写真は金山駅の「のりかえ口」です。名鉄とＪＲがひとつの改札口で繋がっています。この改札口があることによって、名鉄線とＪＲ線との乗り換えにかかる時間が短縮され、乗り換え時の利便性アップに大きく貢献しています。

　というわけで、今回は西尾から一宮および岐阜まで、全線名鉄で行く場合と金山駅でＪＲに乗り換える場合とを比較します。緑色の矢印で書かれたルートは金山からも名鉄を利用する「名鉄ルート」です。そしてオレンジ色で書かれたルートは金山駅からはＪＲを利用する「ＪＲルート」です。

　金山から一宮・岐阜までの所要時間や運賃はJRのほうが優位となっていますが、列車の接続はどうなのか、西尾からの運賃ということがどう影響するのか。そのあたりがポイントとなると思います。

　それでは、西尾駅からスタートです。まずは金山駅に向かいます。

　今回、西尾駅から乗車する電車は、西尾駅11:09発の普通新安城行きです。一番特徴のあるパターンなので、この列車で紹介します。

　あっという間に新安城駅に到着です。電車どアップで駅が分かりづらくて申し訳ないです。「これが、西尾線。」などというコーナーですが、早くも西尾線を離れて名古屋本線の列車に乗り換えます。

　名古屋方面のホーム、３，４番線の列車案内です。西尾線の普通列車からは、快速急行の岐阜行きが接続列車として設定されています。空港線開業前までのダイヤでは特急に接続してたのですが、現在は快速急行に接続され、名古屋までなら特急に抜かされることなく到着します。

　電車どアップで駅が分かりづらくて申し訳ないです。ってことで、新安城からは、快速急行岐阜行きに乗車します。

　さて、左のダイヤグラムは新安城から岐阜まで、今回関連する３本の列車のみを表記したものです。水色のラインが新安城から乗車した快速急行岐阜行きなのですが、岐阜まで行く途中の新清洲駅で中部国際空港駅発の特急に追い越されます。今回は早く一宮・岐阜へ到着したいので、金山駅で、少なくとも特急岐阜行きには乗り換える必要があると言えます。

　新安城から岐阜行きの特急が運行されている場合であれば、新安城で快速急行ではなく特急に乗って乗り換えなしで岐阜まで行くことができるのですが、今回のパターンだと新安城から乗車できる特急が金山で折り返してしまうため、新安城駅以外の駅でも乗り換える必要が出てきます。

　と、いうわけで、金山駅に到着したので乗り換えです。今回のポイントとなる金山駅です。ここで、降りましょう。

　ここからバトルが始まります。仕切りなおすために、安っぽいですが、タイトルを作ってみました。それではバトル開始です！運賃は到着時に確認することにして、まずは名鉄とJR、どちらが早く到着するかに注目しましょう！

　まずは名鉄ルートです。快速急行岐阜行きが発車すると、列車案内はこのように表示されました。次は４分発の特急岐阜行きですね。特急岐阜行きに乗車します。

　続いてＪＲルートです。ＪＲの列車に乗るには、当然ながらＪＲのホームに行かなければなりません。名鉄の駅の階段を上ってのりかえ口に向かいます。

　のりかえ口を通り過ぎました。ここはＪＲ金山駅。

　次の列車は普通列車ですが、普通列車は名古屋駅で快速列車に追い越されます。というわけで、早く一宮・岐阜に到着するために新快速の大垣行きに乗車します。

　12:04、名鉄の金山駅から特急岐阜行きの発車です。早速乗車します。

　そして12:08に名鉄の特急岐阜行きは名鉄名古屋駅を発車しました。

　名鉄の特急が名古屋を出た１分後の12:09、ＪＲの金山駅に新快速大垣行きが到着しました。この電車に乗車して、一宮・岐阜に向かいます。

　そして12:15、ＪＲの新快速大垣行きは名古屋駅を発車しました。

　12:23。名鉄の特急岐阜行きが名鉄一宮駅に到着です！

　名鉄に遅れること１分。ＪＲの新快速大垣行きが尾張一宮駅に到着しました。というわけで、わずか１分ですが、名鉄のほうが早く一宮駅に到着です！！納得できない方も居るかと思いますが、所要時間は名鉄の勝利！

　さて、運賃を比較してみました。結果は、ＪＲに乗り換えたほうが20円安いんですねぇ。。ちなみに、名古屋駅でJRに乗り換えた場合も同じく1,060円です。

　まぁ、名鉄でも、JRでも、好きなほうを。

　さて、続いて岐阜に向かいます。12:23。名鉄の特急岐阜行きが名鉄一宮駅を発車しました。

　続いて12:25。ＪＲの新快速大垣行きが尾張一宮駅を発車しました。

　12:32。ＪＲの新快速大垣行きが岐阜駅に到着です！

　ＪＲに遅れること２分。岐阜駅止まりの名鉄特急が岐阜駅に到着しました。一宮から岐阜の間にＪＲが名鉄を追い越し、ＪＲのほうが２分早く岐阜駅に到着です！！所要時間はＪＲの勝利！

　さて、岐阜についても運賃を比較してみました。結果は、名鉄もＪＲ乗換えも同じ1,230円。引き分けです。ちなみに、名古屋駅でJRに乗り換えた場合は1,220円になります。

　まぁ、名鉄でも、JRでも、ＪＲでも、好きなほうを。

　今回、西尾駅を11:09（毎時９分）に発車する普通列車に乗車しましたが、西尾駅を発車する新安城方面の列車は毎時４本あります。

　というわけで、他の列車の場合はどうかというと、毎時01発の特急の場合は左のとおりで、ぎりぎり何とか岐阜まで名鉄のほうが早く到着します。毎時30分発の快速急行も同様ですが、金山から一部特別車の快速特急より前を走る岐阜行きのミュースカイに乗ることができるため、350円払えばさらに数分早く到着できます。

　毎時40分発の普通列車の場合は、今回紹介したパターンと同様ですが、新安城で特急岐阜行きに乗り換えることができるため、金山で乗り換えずに一宮・岐阜まで直通というのも魅力的かと。。