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僕らは止まってもらえない。
 平日、吉良吉田6:24発(蒲郡始発)の犬山行き普通は、西尾から急行になり新安城から普通になります。 そして、急行区間の普通停車駅である碧海古井にも特別停車します。
 というわけで、その列車が止まらない西尾口,碧海堀内,北安城の3駅が愚痴を言い出したら・・・というネタです。
 本文中にあるリンクをクリックすると、下に写真と説明が出てきます。写真により車両が異なってますが、別の日に撮影したためです。
吉良吉田6:24発犬山行き 発車時刻
至 吉良・蒲郡 上横鎌谷 福地西尾 西尾口桜町 米津桜井 堀内古井 南安北安 新安牛田 知立至 名古屋・犬山
・・・・ 6:296:32 6:346:37 6:40 6:426:46 6:49 6:53 7:057:08 7:11・・・・


・平成15年改正からはナゴヤ球場前や徳重にも止まります。
・平成17年改正からナゴヤ球場前→山王、徳重→徳重・名古屋芸大に駅名が変わりました。
・平成20年改正から西尾線内は準急となりましたが、基本的に変わりありません。

西尾口 「堀内くん、あのさぁ、堀内くんも、あの電車止まらないの?」
碧海堀内 「え?犬山行きの急行のこと?急行だから止まらないって。」
西尾口 「でもね、古井くんは止まるみたいだよ。」
碧海堀内 「うそ!じゃぁ、止まらないのは北安城さんと俺らだけ?」
北安城 「そうだ。」
西尾口 「あ、北安城さん!」
北安城 「しかも、西尾までと新安城からは普通だぞ、あの電車。つまり、牛田や一ツ木にも止まるんだよな。」
碧海堀内 「え!?牛田のヤロウにも止まるの!?」
北安城 「もっと言えば、鎌谷にも止まる。」
碧海堀内 「絶対おかしい!」
西尾口 「なのに、なんでボクたちは・・・」
碧海堀内 「いや、お前はいいんだよ。普通も止まらないんだから。」
西尾口 「今はちゃんと止まるよ!!」
碧海堀内 「うるさい!椋岡!」
西尾口 「ボクは椋岡じゃないよ!!!」
北安城 「まぁ、それはどうでもいいとして、問題は、なぜ俺達は"はば"にされたかってことだ。」
西尾口 「古井くんは止まるのにね。」
北安城 「ったく!急行が1日2本も止まる俺を差し置いて!」
碧海堀内 「でも、それって、安城東高校の生徒のためですよね。」
西尾口 「時間が早すぎるよ。」
北安城 「なんだ?文句あるのか!?」
西尾口 「いえ、そんなことは・・・」
碧海堀内 「でも、俺だって、公園に来る人が多いのに・・・。」
西尾口 「だから、時間が・・・」
北安城 「しかも、平日だぞ、この電車。」
碧海堀内 「・・・」
北安城 「とりあえず、お前は納得だな、西尾口。」
西尾口 「すぐ近くに西尾さんがいるから・・・」
北安城 「あいつにはかなわないからな。」
碧海堀内 「・・・だからって、俺らだけ通過しなくてもいいじゃんか!」
北安城 「ちょっと待てよ、確か、前は俺らの仲間がもう一駅あったような・・・」
西尾口 「前に?どこ?」
碧海堀内 「普通停車駅は俺らと古井だけだろ?」
北安城 「いや、昔はもうひとつあったぞ!」
西尾口 「え?・・・あ!ボクのとなりの!」
碧海堀内 「桜町前さん!」
北安城 「そうだ。桜町前だ!アイツは俺達を見捨てて急行停車駅になりやがった。」
西尾口 「すごいなぁ、桜町前さん。」
碧海堀内 「急行が全部止まるんだもんなぁ」
北安城 「何言ってんだよ、お前ら。」
西尾口 「え?」
北安城 「何であいつだけなんだよ。ムカツク!それに、あいつ最近いい気になってんじゃないか?」
碧海堀内 「そこまで言わなくてもいいのに・・・」
西尾口 「昔は仲がよかったのに・・・」
碧海堀内 「そういえば、桜町前さんも昔は西尾高校の生徒が通学する時間だけ急行が止まってた記憶がある。」
西尾口 「悔しいのかな?」
