このサイト(全・西・あ計画)のTOP PAGEに戻る 西尾線のHOMEに戻る
これが、西尾線。のHOME
 このページ 

西尾線ダイヤ改正2005 後編
~特急と急行が入れ替わってさあ大変! の巻~

 (05年2月12日更新)

 平成17年1月29日の名鉄のダイヤ改正から2週間が経過しました。ダイヤ改正により西尾線では特急と急行(快速急行)の運転時刻が入れ替わったわけですが、ダイヤ改正を知らなくて、急行に乗ろうとしたけど特急が来て仕方なく350円を払ってゆったり快適に名古屋に行った方もいたのではないでしょうか。逆にゆったり快適に特急で名古屋へ行こうと思ったけど快速急行が来て、350円得した気分になった方もいたことでしょう。
 しかし、桜町前の場合は気分的なものだけではありません。特急が止まらない駅です。急行に乗ろうと思って駅に着いたら、来た電車は通過する。。残された乗客は、とても寂しい思いをしてしまいます(多分、言いすぎです。。)。というわけで、今回は桜町前周辺の人々にまつわるちょっとした物語をいくつかご覧ください。


【 その1 桜山勝次さんと春子さんの場合 】

 桜町前駅が最寄り駅の桜山春子さん(62)は、用事で蒲郡に行くことになりました。電車の時間が分からず、夫である勝次さん(65)に聞いてみました。
「電車は何時になるのかねぇ。」
 すると、勝次さんは自信満々に教えてくれました。しかし、勝次さんは1月29日にダイヤ改正があったことを知らなかったのです。。

勝次さんの答え

「今から蒲郡だったらな、38分発の西尾行きの急行だ。西尾で蒲郡行きに乗り換えりゃええけど、おまえ、ちゃんと乗り換えれるか?」

春子さん、桜町前駅へ。

 春子さんは勝次さんにお礼を言って、桜町前駅までやってきました。西尾行き急行が38分発ということなので、余裕をもって30分には到着していました。そして、ベンチに座り、西尾行き急行が来るのを待ちました。

特急西尾行き、通過!

 しかし1月29日に名鉄はダイヤ改正をしていました。この時間は急行西尾行きではなく特急西尾行き。春子さんの待つ桜町前駅は、時速100キロで西尾行き特急が通過!

 春子さんは思いました。
「早く駅に着きすぎたみたいだわ。」

 
【 その2 桜川康子さんと翔太くんの場合 】

 桜町前駅が最寄り駅の桜川康子さん(33)は、息子の翔太くん(5)にはじめてのおつかいを頼みました。
「古井のおばあちゃんのところに、これを届けてね。」
 康子さんは家にあった時刻表を調べました。次は5分発の急行佐屋行きです。今から行けばちょうどいい時間です。康子さんは翔太くんにお届けものを渡し、翔太くんは元気に出発しました。しかし、康子さんは1月29日にダイヤ改正があったことを知らなかったのです。。

家での康子さん

「ちゃんと電車に乗れるかしら。。5分発だから、まだまだ時間はあるし、大丈夫だとは思うけど。。。」

翔太くん、いか焼きに夢中。

 翔太くんはAコープ桜町店の前までやってきました。店の前では、いか焼きの実演販売をしています。おいしそうなにおいにつられて翔太くんは実演販売の前までやってきました。興味深そうにじーっと見てます。じーっと見て、じーっと見て、、、

 そのとき、桜町前を特急名古屋行きが通過しました。

翔太くん、普通新安城行きに乗車。

 見事販売のおばちゃんからいか焼きをGETした翔太くんは、無事、桜町前で普通新安城行きに乗車できました。きっと、おばあちゃんの家までたどり着けることでしょう。

 その頃、翔太くんが急行列車に乗ったと思ってる康子さんは気づきました。碧海古井駅に急行は止まらない。。。

 
【 その3 桜口健太さんの場合 】

 桜町前駅が最寄り駅の桜口健太さん(21)は、胸が高まるのを抑えつつ、前後駅へ向かうべく桜町前駅までやってきました。
「20分も早く駅に着いちゃった。。」
 健太さんは家に貼ってある時刻表を見てきたため、電車が来るまで時間があることは分かってましたが、今日、これから起こる出来事を想像すると、家でじっとしてなんて居られない気分だったのです。乗るつもりの電車は44分発の新安城行き普通。今の時刻は24分。しかし、健太さんは1月29日にダイヤ改正があったことを知らなかったのです。。

桜町前で待つ健太。

「これだけ電車が来ないということは、多分、特急の通過だな。。くそ!何でこの駅は特急が止まらないんだ!・・・まぁ、前後駅も特急は止まらないんだけど。。」

快速急行到着。

 しかし1月29日に名鉄はダイヤ改正をしていました。この時間は特急佐屋行きではなく快速急行の佐屋行き。彼にとっては予想外の電車です。

「あれ?もしかして、時間が変わったのかな?快速急行?ん?前後駅に止まるのか?ま、いっか。とりあえず、新安城までこの電車に乗って損はないしな。」

快速急行出発。

 快速急行は前後駅にも止まります。何て運がいいんだ、君は。。

 
【 その4 西尾茶太郎さんの場合 】

 桜町前駅にやってきた西尾茶太郎さんは、友人に言いました。
「この駅は、普通と急行しか止まらないんだよ。」
 なぜそういうことになったのか理解できませんが、どうやら桜町前は普通と急行しか止まらないのを証明するため、友人とともに桜町前駅まで来たようです。しかし、茶太郎さんは1月29日にダイヤ改正があったことを知らなかったのです。。

桜町前で論ずる茶太郎。

「もうすぐ、ここを特急が通過するから。しっかり見ててよ。この駅は、普通と急行しか止まらない小さな駅なんだ。だからウソじゃないって。え?だから、うそだったら、うちの饅頭食べ放題にするって言ってるじゃん。俺がうそつきじゃないってこと、しっかりその目で見てもらうからね!」

快速急行到着。

 快急西尾行きが到着しました。

「見てみろ、茶太郎。快急が止まってるぞ。普通と急行以外の電車が止まってるぞ。」
「でも、特急は止まらないよ。」
「普通と急行しか止まらないって言ったじゃん。」
「でも、特急は止まらないよ。」
「普通と急行以外が止まったら饅頭食べ放題だったよな。」
「・・・っていうか、快急も急行だよ。」
「快急は急行じゃない。快速急行だ。」

快速急行を見送る。

「茶太郎、普通と急行以外の電車が止まったな。おまえの店の饅頭、食べ放題ということだな。」
「いや、扉が開いて客の乗降が終わったら閉まって発車したのは見たけど、止まったのは見てない。」
「それだけ見たなら十分だろ。あきらめろ、茶太郎。」

 茶太郎は食べ放題で激辛饅頭をプレゼントすることに決めました。


 というわけで、適当に作った4つの物語をご覧いただきました。くだらないとか、面白くないとか、そういう感想は是非とも心の中にしまっていただき、面白いとか、素晴らしいなどの感想も心の中にしまってください。
 ちなみに、これらの物語はフィクションです。もし万が一、同姓同名の方が居たとしても、何ら関係はありません。ノンフィクションなのは鉄道の写真と時刻くらいです。・・・当たり前か(^_^)。

このサイト(全・西・あ計画)のTOP PAGEに戻る 西尾線のHOMEに戻る
これが、西尾線。のHOME
 このページ