円とガソリン代。ガソリン代を500円とすると、合計1,250円でした。鉄道の場合はμチケットが不要の急行等に乗ると350円がかからず、道路の場合は人数が増えれば当然ひとり当たりの費用は安くなるので、どちらが得なのかは状況によるかと思います。

道路ルート・名鉄名古屋駅!

 道路ルートも名鉄名古屋駅に到着しました!時刻は12:58で所要時間は57分でした。

所要時間比較

 というわけで、所要時間は鉄道が45分、道路が57分という結果となりました。鉄道のほうが12分早く到着したことになりますが、駅から駅までの勝負ということを踏まえると、道路もかなり健闘したのではないでしょうか。知立バイパスは安城市内の高架化や暫定2車線区間の拡幅工事が着々と進んでいることも考えると、西尾線にとって最大のライバルなのかもしれません。


 というわけで、国道23号線との対決を紹介しました。実は数年前から考えてたネタでしたが、構成等がなかなか決まらず、延ばし延ばしになってしまいました。結局JRとの対決などで何度もやってる形になってしまったわけですが(^_^)。最後に、こんなくだらないネタのために車の運転をしてくれた方に感謝。

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