ダイヤ改正前は特急の運転区間が吉良吉田-佐屋間でしたが、ダイヤ改正後、夕方などを除き西尾-名鉄名古屋間での運転となりました。そして、ダイヤ改正前は西尾線で大活躍していたパノラマＤＸが運用離脱しました。

　ダイヤ改正前、西尾方面の特急といえば吉良吉田行きでした。「西尾方面吉良吉田行き」という言葉も、西尾線利用者にとって聞き慣れた言葉となっていたかと思います。

　ダイヤ改正後、夕方などを除いた昼間時間帯は西尾止まりとなりました。

　さよなら、パノラマＤＸ。。。

　ダイヤ改正前、名古屋方面のほとんどの特急が津島線・佐屋行きでした。「佐屋ってどこですか？」という質問をしたことのある西尾人も結構居たのではないかと勝手に思ってます。

　ダイヤ改正後、平日の夕方などを除いて名鉄名古屋止まりになりました。「名古屋ってどこですか？」という質問をしたことのある西尾人は、それほど多くないものと勝手に思ってます。

　さよなら、パノラマＤＸ。。。

　今回のダイヤ改正で種別が増え、西尾線では快速急行が登場しました。急行だろうが快速急行だろうが、西尾から名古屋までの停車駅は変わらないのですが、名古屋の先、栄生駅を通過するということで、昼間以降の標準ダイヤでの西尾-佐屋を結ぶ急行は快速急行となりました。

　見づらいかもしれませんが急行です。種別の幕が水色に白抜き文字になっています。

　見づらいかもしれませんが快速急行です。種別の幕が水色の文字になっています。

　ちなみに、ダイヤ改正後も急行西尾行きは存在します。新安城発の西尾行きは、栄生駅を通らないので通過できないですからね。休日朝の急行西尾行きです。

　名古屋方面も同様に、基本ダイヤの急行は快速急行になりました。ダイヤ改正前の急行佐屋行きです。

　ダイヤ改正後の名古屋方面直通列車、快速急行の佐屋行きです。平日朝のラッシュ時を除き、名古屋直通急行は全て快速急行になりました。

　西尾線の普通列車は吉良吉田（蒲郡始発）-西尾間と西尾-新安城間に系統が分かれていますが、どちらも１時間に２往復運転されています。しかし、ダイヤ改正前はどちらも30分の等間隔にはなっておらず、蒲郡-西尾間は最大22分38分間隔、西尾-新安城間は最大25分35分間隔となっていました。
　ダイヤ改正によりそれが改善され、蒲郡-西尾間はほぼ30分の等間隔、西尾-新安城間も最大２分の差で等間隔に近づいたわけですが、それが実現できたのは特急優先のダイヤから普通優先のダイヤへ移行したこと、そして三河線・碧南-吉良吉田間が廃止され、接続を考慮する必要が無くなったことによるものかと思われます。

　まずは蒲郡-西尾間です。普通西尾行きが待つ上横須賀駅に特急吉良吉田行きが到着です。この特急とのすれ違いがダイヤ設定条件のひとつになってました。

　１時間に１本しかなかった三河線（廃止）と西尾線・蒲郡線との接続のため、この時間での吉良吉田の列車すれ違いは避けられませんでした。特急とのすれ違い、三河線との接続、そして西尾駅での安城方面との接続。これらをすべて満たすようなダイヤが求められていたということですね。

　ダイヤ改正後は、西尾駅での接続を意識しつつ、夕方に運行される特急とのすれ違いを考慮するだけでよくなりました。写真は上横須賀駅です。夕方になると特急とすれ違うのですが、まだ昼間なのでそのまま発車です。

　というわけで、ダイヤ改正後は発着時刻を考慮しなくても良くなった吉良吉田駅です。基本ダイヤでは蒲郡行きとのすれ違いもなくなってしまいました。そして、30分の等間隔ダイヤに。特に吉良吉田駅の蒲郡行き発車時刻は毎時０分と30分です。見事なまでの等間隔。

　続いて西尾-新安城間です。南安城に到着した特急吉良吉田行きはすぐに発車し、普通新安城行きの待つ碧海桜井駅を目指してました。

　『やっぱ特急優先です。』で紹介した写真です。普通新安城行きは特急列車とのすれ違いのため、碧海桜井駅で長い時間待たされていました。急行とすれ違う普通とは違う動きをしていることから、碧海桜井-新安城間で普通列車の間隔がずれていました。

　・・・が、ダイヤ改正後は特急が南安城で普通新安城行きを待つという、普通優先のダイヤに変わりました。