碧海堀内 「ジェラシー?」
北安城 「何こそこそ言ってんだよ!うるさいぞ、お前ら!」
西尾口 「ごめんなさい。」
碧海堀内 「・・・」
北安城 「こうなったら、あの急行を俺のところにも止めてやる!!」
西尾口 「え?」
北安城 「止まらないのなら、俺は駅をやめる。」
西尾口 「な・・・何言ってるの?」
北安城 「お前らも、そうしろよ。」
西尾口 「だめだよ、そんなの!」
北安城 「お前、そんなんだから、1日の乗降客が200人にも満たないんだぞ。お前はやるよな、堀内。」
碧海堀内 「・・・北安城さんが駅やめても、近くにJR安城さんがいるじゃん。」
北安城 「ムカツクやつだなぁ・・・。まぁ、だとしても、それだからこそ、お前の協力がいるんだよ、堀内!」
碧海堀内 「・・・」
北安城 「お前、古井に負けて、悔しくないのか?隣の普通停車駅の古井に負けてるんだぞ、お前は。」
碧海堀内 「悔しい・・・」
北安城 「だったら、俺に協力しろよ。お前が駅をやめれば、多くの人に影響を与えられるんだよ。」
西尾口 「そうかな?」
北安城 「お前は黙っとれ。」
碧海堀内 「そうだ。黙れよ、西尾口。」
西尾口 「え?」
碧海堀内 「俺も、急行停車駅になりたい!古井なんかに負けたくない!!だから・・・だから、せめてあの急行が止まるまで、駅、やめてやる!」
西尾口 「・・・やっぱり、だめだよ、そんなこと。」
北安城 「ホントにうるさいヤツだなぁ。」
碧海堀内 「こういうヤツほどビ~ビ~叫ぶんだよな。」
西尾口 「そんな・・・」
北安城 「するべきことは、早い方がいい。」
碧海堀内 「なら、明日から、僕、ホームに人を入れません!」
北安城 「俺も、入り口を封鎖してやる。」
西尾口 「どこからでも入れそう・・・」
北安城 「何だと!!」
西尾口 「ごめんなさい!でも、ホントにこういうことは・・・」
碧海堀内 「お前、ぶち殺すぞ!」
西尾口 「でも・・・」
球場前 「西尾口くんの言う通りだ!」
北安城 「誰だ!!」
西尾口 「あ、ナゴヤ球場前さん!」
碧海堀内 「なんだよ、お前。」
球場前 「北安城に碧海堀内。悔しい気持ちは分かるが、悪いことをしたらいかんよ。」
北安城 「お前は関係ないだろ!?とっととうせろ!」
球場前 「そうか・・・。でも、1つだけ言わせてくれ。」
北安城 「何だよ。」
球場前 「お前、その犬山行きは神宮前から急行になるって知ってたか?」
北安城 「え?」
碧海堀内 「ということは、神宮前より先の普通停車駅は・・・」
球場前 「あの犬山行きが止まらないのは、お前らだけじゃないんだよ。栄生さんや下小田井、徳重。いっぱいいるぞ、止まらない奴。・・・そして、俺もな。」
碧海堀内 「・・・そうだったんだ」
北安城 「俺らだけじゃない・・・」
西尾口 「徳重って誰?」
球場前 「つまり、俺もお前らの仲間ってことだ。これからもよろしくな。」
碧海堀内 「・・・よろしくお願いします。」
北安城 「よろしく・・・でも・・・」
球場前 「悔しい気持ちも分かるぞ、北安城。でも、もしお前らが急行停車駅になったらどうなる?」
碧海堀内 「急行が通過する駅がなくなる・・・」
北安城 「急行としての速達性が保てない・・・」
西尾口 「徳重って・・・」
北安城 「俺らがいるから、急行が急行っぽくなるということか。」
碧海堀内 「俺らも必要だってこと?」
北安城 「そういうことか・・・」
球場前 「分かってくれたか。ありがとう。じゃ、俺は帰るから。」
北安城 「・・・いろいろ、すみませんでした。」
碧海堀内 「ありがとうございました。」
球場前 「じゃあな。これからも頑張れよ!」
西尾口 「徳重・・・」
球場前 「また教えてやるから、来い。」
西尾口 「はい!」
・・・ということで、解決。

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